ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

2017年12月15日 BoseIronFactoryは拡張移転しました。
弾道計測、シミュレーションゴルフも出来る、道東で一番の設備で皆様のお越しをお待ちしております!!
なお、MOIマッチングを伴わない作業はどんなにお金を積まれたらやりますが、あまり積まれなければ(縦に立たない限り)やりませんのでご了承ください。
MOIマッチングのご依頼・お問い合わせはseabose@me.com
までお願い致します。

BoseIronFactoryでクラブのMOIマッチング組み上げを通じてサポートしているプロの中の1人に三木龍馬プロがいます。

三木プロは2018年の日本プロゴルフ選手権大会の予選からのサポートで、それまでなかなか予選を勝ち抜けなかった日本プロの予選を、ぶっつけ本番(予選当日に開催されるゴルフ場で受け取ったという、まさにぶっつけ本番)でMOIマッチングしたクラブを使って見事予選を勝ち抜きました。

日本プロの本戦でも初日には9位(最高で4位)まで上がるという活躍を見せてくれました。決勝トーナメントまで進み最終的には50位となるものの、初のメジャー大会で日本のプロゴルファーの上位50人に入ったのですから、上々の成績と言えるでしょう。

その後HEIWA・PGM CHAMPIONSHIPでも決勝トーナメントまで進み32位タイ、先日行われたabemaTVツアーの大山どりCUPでは最終日に65のビッグスコアを叩き出して3位タイになるなど、若手トーナメントプロの中で着実に実力を付けてきている注目選手です。

三木プロはYouTubeもやっていますし、トーナメントでも蝶ネクタイを付けてプレイしていることから、割と目立っていると思うんですが本当に性格の良い好青年なので、皆から好かれていますし、私もホント大好きなプロです(^^

さて、今後数回に渡ってそんな三木プロのクラブセッティングをクラフトマンの立場から分析してみたいと思います。

ぶっちゃけプロのクラブと言っても、何も特別なことはしていないのですが、皆さんご興味あると思いますので(^^

三木プロのクラブセットは2セット組み上げていますが、まずは1セット目から。


三木プロ1セット目データ


これ、三木プロに渡したスペックシートです。
BoseIronFactoryでMOIマッチングしたことのある方は、見覚えあると思います。ご自身でお持ちのスペックシートと測定項目は全く同じということがお分かりになるかと(ね?プロのクラブと言ってもえこひいきしてないでしょ?(笑))
ご自身のスペックシートと比較しながら見ていくとおもしろいと思うので、お持ちの方は引っ張り出してきてくださいね(^^


gaiyou


小さくて見にくいと思いますので、まずは概要を拡大してみました。
三木プロは基本AKIRAさんのヘッドを使っていますが、ウェッジだけBoseIronFactoryのHAYABUSAウェッジです。

「AKIRAさんにお世話になっているのは良く知っているし、試合で使わなくても良いから、トーナメントプロの目からHAYABUSAウェッジを評価してくれない?」ということで渡したHAYABUSAウェッジなのですが、「実際に打ったらプロとして使わざるを得ないです!」ということで(AKIRAさんには申し訳ないのですが)使って頂いています。

BoseIronFactoryとしても良いものを作っているつもりですので、HAYABUSAウェッジにも相応の自身はあるんですが、ことウェッジやパターに関してはこだわりや好みが分かれるところですから、まさか本当に使ってもらえるとは考えていませんでした(^^;;



さて、まずここで注目なのが、シャフトフレックスです。
シャフトはKBSと癒着(笑)があるので、アイアンはKBS支給(HAYABUSAはBoseIronFactoryが購入していますが・・・)。
ウッドはフジクラにお願い!!して支給して頂いています。
(このあたりはやはり三木プロの人柄でしょうね、同じプロでも「使ってやるよ!!」みたいな感じだと上げたくなくなるのは人情ってもんですから)

ドライバーがX、FWがS、アイアンがR+と少しづつ柔らかくなってきて、ウェッジでSとまた硬くなっています。

こう見ると振動数がバラバラでちゃんとフローしているのか心配になると思うんですが、ご心配は無用。

振動数
sinndousuu



長い番手から短い番手にかけて、綺麗にフローしています(^^

プロの振動数フローって、一般的なアマチュアの振動数フローからすると数値上の差が大きくはありません。

この部分は一般的なアマチュアにはあまり見られないことですが、若いトーナメントプロの間では最近良く見られる傾向です。

対してベテランのプロに関してはもう少し差が開いている傾向がありますが、平均的なアマチュアだともっと差が開いています。



この振動数フローがあまりないという傾向ですが、アイアンもドライバーも出来る限り同じ感覚で振りたいという部分があるんですね。
振動数が低くなると同じクラブMOIだった場合重く感じる事が多いのですが、こうしたプロはもともとクラブMOIが高いドライバーやFWを通常のフレックスの同一設定よりも硬くフローさせていくことで硬さを含む振り心地に統一感を求めているというのがファルコンなりの分析です。


三木プロの場合はぜ~んぶMOIマッチングしていますので、振動数の差もより少ないほうがより振り心地の統一感も出てきます。

最近大きなミスも少なく、良い形でスコアも安定して、成績も残せてきているのはこうしたことが寄与しているのかもしれませんね(^^


2015-06-16
ちょうど4年前の敷地はこんな感じでした。

その日の夕方の写真も上げておきましょう。


2015-06-16-2
死にそうになりながら生えまくる蕗を切りまくったの図。

4年の歳月が過ぎ・・・。



IMG_3910
IMG_3911
これが今日の夕方です。
奥に見える山が一緒ですから同じところだと分かりますよね?
真ん中の黒くなっている部分が地獄のファルコンバンカーでその奥がグリーンになる予定のマウンドです。

IMG_3874
ね?入ったら地獄でしょ?


4年の歳月をかけて、ようやくここまで整地してきました。

いよいよ明日芝の種まきをします( ´ ▽ ` )ノ

長かった!!本当に大変だった!!
(作業の多くはお隣の酪農家さんのおかげですが・・・)

でも、ようやく本当にようやくここまでやることが出来ました(^^

これでようやく始まりを迎えるにすぎませんが、明日芝の種を撒いたら、ちょっとだけお祝いをしようと思います(^^

4年間頑張った自分へのご褒美です(^^←自分へのご褒美とかいうやつは信用ならないと思っている張本人が私であることはナイショです(笑)



 

先日の日本女子アマで3wを主催者側であるJGA専務理事が折ってしまったという事件がありました。

この件に関して、私個人としては「取材者側が出場する選手1人だけに不利となる行為をしちゃダメでしょ!!」と言う感想です。

選手側からしてみれば大切な道具を折られて・・・とか書いていると長くなってしまうので、本題に入りますね(^^;;


ゴルフ工房という仕事をする上では様々な道具を使うわけですが、BoseIronFactoryの工具自体は高いものでは無く、割とリーズナブルな価格帯のものが多いです。

でも、選ぶ時は吟味に吟味を重ねて選びますので、価格以上のコダワリはありますね(^^

一番こだわっているのはシャフト抜き器でしょうか。
ゴルフ工房向けの卸などでは扱っていなくて、個人の方が作っているSC-9という潜水艦みたいな超強力なシャフト抜き器です。


IMG_3909
こんなんです(^^
BoseIronFactoryの場合はこれを更にカスタマイズして、作業机に固定するためにアングルを溶接し、長いクランプ長を更に長くするためにバイス(万力)を2連結してクランプするようにしています。

超強力なのでスチールシャフトでしたら熱を加えずに抜けますし、カーボンシャフトだったら下手したら引きちぎってしまうくらい。
なので必要最小限の熱(指で抜いた直後のシャフトを触ると人肌位です)を加えることで抜けるんです。

気に入りまくっているSC-9ですので、壊れることはまずありませんが2台持ってます(^^
(今はSC-10に進化してるようで、SC-10も買っちゃおうかなぁ・・・なんて思っていますが)


あ、こっちは実は本題では無いんです。暑苦しく語ってしまいましたが、本題はこれからです。


SC-9ほど自慢できるものではありませんが、ファルコン的にコダワリを持っているのがハサミです。

IMG_3906

見た目も、実際にもなぁ~んの変哲もないハサミですが、右と真ん中のハサミはヘンケルのハサミです。
IMG_3907

左のハサミは自宅にあったハサミで、実は買った覚えが無いんですけどね・・・。
(誰か泊まった時に忘れていったのかも?)

黒いヘンケルの2つはもう20年以上使っていて、右のほうはグリップ装着時の両面テープ専用、真ん中の細くて長い方は事務用で、主に紙を切る際に使っています。

20年以上使ってますが、切れ味自体は全く問題なくて、薄いTERAOKAやニットーの両面テープでも全くストレス無くスパッと切れます。
しかもそれだけ長く使ってますから、手に馴染んでいてとても扱いやすいんですね。
左の赤いハサミは錆びていたのでお手入れをしっかりしてあげたら切れ味も鋭くなったのですが、手に馴染むという所ではやはりヘンケルのほうに軍配が上がります。


もちろん20年以上使っているのにストレス無くスパッと切れるというのは訳がありまして、少しでも切れ味が悪くなったらすぐにお手入れをするんです。

ハサミの場合あまり研いでしまうと噛みあわせが悪くなり、切れ味に影響しますので研ぐのは年に1回程度です。
ではどんなお手入れをしているかと言うと・・・。

1.パーツクリーナーで綺麗に粘着物を取ってやる。
2.シリコンスプレーを刃先にかけて余分な分を拭き取ってやる。
3.オイルを薄く塗って数回チョキチョキした後に余分なオイルを拭き取ってやる。

この3点だけです(^^

もちろん硬いもの、刃先がこぼれそうなものは絶対に切らないということは当たり前ですが、お手入れとしては簡単です(^^

みなさんも、というか、ゴルフ工房として仕事するクラフトマンでしたら、このくらいのことは簡単なはずです。
グリップ交換の際に切れないハサミを使っているようではそのクラフトマンの腕までも疑問視されちゃいますから、くれぐれも気をつけましょうね(^^



(と、実はある人に向けた記事だったという・・・)

IMG_3877
IMG_2150
IMG_3759

おかげさまで皆さんに大好評のボールピッカー。

写真は3Dプリントで作ったバージョンですが、多くのゴルフ場や量販店、ゴルフショップ等で販売する金型による量産ヴァージョンも現在鋭意頑張っております。

3Dプリンタによる製造も大変なのですが、量産ヴァージョンの大変さと言ったらそりゃもう・・・。
(と言っても量産品でご苦労されているのは考案・設計の黒川師匠のほうで私はそのご苦労を効くだけしか出来ませんが・・・)


販売を受けていただいているゴルフ用品の大手さんもいろいろな所で「発売しますっ!!」って発表しているとのことですから、もちろん有り難いとともに申し訳ない気持ちもあります。

ですが、3Dプリント版を作っていて感じるのは、本当に細かな部分の違いによって品質がガラッと変わってしまうということ。
3Dプリント版でも未だに納得行かないものは廃棄しますし歩留まりは良くないので、量産ヴァージョンも良いものを生み出すためには本当に大変なのだなぁと身を持って感じているものであります(^^;;


ましてや今まで誰も作ったことのない、誰も考えつかなかったモノを作るのですから、なおさらです(^^;;


ということで、まだ量産ヴァージョンの発売にはもう暫くお時間がかかりますので、ボールピッカーをお求めになりたいお客様はJCMOオフィシャルShop若しくはBoseIronFactoryWebShopまでお願いいたしますm(_ _)m
(JCMOオフィシャルでは全カラーの販売をしております)

三木プロのNew HAYABUSAウェッジ、完成いたしました(^^


IMG_3903
まだキレイキレイにしていないので手脂が付いてます。ごめんなさい。

IMG_3904
シャフトはKBS C-TAPERです(^^

IMG_3900
IMG_3901
IMG_3902


たまたまではありますが、3本とも全部2605の狙い値どおりに。

最近ではまたなんちゃってMOIが流行の兆しを見せているようですが、BoseIronFactoryではそういったところでは出来ないノウハウと技術で皆様のクラブも三木プロと同じように作業し、仕上げますのでご安心ください(^^


IMG_2050

NewHAYABUSAウェッジの48度~58度までのフルラインアップが揃いました。

50度、52度の各AW、56度、58度の各SWの4種に関してはある程度の在庫がございますが、48度AW、54度AW、54度SWに関しましては入ってきたとは言え数量が少ないので、すぐに亡くなってしまう可能性もございます。

54度SWに関しては残数1個となっておりますし。


一旦売り切れると3ヶ月はかかることもございますので、気になっている方はお早めにご検討ください。

お買い求めはBoseIronFactoryWebShopまでお願いいたします!!


IMG_3874

IMG_3857
IMG_3859
IMG_3856
IMG_3861
IMG_3860


IMG_3862

一番上の写真が一番わかり易いかと思うのですが、今BoseIronFactoryの試打スペースではものすごいバンカーを製作中です。

現状でも深さは2メートル以上あり、グリーンの一番高い所との落差は2.5~2.8メートル位になる予定ですが、実は凄いのは深さだけでは無いんです。

難しいバンカーの代名詞といえばポットバンカーや日本ではアリソンバンカーなどが有名ですが、BoseIronFactoryのファルコンバンカー(仮称)は直角にそびえ立った壁が一番のポイントです。

第二のポイントは2段グリーンならぬ、2段バンカーという点です。
深いところは2メートル以上で、浅いところでも1メートル程度の深さで作っています。


また、バンカー横のグリーンは深いバンカーにめがけて急激な傾斜としていますので、なんとかグリーンに乗ったという程度でしたらほぼ確実にバンカーに吸い込まれることになるという・・・。
まさに地獄のバンカーを作っています。

バンカーの壁ですが、90度の垂直の壁ですから砂は張り付きませんし、そのままにしておくと壁の土が雨のたびにどんどん崩れてきてしまいますから、何らかの対策を講じなければなりません。

方法としては、ポットバンカーでよく見るソッドウォールと呼ばれる芝をレンガのように積み上げて壁を作る方法、枕木などを縦に立てかけて土留めとする方法、そして芝を貼り付けて行く方法の3つが主流なのですが、なにぶん垂直の壁ですから、芝は落ちてきてしまいますし、ソッドウォールにしても垂直の壁をソッドウォールにしているところはほぼありません。

やはりここは枕木で半ば強引に止めるしかなさそうなのですが、


枕木って高いんですよ・・・。


そこで考えたのが、土留め用の板。
土留め用の板だったら防腐剤が注入されていて、10年程度の耐用年数がありますし、最初のウチは枕木のような味こそそれほどは無いものの使っているうちにある程度の味も出てきます。

そして厚みこそは枕木に比べるとありませんが、長さ2メートルで幅が210mmとか240mmとかもあるので枕木に比べると圧倒的に安く済みますから(^^;;

問題は2メートルだと少し足りない事なのですが、隣町の標茶町の材木屋さんが販売している土留め用の板がいい感じなので3メートルとか3.6メートルとかのサイズで譲ってくれないかを聞いてみようと思います(^^


HAYABUSA Ironやボールピッカー、そして聖地の整地などなどたくさんやることが多くてほとんど寝る時間も取れませんが、今を逃すと全てが遅れていくのでここが頑張りどころですね(^^


メールのお返事等々が遅れがちですが、何卒お許しくださいませm(_ _)m

IMG_3875

三木プロ用のNewHAYABUSAウェッジ54度が到着。

先日のabemaTVツアー大山どりカップではトップに肉薄しつつ惜しくも3位となった三木プロですが、次のabemaTVツアーでは50度、54度、58度のNewHAYABUSAウェッジの3本体制で望むこととなります。

プロの組み上げだからと言ってファルコンとしては別に特別なことはしません。
普通にMOIマッチングで組み上げるだけですし、実際に組み上げる時間も普通にかかる時間だけです(^^

ヘッドもhttps://longiron.net/で販売しているNewHAYABUSAウェッジと全く一緒です。
と言うか、単に今日54度が届いたと言うだけです。
ネットショップでは三木プロの組み上げより先に載せてますので(^^

(ということで、三木プロと全く同じウェッジが欲しいというご要望にも対応できます。シャフト差額とMOIマッチング組み上げ工賃が発生しますが。)

ただ、今回は用意されたシャフトが0.5フレックス程柔らかかったので、現在支給しているHAYABUSAウェッジやAKIRAのアイアンとの繋がりを考えて、ひと手間かけます。


IMG_3879

三木プロのシャフトはKBSのC-Taperなのですが、アイアンがR+シャフトで、ウェッジはSシャフト。
アイアンよりは少し硬いほうがコントロール性も高くなるので良いのですが、今回送られてきたのがR+とアイアンと同じフレックスでした。
素管の段階でダミーヘッドを付けて振動数を計測してみるとやはり少し柔らかかったので上記の写真のように、振動数に応じて微妙にカット長を変えてのチップカットです。


IMG_3883
1本目

IMG_3885
2本目

IMG_3884
3本目


まぁ、こんなもんで勘弁したるわ!!(笑)

実際のヘッドを付けるともう少し差は出てきますが、KBSシャフトはよく出来ていますのでプラマイで1.5位には収められるかと。

今回はひと手間かけましたけれども、普通にご依頼頂くアマチュアのクラブでも、必要であればこのくらいのことしていますので、ご安心くださいね(^^


特別扱いはしないのです!!

と言うか、普通の仕事がいつも特別なんですけどね(^^

abemaTVツアーのコメント欄を見ていて、ゴルフは自然破壊するし除草剤使いまくっているといったようなコメントが目に止ったので、本当にそうなのか書いてみようと思います。

まず、ゴルフ場がどうやって出来るかですが、森や林になっているところを切り開いてゴルフ場にすることが多いですね。

この時にただ木をバッサバッサと切って行くと思ったらそれは違います。木が大きくなるには何十年もかかりますし、フェアウェイ真ん中に大きな木があるほうが良い障害物になったりしますから、必要最小限の木を切るだけです。

この際にコース間のセパレーションを行う林などの中も間引いて綺麗にすることも多いですが、無造作に切る事はなく、林業で言う所の間伐と同じように細い、弱い木を中心に間引いて林の中に適度に光が差し込むように枝打ちの作業も行います。

木を切ってフェアウェイやバンカー、グリーンといったコースに必要な物を作っていく過程において、ブルドーザやユンボ(ショベルカー)等々の重機を使いますが、宅地造成などと違い、自然の起伏や地形を活かした形で作らないと面白いコースにもなりませんし、そもそもの規模も宅地造成とは比べ物になりませんから、重機を使ってコースの造成をするのは必要な所を中心に行っています。
(このあたりがコース設計者の腕の見せ所ですね)


このようにゴルフコースの造成にあたっては、基本自然へのインパクトを最小限にしつつ行われます。自然にも優しいですし、このほうがお金もかかりませんから(笑)

私自身も試打スペースを作るのに開拓みたいなことをやっていますが、山を切り崩して造成するなんてホント大変ですから、自然の地形を活かし必要最小限にすることが多いです(^^

そうして作られたコースはよく手入れされた里山と同じ役割を担っています。
手付かずの自然と人間の住む場所との緩衝地帯と言えますね。

これを自然破壊とは言いにくいのではないかと。


次にゴルフ場として継続していくための管理作業でどの程度自然に対してインパクトを与えているかです。

自然破壊と言われる方のイメージとしては、農薬を大量に使って土地を汚染させ、その汚染された土などから出た地下水は川の魚も殺してしまうほど汚染されているというイメージでしょうか?

あとは・・・
雨が降ると農薬まみれの汚染された土が流れ出して・・・という事かな?

1年間コース管理でグリーンキーパー見習いとして働いたファルコンですが、コース管理の施設の中に農薬を見たことがありません。
見たことがあるのは、肥料と融雪剤くらいです。

肥料は数種類を使いますが、肥料ですから芝などに栄養を与えるためのもので、汚染につながる成分はもちろん入っていません。
窒素・リン酸・カリが適度に入っているモノで、フェアウェイには顆粒の肥料で薄く長く効く物を、グリーンには液肥と顆粒の肥料を時季や芝の生育具合によって使い分けます。


バーディーエース
フェアウェイやラフ、ティーグラウンドに使うバーディーエース。



ちなみに農薬らしい農薬としては以下のようなモノがありますが、これらのほとんどはゴルフ場ではあまり関係の無いものですね。

(1)【殺虫殺菌剤】 害虫と病気の両方に効く薬剤。
  • (2)【殺虫剤】 昆虫を退治する薬剤(「ベニカベジフルスプレー」、「スミチオン乳剤」など)。
  • (3)【殺ダニ剤】
  • (4)【殺線虫剤】
  • (5)【なめくじ駆除剤】
  • (6)【殺菌剤】 
  • (7)【除草剤】
  • (8)【植物成長調整剤】

少なくとも私がコース管理をしていた弟子屈カントリークラブでは上記の農薬は全く使っていませんでした。
グリーンも他のところも、適正な芝高にしていれば雑草などが生えてきてもある程度駆逐出来ますし、適正に肥料を与えていれば病気になるようなことも多くの場合防ぐことが出来ます。
ex.タンポポなどは綿毛が出来る前に芝と一緒に刈り込んでしまえば駆逐は出来なくとも増えることは無いですし。

そういった意味ではゴルフ場のほとんどは無農薬と言っても良いんじゃないかと。


なお、この中で一番嫌われているのが(7)の除草剤ですが、除草剤使ったら芝が枯れてしまいますから、全く使わないゴルフ場も多いのでは無いかと思います。

まぁ、除草剤に関して言えば、普通のご家庭のほうが使ってますね(^^;;
ラウンドアップマックスロードなどは5リットルで8,000円から10,000円くらいですから、そんなの広大なゴルフ場で使ってたら大変な金額になりますしね(^^;;



あ、ちなみにですが、弟子屈でコース管理をしていて一番の敵だったのはキタキツネでした。
キタキツネが芝の上でおしっこしたら、そこだけ除草剤の原液かけたくらいの勢いで枯れちゃうんです。アンモニアが強いのかもしれませんけれども、人間のおしっこでも大量にかけたら芝は枯れちゃいますのでちゃんとトイレで用を足しましょうね(^^;;

「アイアンは良いのにドライバーはスライスします。 」

「ドライバーやウッドは良いのにアイアンが散らばります。」

これらは良く聞くお話ですが、スイングのせいだったらアイアンも悪いはずなのになぜドライバーだけ悪かったり、ウッド類は良いのにアイアンが悪いということが起こるのでしょうか?



岩崎くんMOI

こちらは東南アジアツアー等で戦っているプロのクラブMOIです。
56度だけ鉛ベタベタ貼ってあったのでクラブMOIが高いですが、基本的に長くなるに連れてクラブMOIが高くなっている=振りにくくなっていることが分かります。
ちなみに一般アマチュアでもスイングバランスで作られたクラブはこれと同じ傾向となります。
プロのクラブだから特別、ということはありませんので。


クラブMOIが高い=振るのにより一層のチカラが必要。
クラブMOIが低い=振るのにチカラはさほど必要でない。


ということですから、ドライバー(2829)よりも9番アイアン(2622)のほうがより少ないチカラで振ることが出来るということになります。


人間の出せるチカラには限度があり、軽すぎても重すぎてもいけません。
リシャフトしてヘッドが付いていないシャフトやカチャカチャでヘッドを抜いた状態のシャフトを振ってみるとものすごいヘッドスピードで振ることが出来ますが、気持ちよく振り切るというのには遠く及びませんし、下手したら身体を壊します。
逆にドライバーのカチャカチャのシャフトに5wのヘッドを付けてスイングしても気持ちよく振り切るには遠く及びませんし、思いっきり振ったら重すぎて身体を壊すでしょう。

そこまで極端でなくても、実際に適度なクラブMOIで無かった場合にどうなるのか、図でご説明していきます。
図では分かりやすいように少し誇張して角度を付けていますが、実際にはもっと微妙なものになりますので、ご注意ください。



イラストB
イラストA


クラブMOIが高すぎる場合、振るのに必要なチカラが出せないとうことになります。
結果として振り遅れることになりますから、フェースは開いたCの位置、ロフトは立った1の位置で当たることとなります。

フェースが開いてロフトは立って入りますから、ボールが上がらずスライスするということになりますね。

クラブMOIが高いドライバーやロングアイアンで球が上がらずスライスするのはこれが原因となります。


対して、クラブMOIが低い場合は、振るのに必要なチカラを出しすぎてしまうことになります。
結果として振りすぎてしまうこととなり、ロフトは寝て入り、フェースは閉じて入ることになります。

ショートアイアンやウェッジ等で引っ掛ける原因はここにあります。


良く「ライ角が方向性を決める」と言ったことを聞きます。
確かにライ角も重要な要素を言えますが、ライ角を正確に合わせてあってもショートアイアンで引っ掛け、ロングアイアンやドライバー等で右に行く事は説明出来ません。

クラブMOIの視点もきっちりと取り入れた上で、総合的なクラブチューニングをお勧めします(^^




BoseIronFactoryでの現在のクラブMOIマッチングの状況ですが、7月中旬お預かりで7月下旬お戻しとなります。
クラブMOIマッチングの料金は1本6,800円にグリップ代、そして送料(全て税別)となります。

お問い合わせ・お申込みは、seabose@me.comまでお願いいたします。




 

↑このページのトップヘ