ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

May 2017

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こうした数字(写真は現在行っている新規組み上げアイアンのクラブMOI)をブログやFacebookによく上げるので多くの方が「ファルコンは数字さえ合わせていれば良いと思っている」と誤解されていますが、実はいちばん大切なのは人間の感覚だと思っています。

クラブMOIは数値で表されますが、MOIと言う人間が感じる感覚を数値化したものがクラブMOIの数値であり、数値化することで人間の感覚に合わせやすくしていると言うだけなのです。


これも誤解を受けるかもしれませんが、ファルコン的には数値化出来るものは数値化したほうが良いとは思っています。
 
飛距離や重量などを考えると分かりやすいと思うのですが、「ドライバーで285.3ヤード飛んだ」とか、「このドライバーは総重量が313.4gある」と言ったことは、基準がそれなりに正確にありますから数値化したほうが分かりやすい。

同様にクラブMOIも基準をしっかりと合わせていくことによって振り心地と言うスイングバランスでは測定し得なかったモノを数値化出来るのです。


つまるところ、数値化するには基準や計測方法がしっかりと定まっていることが大切だとおMOIます。

クラブレングスを測るにしても60度法で測るのと、ヒールエンド法で測るのとでは0.5インチくらいの違いは出てきます。
更にヒールエンド法の場合は、どこの一点をヒールエンドにするのかと言った曖昧な部分も出てきます。
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この場合のヒールエンドは黒点だと思われますが、分かりにくいクラブも多数あります。


ちなみに60度法に関して言えばほぼ基準=計測方法は定まっているとも言えますし、ある程度分かりやすいので60度法にてBoseIronFactoryは計測しています。


ライ角は基準=計測方法は一応定まっていますが、完璧に0.5度刻みで合っていたとしても実際の芝の上では1度や2度の傾斜があることは当たり前ですし、トーナメントプロであっても、毎回0.5度のスイングのブレが無いということは考えにくいです。
また、0.5度と言う基準自体が身長190cmの人と身長155cmの人で同じでなければならない理由も不明確です。
ライ角の場合はスコアライン基準で合わせていくのか、ソール中央基準で合わせていくのかによっても2度や3度は平気で変わってきますし(^^;; 


ファルコン的には、人の感覚や感性が一番大切で、その感覚や感性を数値化出来るとしたら、それは感覚や感性と同じように大切だと考えています。




そうでなければ、HAYABUSAのようなウェッジが開発できる訳もありませんしね(^^;;




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HAYABUSA AW

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HAYABUSA SW



ゴルフクラブはあくまで道具です。

芸術品や美術品とは違い、道具ゆえの機能が1番大切です。


HAYABUSAは本来の”設計”と言う意味でのデザインは行っていますが、日本でよくデザインと言う言葉で表される意匠デザインをしているのはロゴだけです。

HAYABUSAはネックとフェース面以外に一切直線はありません。

全ての曲線はHAYABUSAに求められる機能から必然的にもたらされたものです。



手前味噌ですが、HAYABUSAは美しいウェッジだとおMOIます。

その美しさは意匠デザインから来た造形では無く、機能を追求した結果の機能美。


その機能美は、芝や砂、地面の抵抗を極限まで減らすことによってもたらされました。


直線的な部分が全くないということは、たとえどのような角度でソールが接地していっても地面や芝、砂とソールが設置する部分は点になります。
ボールを床に置いたら床と接するのは点になるのと同じ考え方で、ソールが丸ければ設置するのは面ではなく点になります。

面で接するとその分抵抗が増えてウェッジにおいてはヌケを悪くする原因のひとつになりますし、リーディングエッジが丸く落とされていないと鋭角にエッジが入った時に抵抗は最大=チャックリとなります。

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HAYABUSA AWのソール。


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リーディングエッジも丸くなっています。

縦にも横にも丸いので、正面も横も抵抗=ヌケの悪さを極限まで低減しているんです。



こうした抵抗を物理的に考えることから、HAYABUSAの美しさは生まれています。





美しいからと言って使わないのはもったいないですよ(^^;; 



今朝のファルコンネットショッピングは、ハンドメイドのアイアンヘッドカバーのご紹介です(^^



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零式キャビティこと、JCM-03Div.ZeRO専用に作ったオイルレザー製のヘッドカバー。


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こちらは零式Ver.2015用。
零式シリーズの1~3番アイアンにもご使用いただけます。
3番にはめると少しキツめです。
4番以降はヘッド重量が重い分ヘッドサイズも大きくなるので3番までとなります。




分厚い革をひとつひとつ手縫いで革職人さんが仕上げた逸品。
零式&零式キャビティに合わせて型取り&成形をしていますから、もちろんサイズはピッタリ。
裏は柔らかいバックスキンですから、大切な零式&零式キャビティをキズから守ってくれます。

価格はどちらも税込み4,800円。
高いとお思いになるかもしれませんが、ゴムやビニールの大量生産品などとは違い、革のハンドメイドということでどうしてもお高くなってしまいます。


色はこの生成りの1色のみですが、使い込むうちにだんだんと味のある飴色に変わっていきます。

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にゃんずの首輪も元々はカバーと同じ革なのです。

ハンドメイドですので、大量在庫はしておりません。

お求めはBoseIronFactoryWebShopからお早めに!!

 
 

バターナイフというワードで検索をかけると、こうした画像のバターを切ってパンにつけるナイフが出てくると思いますし、一般的にバターナイフといえばもちろんこのバターナイフですよね(^^

バターナイフ

でも、ゴルフの世界ではJCM-01Bladeのようなトップラインが極薄でロフトも立ったアイアンのことをバターナイフということもあります(^^

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これがマッスルバックでトップラインも薄い一般的なアイアン(3番)。

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こちらがJCM-01Bladeの超極薄トップライン(1番)←ファルコン使用の実物です。

JCM-01Bladeはグースもありませんし、トップラインは極薄で、バックフェースもオーソドックスなマッスル形状と、一見して「こんなの打てるはず無いっ!!」と思われると思います。
ファルコン使用のこのJCM-01BladeはシャフトもDG-PROのX(あえてシャフトラベルを貼っていません)ですから打てるはず無いとおおMOIになるのも無理はありません(^^;;


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でも、この1番アイアン、クラブMOI的には2630kg-c㎡合わせなのです。

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ね?
我ながらいい感じで0.1足りませんけど(笑)←分解能がありますから、完璧といえますが・・・(笑)



岩崎くんMOI


2630kg-c㎡ということは、岩崎プロのDG-S200の8番アイアンとほぼ同じですから、ほとんどの方が打ちこなせる1番アイアンということになりますね。



JCMシリーズでしたら、1番アイアンでも、マッスルバックでも、こんなに薄いトップラインでも、変に意識しない限り打てるアイアンになります(^^



皆さんも、バターナイフ使いこなしてみませんか?






クラブMOIマッチング、クラブメイキング、RODDIOFWソールチューニングのお問い合わせ、ご依頼はseabose@me.comまでメールください。

お預かりしてから2~3週間程度でMOIマッチングは完了いたします。
おかげさまで大変ご好評を頂いており、BoseIronFactoryでは現在約1ヶ月待ちの状況です。
ご迷惑をおかけしており、申し訳なく思っております。

お急ぎの方はBoseIronFactory以外のJCMO認定店へ!!←以前BoseIronFactoryでMOIマッチングされた方はデータや処方の提供もいたしますのでご安心ください。
 




大好評のHAYABUSAですが、一番多くご依頼を頂いているLimitedForgedはまだ上がって来ませんし、ノーマルバージョンのHAYABUSAでさえ、まだ製品版をお届け出来ている方はお一人のみです。

何故HAYABUSAがこんなに遅くなっているかというと、それはこのHAYABUSAが今までに無いウェッジだからです。

予約開始から半年経ってようやくノーマルバージョンの製品版が出来ましたが、既にファーストロットは完売。

HAYABUSAの上級バージョン、LimitedForgedに関しては未だに製品版が上がってこないと言う状況で皆様には多大なるご迷惑をおかけしております。


ノーマルバージョン、LimitedForged共に今までにない形状であるがために、日本一の研磨師とも言える共栄ゴルフの岡村工場長でさえ難しい研磨でした。
何度も削り直しては送ってもらい、NGな部分とOKな部分をお知らせして、また研磨して送ってもらうと言うことを何回も何回も繰り返しています。

しかし、実際に岡村工場長が研磨し仕上げたノーマルHAYABUSAであっても、私が最終的な研磨を行い、磨き上げてからメッキに出すと言う形を取っています。
どうしても最後の最後だけはこだわりたいですし、岡村工場長の研磨の癖(殆どお分かりになる人はいないでしょうが)みたいなものもありますから。

そうしてほぼほぼ岡村工場長に仕上げてもらっている状態でさえ、私が行う曲げ~研磨~磨きと言う工程で1本2~3時間はかかります。

「やり過ぎ!!」と言われるかもしれませんが、この上に上げている写真の状態にまで磨き上げてからのメッキ出しです。そうなんです!!この山を背景にしたウェッジはメッキしていないんです。

ようやく岡村工場長とのコラボ研磨でメドがつきましたから、もう私がひとつづつ削ることは無いでしょうが、皆様へのお届けが送れていた3月くらいには、私がひとつづつ削ることも考えました。

でもBoseIronFactoryの設備ではひとつ削るのに2~3日はかかりますから、ミーリングを入れてメッキをしてといったことを考えると1本7~8万になってしまいますし、作れる本数も月に1~2セットとなってしまいます。


そんな状態ですので、74,000円のノーマルバージョン、106,500円と言う超高額なHAYABUSA LimitedForgedでさえこれまでにかかった費用と手間暇を考えると全く儲けはありません。

まぁ、でも良いんです(^^;;

オーナーとなる方たちにはきっと喜んで頂けるでしょうし、作る側のどの協力企業をとってもHAYABUSAを作ることで技術の向上が図れます。

岡村工場長は今までどの研磨職人も削ったことのない形が削れるようになりましたし、フェースミーリングの会社にとってみても高額すぎてどこのメーカーも採用することが出来なかった特殊なミーリングを行うことは今後の経験として生きることとおMOIます。

そして何よりも私自身がこうして研磨や磨きの技術を身につけることが出来ましたから。


まだLimitedForgedの製品版は完成していませんが、半年や一年後にはもう少し量産出来るようになると思いますので、そうなったらもう少し安価で性能や見た目はそのままのHAYABUSAの普及バージョンを発売できるかもしれませんね(^^



あ、その前にカッパーフィニッシュや超絶激スピンの黒染めバージョンを限定で出すかもしれません(^^;;
要望次第ですが・・・。


ん~、カッパーフィニッシュは私も欲しいしなぁ・・・(^^;;

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HAYABUSAの特徴であるソールの研磨。
物理的に抵抗ということを考えた末のソールです。


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この角度から見ると、ソール全体が丸くなっているのがわかるとおMOIます。
これは、どのようなライであってもソールの設置が面や線ではなく、点になることを意味します。
接地する部分が多ければ多いほど、設置部分には抵抗が生まれ、ヌケは悪くなります。

ソールが広いから滑ると言うことではなく、ソールの設置部分を最小限にすることでヌケを良くした、発送の転換。

更にはリーディングエッジも”エッジ”というような尖った形では無く、丸くすることでチャックリをなくしています。
この丸さのおかげで左足上がりのライで鋭角なダウンブローでクラブを入れてもチャックリすることはありません。

ひとつだけこのウェッジの弱点をあげるのであれば、それは練習場などの硬い地面でのクラブの座りが悪いこと。
ですが、ご安心ください。
練習場や店舗でラウンドする方はいらっしゃいませんし、実際の芝の上では座りが悪いと言うことはありませんので・・・。



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写真のHAYABUSAはメッキをかけた撮影用です。

HAYABUSAノーマルバージョンでも、ロフト・ライをファルコンまつばらが0.5度単位でカスタマイズした後、最終研磨とバフがけをした後にメッキにかけます。
その為ロフト・ライの調整痕も綺麗になってから組み上げますので、おひとりおひとりに最善の形にカスタマイズされての組み上げとなります。


HAYABUSA LimitedForgedは特殊なフェースミーリングのため、もう少しお時間を頂きますが、ノーマルバージョンのHAYABUSAはこちらから求め頂けます(^^







クラブMOIマッチング、クラブメイキング、RODDIOFWソールチューニングのお問い合わせ、ご依頼はseabose@me.comまでメールください。

お預かりしてから2週間程度でMOIマッチングは完了いたします。
現在約1ヶ月待ちの状況ですが、随時作業は行っておりますので、納期等はお問い合わせください。お




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HAYABUSAノーマルバージョンの完成です。

ノーマルバージョンをご予約いただきました方には、ご予約頂きました順番にご連絡差し上げ、シャフト(DGorMODUS Wedge)のChoiceとロフト・ライのご相談をさせて頂きますのでもう少々お待ち下さい。

HAYABUSA LimitedForgedに関しましては、特殊なフェースミーリングのため、現在鋭意製作中ですので、もう暫くお待ち下さいますようお願い致します。


ゴールデンウィークのBoseIronFactoryの営業は特に平常と変わりなく営業いたします。


ただ、昼間は新工房の大工仕事をしなければならないため、MOIマッチング作業は夕方から夜中にかけて行っております。
MOIマッチングのご依頼も多いため、メールのお返事やブログの更新等が滞りがちですので、その旨ご了承ください。

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