一昨日はHAYABUSA Limited Forgedを削った。
削ったあと、ふと見たら発注したRODDIOのFWが置いてあった。

そう、宅配が来た事に全く気づかなかったのだ。

そのくらいにHAYABUSA LimitedForgedを削るのは真剣勝負。

だから研磨をすると精神的・肉体的にどっと疲れる。

どちらかと言うと精神的のほうがしんどいくらいで、今日になっても完全に疲れが抜けているとは言い難いし。


これらの写真は、そうしたHAYABUSAのものですが、綺麗ですよね?


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自分で言うのも何ですが、HAYABUSAが構成するラインの美しさは、やはり他のどのウェッジとも違う美しさがあると思います。

その上でファルコン自身がここが凄いと思えるのが、鏡面の美しさなんですね(^^

曲面だけで構成されるHAYABUSAなので映り込みはほぼ無いですが、実はこれ、ミラーメッキとかはしていません。本当にノーメッキの状態でこのピカピカなんです。

通常は最初のロゴアップの段階で磨きは終わりです。

シャフトが刺さっているから、ミラーメッキした後で組上げたものだと思うのでしょうが、シャフトとヘッドは接着されておらず、単に挿しただけなんです。

もちろんこの状態で下に向けたらスルッと抜けますし。

ヘッド全体をこうした鏡面になるまで磨き上げるのは多分私だけ。

それもHAYABUSA LimitedForgedだけです。



なんでここまでピカピカにするかと言うと、考えうる最高の状態にしたいから。

1枚目の写真のところまでだとヘアライン部分は微妙な凹凸があるからヘアラインに見えるんですが、鏡面に仕上げるということはその微妙な凹凸が無くなるということです。
微妙とは言え凹凸があるということは、微妙に傷が全体にあるということでもあります。
鏡面に仕上げることで、そうした傷にもならない、メッキをかけると見えなくなる部分まで凹凸をなくしていく。

そのことで一層表面はなめらかになって、なめらかになった分摩擦も軽減されます。

おそらく人間の感覚ではヘアラインでも鏡面になっていても分からない部分ですけれども、鏡面にするための恐ろしいほどの手間よりも分からない程度であっても考えうる最高の状態に少しでも近づくのであればそうした手間を惜しまない。

だからこそ研磨し、磨き上げるだけで自分自身の魂を削るような感覚になるのでしょう。


ほんの少しでも良いクラブになるなら、その何十倍もの時間と手間をかけるのも厭わない、そんな気持ちで作っているのがHAYABUSA LimitedForgedです。