黄金比。

いろいろな所で使われますが、ゴルフクラブに於いては黄金比など存在しないというか、ゴルファーひとりひとりによって違うので雑誌などで「これが黄金比だ!!」と言った記事があっても鵜呑みにすると痛い目を見ることがありますのでご注意を。

万人に合うクラブが無いように万人にあうクラブスペックなんて無いので、ひとつひとつの部品をキッチリと選んで、ひとつひとつの部品をキッチリとその人に合うように組み上げてくれると言うのが貴方ひとりだけの黄金比ですから。


今回の黄金比のお話はそういったことではなくて、これのお話です。

image
汚い字ですみません(笑)
グリップ溶剤です。

散々お話していてこのブログの熱心な読者の皆さんはもう飽きているかとおMOIますが、弟子屈の冬は厳しいです(^^;;

真冬の朝はマイナス20度以下になることもありますし、11月に入ったばかりですが、既に朝晩は0度以下。

工房の中はMOI計測器の温度管理もあって常時22~23度になるようにしていますが、それでもグリップ挿しの時は換気のため窓を開けるので冷え込んだ外気が流れ込みます。

クラブの発送では、年間を通じて19時頃に弟子屈の配送センターを出発し、一旦帯広の集積場へと向かい、帯広に付く頃はもう深夜。
真冬の帯広に付く頃は外気温はマイナス15度とかになることもあったでしょうから、グリップが完全に乾ききる(溶剤が揮発する)前に梱包してお送りした場合、配送時の振動でグリップがズレて曲がることもあったようです。

そこで、冬の間は通常使っている溶剤に、揮発性が高すぎてそのままでは使いにくい別の溶剤をブレンドして使っています。


そのブレンドする比率が黄金比というわけです(^^;;


ファルコン自身、危険物の免許も持っていますし(←どこに置いたか忘れましたが)、化学式やら成分表やらを見ながら、どのくらいの比率でブレンドしたら使いやすくて乾きも早いかをいろいろとブレンド比率を変えながら検証していった結果、ようやくこれだ!!というブレンドのグリップ溶剤が作れました(^^

これでグリップが曲がっていたら、完全に私の責任ですけどね(^^;;