ライ角のお話、結構いろいろなところから反響を頂いております・・・。

ライ角に限らず、MOI値にしてもロフト角にしても、何に於いても言えることなのですが、数字は嘘をつかないけれど、数字の見せ方は様々なのです。


例えば、1インチシャフトを伸ばすと1m/sヘッドスピードが伸びる。

ということがまことしやかに言われています。

皆さん素直な良い方ばかりですから、「ふ~ん、そうなんだぁ・・・。」って思いますよね。

ですが、何も考えずに1インチ伸ばしてみてもクラブMOIが相当量高くなりますから振りにくくなって1m/sは伸びませんし、クラブMOIが高くならないようにしたとしてもきっちり1m/sは伸びません。
(スイングや体型によりますが、実際に計算してみると45インチのドライバーで0.6m/s程度です)

でも、ここで1インチ伸ばすと1m/sという数字を鵜呑みにしてしまうと。。。




全然違う例を上げてご説明しましょう。

BoseIronFactoryが2015年度で、年商1,000億、利益額が100億だったとします。

2016年度で年商が1,100億、利益額が105億になったとしましょう。

2015年度の売上げ1,000億のウチ、100億が利益ですから、利益率は10%。

2016年度の売上げ1,100億のウチ、105億が利益ですから利益率は約9.55%。


粗利、純利、営業利益、売上総利益、経常利益・・・・と言った様々な利益がありますが、ここではあまり深く考えずに上記の数字のみを使ってトリックを使うこととしましょう。


社員A:「2015年は100億の利益、2016年は105億の利益なんだから、利益は5%アップしている!!なのでベアは昨年対比で5%アップを要求するっ!!」

まぁ、たしかにその通りです。私が社長だったら5%アップしても仕方ないかなっておMOIます。

経理担当役員B:「2015年度は利益率が10%。2016年は利益率が9.55%弱なので5%のベアは到底無理です。逆に一律0.5%の年俸カットを提言します!!」

まぁ、たしかにその通りです。私が平社員だったら年俸カットも受け入れます・・・。

利益額はアップしても利益率は下がっている。どちらも正しいんです。

見方を変えればそれだけ変わってくるという例ですね(^^;;




コンちゃんこと今野プロが(・∀・)イイ!!例を上げてくれたので、それをご紹介すると・・・。



今野 一哉:数字のトリックだ( ゚д゚)!

額が上がっても
率が下がってる

スコアは良くなったけどパット数は悪くなった。

パーオン率が増えてバーディーチャンスは増えたけど1stパットが長くなった分入らなくなった( ゚д゚)!
って話に似てる気がする


そうなんです。
もっと言えばパーオン率が増えてもパット数が増え過ぎたらスコア自体が悪くなることだってあります。

でもパーオン率が増えたから良いんだ!!的な言い方も出来るわけでして・・・。



単に数字を見るだけでなく、その数字からどう読み取っていくか。それって結構大切なんですよ(^^;;


私達クラフトマンは、数字からお客様の実際の弾道をどうやってアレンジしていくかがキモですから、しっかりとした目線で見ていくことが大切だと考えています(^^