BoseIronFactoryが全幅の信頼を置いているのが皆様ご存知のRODDIOです。

今回はなぜRODDIOに対してそれほどまでにファルコンが入れ込んでいるのかお話していきたいと思います。


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どちらもRODDIO FWのTソールです。

上がスプーン用のTソールで、下がクリーク用のTソール。
分かりやすく並べてみたのがこの写真です。

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右がスプーン、左がクリーク用です。

大きさと重量が違うのはもちろんですが、番手が違うとこの写真のように肉抜きのやり方も違うんです。スプーン用が2段になって段の部分の周囲も削られているのに対してクリーク用は1段で段の周囲は削られていません。

そして、左のクリーク用のTソールだとわかりやすいのですが、肉抜きの位置にも注目です。
肉抜きの位置が後ろ側にオフセットされているんですね。
実はスプーンも1段目2段めともに後ろ側にオフセットされて肉抜きされています。

これは深重心になりすぎないようにオフセットされているんですが、ここまで拘って作っているのはファルコンの知る限りRODDIOだけです。
他のメーカーでもソールプレートが外れて調整が可能はメーカーさんはありますが、ここまで変えているメーカーはありません(RODDIOの何倍もする超高級ヘッドメーカーでもです)。

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こちらはバフィーのノーマルソールです。

ノーマルソールとTソールの違いは一目瞭然ですね(^^

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こちらはクリークのRソールです。

ノーマルソールとTソール、そしてRソールと見ていくと、表だけでなく裏側まで全く違うんです。

それぞれのソールの性能を突き詰めていくとこうなるということですね。

こうした部分はオーナーである皆様には見えない部分です。
ここまでこだわり抜いて、考え抜かれた形で作っているにも関わらず、RODDIO自体もソールの裏側まではホームページでも見せていません。

RODDIO FWソール


なので、そのことに感激して惚れ込んでいるファルコンが皆さんに見せちゃう!!という訳です。

更にファルコンがRODDIOに惚れ込んでいるのはそうした完璧なまでの作り込みをしているメーカーであるにも関わらず、オーナーに合わせたチューニングを認めて頂いているということ。

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このブログの読者にはお馴染みの、チューニングしたRソール。

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こちらはチタンスクリューを削って更に軽量化したもの。
(短くなって緩みやすくなるので、この後に緩まないような加工を施します)

こうしたチューニングは、メーカーが完璧に仕上げたものを工房が加工するということになりますから、メーカーによっては非常に嫌がります。

ですがRODDIOの場合はお客様のために行うということで許して頂けているんです。
他のメーカーではこうしたチューニングを推奨することは無く、許していただいても「見なかったことにします」というスタンスが多いです。

ですが、RODDIOの場合は、むしろ「どんどんやってください」的な感じで公認していただいていると言ってもいいくらい。

それって私達を信頼して任せていただいているということでありますから、こちらとしてもそうした信頼を裏切らないように頑張れるし、こうして懸命に売ろうとする訳です(^^


もちろんRODDIOの魅力というのは私達工房が扱いやすいとかチューニングしやすいということだけでなく、Tソールの肉抜きのようにその性能の高さが根本にあるので、安心してオーナーとなる方にお勧め出来ますし、オーナーにとってNo.1となるように様々なチューニングを施しながら組み上げることが出来るという訳です。
そうした面を嫌という程分かっているので、RODDIO製品をオークションや中古ショップで購入されるのはお勧め出来ません。
「中古で安く買って、安いところでリシャフトすればいいや」とか、「オークションで安く買ってMOIマッチングだけ頼めば安上がり!!」と思われるでしょうが、キチンと自分に合うRODDIOにしようとすると結局は高いものとなりますから。


「RODDIOは良さそうだけど高いからなぁ~(^^;;」というお話もよく聞きますが、こうしたものすごい作り込みを実際に見ると、高いというより逆に「この品質と性能でこの値段でいいの?」と感じるのでは無いかと思います(^^