イマドキの大手メーカー製ドライバーやFWにはスライダー機能でフェードにしたりドローにしたりする機能が搭載されていますね。

古くはTaylorMadeのR7などでウェイトスクリューによる球筋の変化がありましたが、今ではカチャカチャ以外にもTaylorMadeのSLDRやM1などでスライダーによる球筋の変化を実現している(と言われています)。

M1などは全体の重量としてはカーボンを多用している点から軽めに出来ているので、その分スライダーの重量で全体的な重さを出すようにしていて、特にドロー/フェードのスライダーにはかなり重めのスライダーを使っています。

M1-440


で、皆さんに質問なのですが、R7の時代からの調整機能って、効きましたか?


BoseIronFactoryにはSLDRもM1/M2もかなりの数入庫してきましたが、状況を聞いてみるとそのほとんどがスライス傾向、球は上がりにくいと言う傾向にありました。

ドローポジションにしてもその傾向は変わること無く、フェードポジションよりは少しだけマシになると言う状況です。

実際に複数のM1やR15などでフェードポジションからドローポジションに変更した場合、クラブMOIの変化がどの程度あるかを測定してみた所、ヘッドにもよりますが14~20kg-cm2のクラブMOIの変化がありました。
ドローポジションはヒール側に、フェードポジションはトゥ側にスライドしますから、ドローポジションではクラブMOIは低くなり、フェードポジションではクラブMOIが高くなります。
このことはクラブMOI理論としても合致しているのはさすが大メーカーといえますね。

とは言いつつTaylorMadeに限らず、ほとんどのドライバーに共通して言えることは、元々のクラブMOIが高いということです。
クラブMOIが高い=振るのにより一層のチカラが必要=そのチカラが出せない場合は振り遅れる=フェースが開いて当たり、ロフトが立った状態で当たる。
ということになりますから、いくらドローポジションにしてもドローにはならないということとなります(1-Cの位置)。

イラストA
イラストB


こうしたドライバーをMOIマッチングする場合、全体としてのクラブMOIを下げつつ、スライダーの調整がキチンと効く状態に仕上げなければいけませんのでかなり面倒ではあります。
また、こうしたクラブの場合、そのほとんどがカチャカチャのクラブですから、 カチャカチャによるロフト・ライの変化によってもクラブMOIは多少は変わってきますので、そうした面を鑑みつつMOIマッチングを行う必要があります。

地クラブでこのようなスライダー機能を持ったものは今のところありませんが、メーカー品のクラブも数多く行う工房ではこうしたノウハウの蓄積も進んでいます。

仮に地クラブのヘッドで作るとしてもこうしたノウハウがあるとないとでは当然仕上がりも変わってきますのでご注意くださいね。





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お預かりしてから2週間程度でMOIマッチングは完了いたします。
現在約1ヶ月待ちの状況ですが、随時作業は行っておりますので、納期等はお問い合わせください。