ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

April 2019

三木プロがHAYABUSAウェッジの紹介をしてくれております(^^




全幅の信頼をよせてくれるって、本当に有り難く嬉しいことですが、なんか少し歯がゆいというか照れちゃうというか・・・(^^;;

今後も三木プロのことは全力でサポートしていくつもりですので、三木プロもガッツリといい成績を残してくれると嬉しいです(^^
そうなった時には「ファルコンのおかげです」では無くて「MOIマッチングのおかげです」って言ってもらえると最高です。

ちなみに三木プロとお会いしたのは今年3月のゴルフフェアの後にお会いしたのが最初なんです。

つい先月初めてお会いしたのに、三木プロのクラブのMOIマッチングやHAYABUSAを通じて、もうかなり長い付き合いみたいに感じています。

会ったこともなく、もちろんスイングも見たこと無い(動画でも見たこと無いんです)のに、プロがここまで褒めてくれるクラブを作ってしまう(自慢!!)、クラブMOIマッチングって本当に凄いです(^^


あと、この動画の凄い所。

3分くらいの所で、三木プロのキャメロンパターが出てきます。
そのパターの打痕に注目です!!

さすがはプロ、パッティングでは毎回同じ所(芯)に当てているので、芯の部分に打痕が付いているのが分かるんです。
これ見たら、「やっぱりプロってスゲェ!!」って思いますね(^^

私自身、どんな仕事であってもプロである以上は素人がどうあがいても追いつけない実力の差が無ければ行けないと考えていますが、三木プロはあのパターの打痕を見ただけで「本物のプロゴルファー」だと感じます。




ちなみに誰とは言いませんが、あるプロとこんな会話をしたことがあります。


ファルコン:「もし、用具の関係で使いにくかったら使わなくてもいいよ。」

某プロ:「いえ、プロとして(HAYABUSAを)使わざるを得ませんから。」



そのプロはその時からずっとHAYABUSAを使ってくれていますが、その言葉を聞いた時、すっごく嬉しくて涙が出そうでした(^^;;

私もゴルフクラブに関してはプロだと思っていますので、HAYABUSAウェッジの開発にあたってはホント、死に物狂いでやってきました。
コンセプトから今までに無いウェッジというコンセプトですし、実際の開発にあたっては日本で一番厳しい環境(寒さだけでなく、芝の質や様々なライであったり天候であったり)の中でテストを行い、時にはクラブクラフトが出来なくなる位に手首を痛めたり・・・。

そうした環境に自ら身を置くために、会社も辞めて、家族を横須賀に残しての単身移住です。

人生を賭けて命がけでやってきてようやく納得できるウェッジとなったのがHAYABUSAなんです。

そのウェッジを「プロとして使わざるを得ない」ということは、「用具の供給関係を差し置いてでも使いたい」と言うことです。

本物のプロゴルファーが本気で気に入ってくれたウェッジがHAYABUSAなんです。
これ以上の褒め言葉はありませんよね(^^


3Dプリンタの導入で、かなり作れるものが増えてきたので、今までよりも精度の高いクラブチューニングが可能になってきています(^^

例えば、一次MOI調整用のカウンターバランス作成やシャフト延長などはつい先日まで市販のシャフト延長部品などを使っていましたが、3Dプリンタを購入してからはひとつひとつ3D-CADで設計し、3Dプリントするようになりました。

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バリ等はキチンと取ってから使っています(^^

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今まで使っていたシャフト延長棒(下)とカウンターバランス作成用チップ(上)





3DCAD
カウンターバランス作成用チップの3D-CAD画像。

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3D-CADで設計したシャフト延長棒


多くの皆さんは、「これの何が違うの?わざわざ作らなくても・・・」とお思いになるかもしれませんが、これがかなり違うんです(^^

市販の部品は汎用として作ってありますから、ワンサイズしかありません。
サイズ違いはシャフト延長棒の場合で、0.5インチか1.0インチかという点だけで、0.35インチ伸ばしたいと言った場合は0.5インチを削っていくしかありませんでしたし、汎用ですからシャフトに刺す部分がシャフト内径に対して太かったり細かったりして、そのままでは使えないものでした。

そのため長さだけではなく、シャフト内径にピッタリ収まるように削ったりカーボンシート等で太くする必要がありました。

カーボンシャフトの場合は同じブランドの同じシャフトでも、重量帯やフレックスなどで内径が違うものがほとんどですし、スチールシャフトでもNS-950GHは太くて大変だけど、1050GHは950より細いとか、かなり違うんです(^^;;


3D-CADでの設計なら0.01ミリまで設計出来ますが、実際に3Dプリンタで出力すると流石にそこまでの精度はありません。
でも0.1ミリまででしたら十分可能ですし、出力した時の収縮も考えて作ればピッタリとハマるモノが作れます。

強度的にも1インチ程度までならペンチで思いっきりチカラを加えてみても問題はなさそうです。
市販のモノと違って強度を保ったままでの肉抜きも出来ますし、素材自体もABSを使いますので同じ大きさでしたら40%近くも軽量化出来ます。

まさに良いことづくめのように思えますが、デメリットも。

ひとつひとつ3D-CADで設計するので、それなりに時間がかかりますし、何よりも出力するのに時間がかかります。


内野様カウンターバランス書き出しデータ
広島のU様の書き出しデータです。
各1~2個の予備も含めて作ります。

小さなモノとは言っても、17個出力するのに4時間弱・・・。
設計も含めて考えると5~6時間はかかることになります。

ちなみにこの一次MOI調整用カウンターバランス作成工賃は1つにつき1,500円(税別)を頂いています。
高いとお感じになるかもしれませんが、ひとつひとつ3D-CADでの設計から行って1,500円だったら、それほど高くないと考えています。


まぁ、それでもプリントしている時間は他の作業を行っていれば良いので、この程度の手間暇は特に問題ないかと(^^

実際プリントしている間にこうしてブログの更新をしたりも出来るわけですからね(^^




以下独り言ですが・・・(笑)

美空ひばりの唄で地の涯と言われたここ弟子屈なんですが、その弟子屈の中でも超ド田舎の、自然以外なぁ~んもないこの地で、MOIマッチングやCADでのカウンターバランス等々の最新のことをしているなんて、なんか凄いなというか感慨深いというか・・・。

まぁ、今の時代、どこにいても技術や知識やノウハウがあればどこにいても仕事は出来るのでだからどうしたという感じでもありますが、こうしてブログ等で書かなければ、誰一人としてそんな事は思わないでしょうねぇ(^^;;

RODDIO CC FORGED IRON

CC FORGED1


とても楽しみなアイアンです。
このアイアンの開発にあたっては本当に大変なご苦労をされたことと聞いておりますし、その苦労を補って余りある素晴らしいアイアンに仕上がっている事は間違いありません。

CC FORGED2


今までのRODDIOアイアンは、即完売になってしまった限定のアイアン以外ではアスリート向けとは少し違う味付けでしたが、今回のCC FORGED IRONに関してはBoseIronFactoryの主だったお客様の層であるアスリートに向けてのアイアンと言えます。

CC FORGED3


実はまだ完成版のCC FORGED IRONを私は打ったことがありませんが、HAYABUSAウェッジや今年中には発売したいHAYABUSA IRONを始めとするクラブデザイナーの一面も持つファルコンとしては、打たずともこのアイアンの凄さは分かっているつもりです。
もちろん実際に試打してみたら、今現在感じている凄さ以上のものを感じるであろうことは確実。

CC FORGED4


正直、アイアンヘッドの価格としてはお安くはありません。
ヘッド単体で1個30,000円(税別)という価格は他のヘッドメーカー一般的なアイアンヘッドのの1.5倍から2倍程度の価格です。
ですが、荒鍛造からほぼフルミルド(完全削り出し))で作られたアイアンヘッドを更に研磨の匠として著名な千葉さんが研磨した、このRODDIO CC FORGED IRON。
個人的には逆に低すぎる価格設定ではないかと考える程です。

CC FORGED5


大変なご苦労をされたことを聞かせて頂いてるだけに、BoseIronFactoryとしてもCC FORGED IRONに関しては社を上げて販売していきたいと考えています。

そしてそれがお客様にとっても素晴らしい選択になると考えております。

CC FORGED5

続いての宣伝です(^^;;

ファルコンは勝手に弟子屈(てしかが)の応援プロジェクトをやっているのですが、そのひとつとして弟子屈、それもBoseIronFactoryのある奥春別で獲ったエゾシカの有効利用を進めております。

エゾシカってジビエとして非常に人気があるのですが、多くの場合肉だけ美味しく食べられて他の部分は廃棄されちゃうんです。

骨や角は犬のおやつなどにされることもたまにありますけれども、皮は基本廃棄されます。

で、ここでファルコンの「もったいない精神」が発令される訳です(笑)

鹿の皮ってとても柔らかくてしなやかなんですね(^^

セーム革ってご存知でしょうか?


セーム革
これがセーム革(^^

ジュエリー等の貴金属製品やメガネ、車などを磨くための革です(^^

セーム革でWeb検索をすると鹿の革でセーム革が作られていることが分かります(^^


つ・ま・り・・・

大切なゴルフクラブをジュエリーなどの貴金属と同じように保護出来るのがエゾシカ革のヘッドカバーなんです(^-^)v

ヘッドカバー薄茶-3
ちなみにこれがヘッドカバーの中です。

柔らかくてしなやかなエゾシカ革だからこそ、他の革よりも布よりもクラブにとって優しいですし、あなたの大切なクラブにエゾシカ革のヘッドカバーをかけることによって傷等からクラブを守るだけでなくより美しく磨き上げてくれます(^^

ヘッドカバー薄茶
ヘッドカバー薄茶-2

これが3,000円で買ってきた20年前の中古ドライバーやアイアンセットだったらかえってもったいないと言えますが、RODDIOやジャン=バティスト、PXGなどのそれなりにお値段のするクラブでしたら、やっぱり最善の扱いをしてあげたいじゃないですか?

全部手作りで作ってますし、ほとんどが廃棄されるとは言っても、キチンとハンターさんに還元しています。そして、そうして仕入れたエゾシカの中でも特に良い皮を選び、最上級の鞣しをして革にしています。

そういう訳で大量生産品の3,000円程度のヘッドカバーとはそのお値段も違いますが、自分のクラブをジュエリーと同じように守り、磨いてくれるエゾシカ革ヘッドカバー。

決してお高いものではないと考えておりますです(^^


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こちらは生成りのドライバー用カバー(460cc対応)

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Simpleなデザインにしています。

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優しく包み込んでくれるヘドカバーの中の部分(^^


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こちらは現在品切れ中ですがアイアンをまるごとカバーしてくれるアイアンカバーです(^^

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こうしたティーホルダーもエゾシカ革だととってもオサレですね~。

お求めはBoseIronFactoryWebShopまで!!←クリッククリック!!
増えすぎたエゾシカですが、命を頂く以上は肉だけでなく出来る限り無駄を無くしていくことが命に対してのありがたみを表すことに繋がると考えております(^^


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前回ほぼ瞬殺で売り切れてしまったカイチョマーカーの第二弾、入荷しております(^^

前回の轍を踏まえ、結構たくさん作ったので暫くは売り切れることなく販売継続出来るとおMOIますが、万が一にも余ってしまうととてつもなく悲しく落ち込むことになりますので、是が非でも皆様にご購入していただきたく(^^;;

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TRONマーカーは、水族館の水槽にも使われ透明度の高いメタクリル樹脂を使用したゴルフマーカー。
メタクリル樹脂の中でも集光色を使用し、30メートル離れたいチカラもすぐに見つかります(^^

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工房内なので30メートルは離れていませんが、よ~く見えるっ!!



今回ももちろんGridge等の媒体でも活躍するしょーこちゃん画伯による描き下ろしのファルコン似顔絵を使っていますので、マーカーとしてのご利用だけでなく魔除け、厄除け、家内(毛無い)安全にもご利用頂けます(笑)

かいちょマーカーはBoseIronFactoryのWebShopにて販売しております←クリッククリック!!



なお、明日26日は所用のためお休みさせていただきますのでよろしくお願い致します( ´ ▽ ` )ノ

暫くは新色ラッシュが続きそうです(^^

本日テストプリントが終わったのはこちらのバイオレット。

FullSizeRender

写真だととても濃い紫ですが、実際にはもう少しだけ薄めの紫になります。


色を変更するたびに3Dプリントの出力設定を探りながら出力していきますが、1度で完璧!!と言える設定はなかなか難しくて、色やフィラメントのメーカーを変える度に何回かの失敗を経てから本番プリントになります。

何回か失敗と書くのは簡単ですけれども、1回の出力で2時間程度かかりますから、最適な出力設定を見つけるには丸一日かかることも・・・。


殆どの場合は出力時の温度設定が低かったり高かったりすることが原因で、このフィラメントの場合は230度で強度的に100%の失敗(下の写真)、255度で少し濃すぎる(焼けたのか)色になってしまい、237度と242度ではもう少し強度が欲しい感、246度設定で強度的にも色合い的にもベストという感じです。

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230度で出力した場合。
渾身の力をかけてひねったら積層部分が裂けました(泣)


毎日のように新しい色を出していますけれども、結構苦労しております(^^;;

まぁ、これでお金をいただく訳ですから、多少の苦労はしないと良いものは作れませんから(^^;;

大好評のボールピッカー。

3Dプリントならではの小回りの良さを活かし、新色が続々と誕生しています(^^

3Dプリンタの場合、出力するフィラメントを変更すれば(当然)色も変わるのですが、フィラメントの色を変えるだけでも強度などが変わってきますから、色を変えるだけで出力時の温度やどのように積層していくかを変更する必要があります。

純正のフィラメントなのに、どんなに設定を変えても100%必ず詰まるフィラメントなどもありますし、出力する温度によってはいい色が出ないことも。


そうした意味ではまだまだ一般家庭に3Dプリンタが普及する事は難しいと言えますが、近い将来にはスマホ並におじいさんおばあさんも3Dプリントする時代が来るのかもしれませんね。

BoseIronFactoryでは様々なメーカーの様々なフィラメントを数多く取り寄せて、MOIマッチング等の作業と並行してテストを重ねています。
ボールピッカーひとつ出力するのに早くても2時間はかかりますから、出力している間にMOIマッチングの作業をするといった感じです。

起きている間に色々とテストをして、それぞれのメーカーや色で最適な出力環境を見極め、寝ている間に製品となるモノを一気に出力するというパターンで行っています。


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ひとつひとつ出力すると2時間はかかりますが、ヘッドの動きに適した配置を考え、最適な温度やスピードで7個を一度に出力すると、起きて朝ごはんを食べ終わった頃に出力が完了する位にまで時短になるんです(^^


そうしてさっきテストが終わったのが、この写真の赤です(^^

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まだ1個しかありませんが、明日の朝起きた頃には95%くらいまでは出来ていると思います(^^

朝起きて失敗している可能性ももちろんありますけどね・・・(^^;;


 

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この度、BoseIronFactoryではゴルフクラブの設計・製造の効率化のため、3Dプリントの複合機を導入致しました。
3Dプリントだけでなく、3Dスキャンとレーザープリントも出来る複合機です。

その第一弾の製品として、写真のボールピッカーをJCMOブランドより発売することとなりました。
3Dプリンタでの生産ですので少量生産になりますが、3Dプリンタならではの機動力を活かして写真のような多色展開を致します。

2019年ルール改定により、ピンフラッグを立てたままパットすることが可能となりました。
しかしながら、ピンフラッグを立てたままカップインしたボールを拾い上げるとカップ付近を損傷する恐れがあります。
このボールピッカーを使用することにより、容易にボールを拾い上げることが出来ます。
お洒落ゴルファーのアイテムとして、ぜひご活用下さい。

考案&設計:黒川晋氏
3DCAD&CAM:大箸氏
3DCAD修正&CAM修正:ファルコンまつばら

この商品は3Dプリンタでひとつひとつ出力しておりますので、大量生産品と違い模様や色合いなどが写真と異なる場合がありますのでご了承ください。


https://longiron.net/

にて税込み1,620円にて販売中です。

随時製造を致しますが、品切れの際はご容赦くださいませ(^^;;


神社の境内で保護したときには低体温でほとんど動けず栄養も不足していて、もう死んでしまうと思っていたにゃんず(神社ねこ)。

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元気になったので苫小牧の新しい飼い主さんのところに連れていきましたが。



にゃんず

こんなに大きくなって、元気におてんばに暮らしているとのことです(^^


恩返しには来なくて良いので、幸せに暮らすんだよ(^^

フェイスブックやツイッターで話題になっているウェイト外しで飛ぶ?ということに関してフェイスブックで考える所を書いたので、フェイスブックをご覧になれない人のためにこちらにも書いていきましょう(^^



「ドライバーのウェイト外すと飛距離が伸びる?」

ドライバーのウェイトが仮に6gとして45インチのドライバーだとした場合のウェイトありと無しのクラブMOIの差は80kg-cm2くらいになります。
2016年の市販ドライバーの平均的なクラブMOIが2830kg-cm2程度でイマのドライバーも同じくらい。
平均的な男子のアイアンのクラブMOIは2620~2640kg-cm2程度ですので、ドライバーの適正MOI値は2720~2790kg-cm2程度。
男子でもドライバーのクラブMOI値は高すぎる傾向にあります。

そのことから女子の場合、ドライバーの平均MOI値である2830kg-㎝2は高すぎて振りにくいのでウェイトを外した状態の2750kg-cm2程度なら振りやすく、飛距離も伸びることが考えられます。

話題になっている女子プロの正確なクラブMOIを測っていませんのでなんとも言えませんが、仮に44.5インチ程度でシャフトも50g台だった場合、クラブMOIは2700台前半の事も考えられます。

話題になっているからといって単に外すだけではクラブMOIが低くなりすぎてかえって飛距離も方向性も悪くなる可能性が高いので、キチンとMOIマッチングが出来る工房にお願いしたほうが良いでしょうね(^^


では早速、話題のエピックフラッシュ(限定モデル)でクラブMOI的に検証していきましょう。

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これからクラブMOIマッチングするドライバーの中にありました。
オーナー様、頑張ってMOIマッチングしますので、MOIマッチングの普及啓蒙のために写真と検証で使わせてくださいね!!


まず、ウェイトの重量は15.8gありました。
ウェイトは仕様によって異なると思いますが、入庫してきたのは割とハードヒッターである男性用のクラブです。
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ウェイトを標準のストレートな球筋となるはずの位置に固定した時のクラブMOIは2855.5です。

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ウェイトを外した場合のクラブMOIは2640.6と214.9kg-cm2も下がりました。

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このMOI値はDGのアイアンでは7~8番くらいにあたります。
「7~8番アイアンが良いからちょうどいいや!外して試してみよう!!」というのは違いますので注意が必要です。

ドライバーの場合ティアップして打ちますし、ヘッドの構造・シャフトもカーボンと、アイアンとは違うMOI値にする必要がありますので、これでは成人男性にはクラブMOIが低すぎて引っ掛け球しか出ないと考えられます。

次にウェイトをドロー側にすると、2850.7、フェード側にすると2869.8となります。

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ドロー側はそれほど変わりませんが、フェード側は標準のストレートポジションよりも15kg-cm2弱MOIが上がっています。
これはドロー側フォード側ともクラブMOIマッチングの理論通りで、クラブMOIの増減によって球筋が変わっていくことを示しています。
具体的にはクラブMOIを低くするとドローやフック系の左方向へ、クラブMOIを高くするとフォードやスライス系の右方向に行くこととなります。

MOI説明
スライダーがドロー側にある場合はクラブMOIが低くなり、結果振りやすくなって振りすぎてしまう事になります。
そのためBの位置でストレートだとすると、ドロー側にスライドした場合、Aの位置で当たることになり、ドローの球筋になります。

逆にフェード側にスライドした場合、クラブMOIが増大しますので振りにくくなります。
振りにくくなった結果、振り遅れてCの位置で当たり、そのためにスライス回転がかかりフェードやスライスの球筋になります。

この球筋のコントロールをひとりひとりのお客様に合わせるため、クラブMOIを通じて最適な形にチューニングしていくのがクラブMOIマッチングです。



次にウェイトを外すべきか外さないべきか。という点です。

検証に使わせていただいたEPICフラッシュ(限定モデル)に関してはウェイト重量が15.8gもあるため、外すだけではクラブMOIが低くなりすぎる傾向があります。
成人男性の場合ではこれだけ低くなると引っ掛けやチーピンしか出ないでしょう。

女子プロが外して使っていますが、おそらくもともとの重量が15.8gあったとは考えにくいですし、成人男性とは体力も違います。

また、外している女子プロが全てEPICフラッシュの限定モデルというわけでもありません。
同じEPICフラッシュでもサブゼロを使っていてサブゼロのもう一つのウェイト(スライドしない方)を外している女子プロもいます
スライドしないウェイトの実測をしていませんから正確な所は分かりませんが、おそらく6~8g程度だと思われます。
上の記述で6gと仮定しているのはそのためです。

6g程度だとすると、上に書いている通り、外すことで2750程度になりますのでそのくらいでちょうどいい位置(Bの位置)で当たるようになるのだと思われます(^^



ここを読んだ皆さん、ここを読んでいないけれどウェイト外しの記事を読んだ皆さんが、ドライバーのウェイト外して調子がいいいからと外すのは良いと思います。

しかしながら、なぜ調子が良くなったのかの理由が分からないとヘッド(同じ型のヘッドでも)やシャフトを変えた時に調子を落とすことになりかねません。

そうした部分をクラブMOIで管理していけば、より精度も高くなりますし、シャフトやヘッドそのものの違いも分かるようになり、結果効率もいいですし、いい調子を継続していけると考えています。

同じヘッド、同じシャフト、同じグリップで同じ重量や長さ、同じスイングバランスで組み上げたとしても、実際のクラブMOIはかなり変わってきます。その事が分からないと全く同じに組んだのに何で違うんだろう?ということが分からないので、迷宮に入ったまま出てこれないゴルファーが多いと感じています。

プロゴルファーでよく聞きますよね?
ツアーレップが全く同じに組み上げたのに、「なんか違うんだよね~(^^;;」と言って使ってもらえないとか。

実はこれ、プロだけでなく一般ゴルファーでも当てはまることなんですね。
そのためBoseIronFactoryをはじめとするJCMO認定店ではクラブMOIをプラマイ3kg-cm2の範囲に収めないと認定しないし、お客様にお渡ししてはいけないというルールを作っています。
プラマイ3kg-cm2というのは、45インチのドライバーで言えば、0.23gの違いになります。
全盛期のNプロがドライバーに1gのおもりを付けたら違うと感じたということが言われていますが、その4倍くらいの精度でMOIマッチングしています。

なお、BoseIronFactoryの場合は標準でおおよそプラマイ1kg-cm2に、プレミアムプランですと0.4kg-cm2の精度で行います。0.4というと測定器の計測限度に当たり、45インチのドライバーで言うと0.03gの精度ということになります。
もちろんこのくらいになると測る計測器によって変わってきますから、どちらかと言うと私個人のコダワリという面が強いんですけどね(^^;;





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