ここ半年位の間で、”クラブMOIマッチングもどき”とも言える、粗悪な調整のご相談が増えています。

先日ご相談頂いたクラブなどは、新規にて組み上げるにもかかわらず、適正MOIを探し出す作業を一切行わず、適当なクラブMOIで組み上げたがために、どの番手も全然使えないクラブになってしまいました。

組み上げ自体も酷いもので、9.4mm無ければならないカーボンシャフトのチップを先端部分ではなんと8.4mmまで削っていましたから、熱を加えないでもヘッドが抜けるという危険なものでした。

MOIスケールが売れて、MOIマッチング自体が広まっていくのは喜ばしいことですが、上記のような粗悪な組み上げをされたのではオーナーとしてはたまったものではありませんし、MOIマッチングそのものの名前を貶めることとなります。


JCMOとしても、弟子屈まで来ていただけるクラフトマンの方に対してはノウハウや考え方、技術的なことの全てを無償で提供すると共に、「クラブMOI」、「MOI」、「MOIマッチング」、「クラブMOIマッチング」と言った商標に関しても無償でお使いいただけるようにしております。

商標を取っているのがMOIマッチングを広めていく障害になっているとお考えの方もいらっしゃいますが、商標を取得するということは、国がそのワードに商標としての価値がある。と認めたことでもあります。

ですが、商標を取った本当の理由は・・・。
独占しようとか、JCMOだけで使って利益を独り占めしようと言うことでは無く、一定レベル以上の技術やノウハウを持っていないとMOIマッチングは不可能だからなんです。

上記のような粗悪な組み上げをされた場合、MOIマッチングの効果は無くなるばかりか、かえって打ちづらいクラブになります。

商標を取ることで、その商標を使う際にはこちらに許諾を得なければなりません。
多くの場合、商標仕様時に100万単位の一時金、そしてサービスの提供の都度売上の3~5%程度の使用料が発生しますが、JCMOでは無償としています。
そのかわり弟子屈に来ていただいてノウハウと技術をご提供すれば、その時点で一定レベル以上の技術の習得とノウハウの習得が出来ますし、既に持っている方はその確認が出来る。という訳です。


クラブMOIマッチングと同じことを他のワードを使って行うことは自由です。
私達より凄い技術を持っている方もいらっしゃるでしょうし、ノウハウをお持ちの方もいるかもしれません。
ですが、実際に技術をお持ちでない方もいらっしゃいますし、ノウハウも無い方が多くいらっしゃいます。



私達は商標を取ることで、「クラブMOIマッチング」と言う商標を合法的に使っているクラフトマンであれば、一定レベル以上の技術とノウハウを持っている。という状態にしたいのです。

そうすればどこのお店であっても、安心して任せられると思うのです(^^


でも・・・、ノウハウも技術も商標も無償でご提供するだけではご不満の方もいらっしゃるようで、お問合わせの中には、「広めてやるんだから弟子屈までの交通費や滞在費を出して当然」といった方や、「交通費と滞在費はもちろん、店を閉めてくるのでその分の休業補償も出して欲しい」という方もいらっしゃいます。

そうした方に対しては申しわけありませんがお教えすることは出来ません。

なぜなら、そうしたお考えをする方にMOIマッチングの本質は理解できないことだからです。
「ノウハウや技術はタダ。」そうしたお考えをお持ちの方は工賃というノウハウと技術が詰まったお金をお客様からもらうことは無いはずです。
そうなると工賃で商売をするクラブMOIマッチングの本質は理解できないでしょうしね(^^;;