ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

October 2017

昨日、2頭目のエゾシカ皮を入手しました。

前回の皮はまだ若いメスシカでしたが、今回は大きなオスのシカの皮です。

若いメスは皮も柔らかく薄めですが、大きなオスシカの皮は少し硬くてある程度の厚みもあります。



これでオスとメス、2頭の皮が揃いましたので、皮を革にする鞣し(なめし)の工程に進むことに。


鞣しはBoseIronFactoryでは行えませんので、東京にある鞣し専門の会社で行ってもらいます。

工程としては、毛皮の状態から毛を取り去って皮の裏に付いている脂肪などを除去してから、植物性タンニンによる「ラセッテー」製法で鞣されます。

今回は素材としてのポテンシャルを確かめるためにあえて染色はせずにナチュラルな状態を見てみようかとおMOIます。


鞣された革がこちらに戻ってくるのは1ヶ月後。

オスとメス、どのように鞣されて来るのか楽しみです!!



でも革になって戻ってきてもその革で製品を作ることはまだ考えていません。

まだまだ市販するヘッドカバーなどにするまでには時間はかかるとおMOIますが、長い目で見守ってくださいね(^^
エゾシカ



すみません、直接的にゴルフには関係の無いことで恐縮です。

ゴルフにシカご興味のない方は以後読まなくても良いかと・・・(とは言っても多少はゴルフに関係のあることも書いていきます)




さて、弟子屈に限らず、北海道ではエゾシカが増えすぎて困っています。


エゾシカ
可愛いのですが・・・。


増えすぎたエゾシカは森の中だけでは餌が足りず、人里まで降りて来て農作物を荒らしたり(ウチの家庭菜園のとうもろこしも実が付く前に全部食べられてしまったので今はやっていません)、道路に出てきてクルマに轢かれたりしています。
森の中のエゾシカに関しても、原始の森だけでなく植林され人間の手が入った森にもたくさん居ますから、植林され育ちつつある木々の皮を食べたりして、せっかく植林された木々が枯れてしまうということもあります。

増えすぎたエゾシカは害獣として駆除されますが、駆除するエゾシカよりも遥かに多く増えていきますから、いたちごっこが延々と続いているのが現状のようです。

駆除されるエゾシカが増える数よりも少ないのは、ハンターが年々少なくなっていることも原因のひとつとも言われています。
せっかくシカを撃っても、自治体から出る駆除の補助金はそれほど高くはありませんし、ジビエとして解体したシカ肉を売っても、それほどの金額にはなりません。
シカが増えすぎていると言っても、毎日何頭もシカが獲れることはありませんし、ベテランのハンターでも猟期に週に2~3頭獲れたら良いほうだと聞きます。

一方で獲ったエゾシカは肉の利用はあっても、皮や角の利用はほとんどされずに廃棄されます。

せっかく獲ったエゾシカですから、生命を頂くという意味で出来る限り頂く=利用するということが一番良いことだと考えます。
また、皮や角、骨などを上手く利用することが出来れば、ハンターの収入源が増え、ハンターの生活にも潤いが出るようになります。
そうしてハンターへの還元が進めば、ハンターになりたいという人や都市部でハンティングを趣味として楽しんでいる人たちが過疎化が進む弟子屈や北海道の他の土地に移住してくる人も増える可能性もあります。


今回エゾシカを一頭買いしたのは、肉を自分で食べたり差し上げたりするためだけではなく、捨ててしまうだけだった皮を有効利用することで、最終的にハンターに還元したいということも考えての一頭買いです。
今回買ったエゾシカはメスですから角はありません。
でもせっかく一頭買いしてくれたということで、特別に角もいただきました。

皮は東京の皮の鞣し工場に送って鞣してもらうことになっていて、鞣した革が送られてくるのは12月初旬。
鞣した革が送られてきたら、エゾシカ革でヘッドカバー等を作ろうとおMOIます。
柔らかく目も細かくて強いエゾシカの革ですから、きっと素晴らしいヘッドカバーが出来るとおMOIます。
ただし、野生のシカですから、傷があったり厚さが違ったりするところもあるでしょう。
そうした部分も”味”として感じて頂ける方、テスト販売した際にはよろしくお願いします!!



先日このブログで取り上げたRODDIO FWのソールチューニング。


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お客様に最適な形にチューニングしてからお渡しする事が基本のRODDIOだけあって、他のメーカーでは良しとしないことの多いこうしたチューニングもRODDIOでは非常にウェルカムのようでして・・・(^^;;


RODDIOのWebSiteからリンク貼って頂いちゃうという、身に余る光栄です(^^

そうした太っ腹な所が大好きな理由のひとつなんです(^^

ALTUSです!!



予報通りに台風が来れば明日の日中は雨でなく雪になる模様です。

となると台風で猛吹雪になると言う珍しい事になります(^^;;


9月の台風の時には試打用の鳥かごが飛ばされてしまい大きな被害をうけたので、今回は下の写真のように鳥かごを工房内に入れ、準備は万端です。

外に出してあったモノも倉庫内に退避させましたから準備は完了です。


スタッドレスにはまだ履き替えていませんけどね(^^;;


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非常に興味深く拝読しております。

改めてスコットランドリンクスと弟子屈の気候風土の近さを感じますし、BoseIronFactoryの試打スペースを作り上げていくにあたってとても参考になります。

こうして本場スコットランドリンクスと同じ芝をこの弟子屈で作っていければ、HAYABUSAのような実戦で強い味方になってくれるようなクラブも作ることが出来ますし、BoseIronFactoryが最終的に目標とする弟子屈でゴルフのワンストップサービスが出来るようにしていけるものと考えています(^^



やっぱり定期購読しようかな・・・(^^


 

RODDIOを得意とするBoseIronFactoryですが、それには理由があります。


ソールチューニング
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こちらがRODDIOの開発の方がR-ソールのソールがバック寝具時に引っかかるということで削ったソール。

こちらが元のR-ソールです。

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通常ですと、クラフトマンがメーカーの製品を加工したりすることはあまり良しとされておりませんが、RODDIOの場合、個々のクラフトマンがオーナーにとって一番最適な形にチューニングしてから販売するという大前提がありますので、クラフトマンとしてもやりやすいですし、よりオーナーにとって最適な形にチューニングして販売することが出来るんです。


そうして、今回、上記と同じようなソールが引っかかるというオーナーのご要望で・・・


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こうした形にソールを研磨し、懸案であった引っ掛かりを無くすチューニングをさせていただきました。

もちろんRODDIOの保証は受けられなくなるでしょうが、元々BoseIronFactoryでは何度でもいつでも再調整は工賃無償で行っておりますので、BoseIronFactoryにて責任を取らせていただきます。


RODDIOの開発の方が削った形と大体のところは同じですが、もちろんRODDIOを得意とするBoseIronFactoryですので、HAYABUSAで培ったソールの形状を取り入れてより、ヌケが良い形にしております(^^)v


昨日、フジクラシャフトの方がBoseIronFactoryにお見えになりました。

その時にお話したことと言えば当然のようにMCI BLACKとクラブMOIマッチングのお話だったのですが、MCI BLACKに関して私があまり良い印象を持っていないとフジクラの方は勘違いされていたようでして・・・(^^;;

そのことはお話していく中でキチンと理解していただいたと思うのですが、ブログ読者の皆さんにももしかしたら誤解されている方が多いかなぁ・・・とおMOI、こうして筆を取る次第です(^^;;


はっきり言います!!

MCI BLACKは素晴らしいシャフトです!!
MOIマッチングの概念をシャフトだけで表すために考えられる全てのことを考え抜いて作られたシャフトです!!


それでもBoseIronFactoryが殆どMCI BLACKを使わずに、普通のMCIを使うしお薦めするのは、通常のMCIでもキチンとMOIマッチング出来るから。

MCI BLACKに頼らずともほとんどの場合問題なく(ごく一部のヘッドを除く)MOIマッチング出来るので、バリエーションも豊富で価格も少し安い通常のMCIで十分なんです。

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重量だけでなくシャフト重心もフローさせることでクラブMOIを出来る限り統一出来るように考えられたMCI BLACK。


MCI BLACKで疑似MOIマッチングをされた場合でも、JCMO認定店によるより精度の高い本物のMOIマッチングをやるのがお薦めです。
MCI BLACKだけでMOIをある程度整えることは可能ですが、ヘッド・シャフト・グリップなどで構成されるゴルフクラブですから、その全てを使ってのMOIマッチングにはやはり敵いませんから(^^;;

ごくごく少数は効果を体感できない方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は本物のMOIマッチングをされるとその違いにビックリしますよ(^^)v

先日の持ち込みグリップでのクレームのお話。

今日、自腹で購入した同じメーカーの同じグリップが同じお店から届きました。



恐る恐る開けてみたら、まず入っているビニール袋が開かない!!んですよ。


なんでビニール袋が開かないかというと、持ち込みされた時もそうだったのですが、ベトベトしていてビニールにグリップがくっついているんです。

何とか開けましたが、開ける時にビニールは破けちゃいました(^^;;

そしてグリップのベトベト液がビニールだけでなく取説的なことが書いてある下の紙にまでベットリと移っていて紙ですらベトベトします。



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結果、そもそもこのグリップがベタベタしているということを確認して自己満足です。
やっぱりこちら側の責任ではありませんでしたね(^^

高いグリップなのになぁ・・・(^^;;

一応クレームを頂いた方にこのままお送りして確認してもらおうと思います。





注:このグリップは輸入元が日本に入れてないモデルで、当然輸入元のWebSiteにはこのモデルは記載がありません。
並行輸入して売っているお店はあり、そのお店からの購入です。
輸入元がこのモデルを入れなかったのはもしかしたらそうした点があるのかもしれませんね(^^;;

ゴルフトゥデイでファルコンが連載させていただいている「ゴルフ~北の国から~」。

先月号はお休みになってしまいましたが、今発売中の号にはGMにて掲載されています(^^


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辺境の地、地の涯(←コレではてと読みます)、秘境にかなり近い弟子屈の奥地(奥春別というだけに・・・)のBoseIronFactoryにもこうして届いておりますがゆえ、日本全国津々浦々べっかんこで発売されております。


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皆様には、是が非でも買って読んで頂きたいので、画像は小さくしておりまっする。



さてさて、今回の「ゴルフ~北の国から~」は日本一?過酷な環境でテストされたRODDIOのニュードライバーのお話です。

根室ゴルフクラブは、ファルコンが日本一好きなゴルフ場(同率首位で弟子屈カントリーがありますが)。
ここ弟子屈をMOIマッチングの聖地となるよう選んだのはここ弟子屈の気候がスコットランドに近い(真冬以外)から。
世界的に見ても過酷な環境であり、過酷故にそのような状況に慣れていない日本人プロゴルファーが全英で勝てないからこそ、クラブチューナーであるファルコンはここを選んだんです。

そして、その弟子屈と緯度的に同じ位のところにあり、気温、風の強さ、コロコロと変わる天気、芝の状態、その他諸々で弟子屈と同じような環境にあり、更には海に近いという根室ゴルフクラブは、日本で一番スコットランドリンクスに近い(若しくは同等以上)のゴルフ場です。

ただ長いだけだったり、単に海沿いだったりするゴルフ場とは全然違うんです。
芝だってトールフェスク(フェスキュー芝)をグリーンまで使われているゴルフ場はそうあるものではありませんし。


そんな根室ゴルフクラブでテストをして、素晴らしい結果を出したドライバーだからこそ、ファルコン自身もずーっと言い続けてきた設計のドライバーだからこそ、ファルコン的にも猛プッシュするものであります(`・ω・´)ゞ

とは言え、今現在主流となっている重心距離の長めのドライバーが合っている方には絶対にお勧め出来ません。
RODDIOのニュードライバーは重心距離の調整も含めたチューニングが自在のドライバーですが、イマドキの40mmに近い(若しくはそれ以上)の重心距離のドライバーとは全く違うので。

RODDIOのニュードライバーが合う人は、大きいヘッドで重心距離の長いドライバーが合わない人。

通常はスライサーで、少し頑張って振るとフックやチーピンになるような人です。


重心距離が長い場合、上手く振れれば球筋は安定しますが、上手く振れる人ばかりとは限りません。

ゴルフ歴が長かったりして、パーシモンやピッツバーグパーシモンの時は良かったけれども、今は「どこがクラブの進化なの?」と言うくらいに当たらない方だったり、リストターンをしっかりと使うことでヘッドを返して飛距離を稼ぐような方です。

イマドキの重心距離の長い大きなヘッドで上手く打てる人はRODDIOのニュードライバーにすると「あれ?フックばかりで全然飛ばない!!」ということにもなりかねません。


良薬は時に劇薬でもあります。

そんな打ち手を選ぶのがRODDIOのニュードライバーです。



クラフトに関しても、そうした部分をよく理解したクラフトマンに頼むのが良いかと。


間違ってもRODDIOFWのソールプレートのOリングを入れないで組み上げるようなところには頼まないことが重要です!!




唐突ですが、写真を御覧ください。


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そしてもう一枚。


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更にもう一枚。


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シャフトチップ部分のメッキ落としの例です。

1枚目の左側の写真と2枚めの写真は同じで、1枚目の右側の写真と3枚目の写真が同じシャフトです。

BoseIronFactoryでチップのメッキ落としをしたのは1枚目の右側と3枚目の写真のシャフトです。

1枚目の左側と2枚めの写真はヤフオクで買った中古アイアンのものだと言うことです。


左側(2枚め)の写真のシャフトはおそらく両頭グラインダーの回転砥石で削ったものだと思われます。

BoseIronFactoryでは両頭グラインダーでメッキ落としを行っていますが、回転砥石では無く研磨輪を使ってメッキを落としています。

回転砥石はメッキのような薄いモノの剥離には向いていませんから、少しでも強く押し付けると写真のように荒くなりがちで、かなりの技術が必要です。

ファルコンもその昔は回転砥石でやっていましたが、100~200本に1本程度失敗することがあったので、その時は自腹で新しいシャフトにしていました。

研磨輪にしてからは失敗すること無く綺麗に確実にメッキを剥離することが出来ますし、スピードアップもしています。


両頭グラインダー
両頭グラインダーの一例。



回転砥石
回転砥石の一例。





研磨輪
研磨輪の一例。



見えない所もキッチリと仕事するということは、やはり大切なことだとおMOIます。

それなりの値段のベルトサンダーでしたら、ここまでの荒さにはなりませんから、ベルトサンダーも悪くは無いですよ(^^

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