BoseIronFactoryにはボール盤が2つあって、そのひとつは毎日何度も稼働してます。
ボール盤ってこんなんです。
どのような時にボール盤を使うかですが、9.1mmや9.2mmであけられているアイアンホーゼル穴を先端径が9.4mmで作られているアイアン用カーボンシャフトに挿すためにホーゼル径を拡張するために使います。
また、BoseIronFactoryではMOIマッチング時のアイアンヘッドのの重量調整のためにボーゼル穴を深くする目的で使うことが多いです。
BoseIronFactoryが毎日使うのは主に後者の重量調整になります。
ちなみにですが、DGやNS、KBSなどのスチールシャフトの先端径は9mm若しくは9.02mmとなっていて、9.1mmや9.2mmであけられているヘッドのホーゼル内のサビをワイヤーブラシなどで綺麗に落としてやるとピタっと収まるようになっています。更には接着剤の膜厚も一番強度の出る膜厚になるようになっています。
なお、島田シャフトは9.4mmと9.0mmがあって、新しく出たシャフトはカタログ上は9.0mmになっています。
ですが実際にはかなりテーパーが強くて、最新の8001でも0.5インチ程度チップカットして硬くしようとすると9.4mm径であけておかなければ入らなかったりします。
少々話が脱線しました。
BoseIronFactoryではそうした使用方法のため、毎日何度もボール盤を使う訳ですが、工房さんによっては9.1mmや9.2mmであけられているアイアンヘッドにカーボンシャフトを挿す時しか使う機会が無いので、ボール盤自体を持っていない所もあります。
また話は少し逸れますが、全てのアイアンヘッドが9.1mmや9.2mmであけられている訳でもありません。ヘッドの中には最初から9.4mmであけられているヘッドもありますし、三浦技研のAサポート店であれば9.1mmから9.5mmまで0.05mm単位で指定が可能です。
なのでMOIマッチングをやらない工房ではボール盤の使用頻度も少なく、持っていない所も多いというわけです。
さてここでボール盤を持っていない工房が9.1mmや9.2mmのヘッドにどうやって9.4mmのシャフトを挿すのか?という疑問が出てきます。
その場合のやり方には2通りの方法があります。
ひとつは手で持つ電動ドリルに9.4mmもしくは9.5mmのドリルの歯を使って手でホーゼル穴を広げる方法。
もうひとつは9.4mmのカーボンシャフトを削っていって9~9.1mmにする方法です。
電動ドリルで穴を広げていく方法では、まっすぐに穴を広げていくのは難しく、曲がってあけられることも多いと聞きます。
また、ほとんどの電動ドリルではパワー不足ですから、穴を真っ直ぐにあけられたとしてもかなり面倒で時間もかかります。
もうひとつのシャフトを削っていく方法はそれほど面倒でもありませんから、かなりの工房でこの方法が取られているのですが、綺麗な真円に削っていくのは難しいです。
その昔BoseIronFactoryにMOIマッチングを兼ねて修理依頼で入庫したクラブがあったのですが、6本セットの中の1本が折れてしまったというものでした。
折れた1本はホーゼルの付け根からポッキリと折れていて、参考のため折れたシャフトも一緒に送っていただいたのですが、折れたシャフトの一番細い部分を0.01mmまで測れるデジタルノギスで測ってみたら7.2mmしかありませんでした。
太いところでも8.3mmとウッド用のシャフトよりも細くなっていたんですね。
アイアン用のシャフトはウッド用のシャフトよりも先端強度を弱く作ってありますから、7.2mmまで削られていたのでは折れて当然です。
他のアイアンは折れていませんでしたが、全部抜いて調べてみたら細いところでは7.8mmでしたし、どの番手も楕円形に削られているのばパッと見て分かるくらいでした。
そのセットは新品で組上げて2~3ヶ月しか経っていませんでしたし、シャフト1本で2万円はする高いカーボンシャフトでしたが、お客様には事情をご説明して6本とも違うシャフトにリシャフトとなりました。
ボール盤とボール盤で使う専用のホーゼル固定用バイスを使えば、まっすぐに穴を広げられます。
ボール盤ってこんなんです。
どのような時にボール盤を使うかですが、9.1mmや9.2mmであけられているアイアンホーゼル穴を先端径が9.4mmで作られているアイアン用カーボンシャフトに挿すためにホーゼル径を拡張するために使います。
また、BoseIronFactoryではMOIマッチング時のアイアンヘッドのの重量調整のためにボーゼル穴を深くする目的で使うことが多いです。
BoseIronFactoryが毎日使うのは主に後者の重量調整になります。
ちなみにですが、DGやNS、KBSなどのスチールシャフトの先端径は9mm若しくは9.02mmとなっていて、9.1mmや9.2mmであけられているヘッドのホーゼル内のサビをワイヤーブラシなどで綺麗に落としてやるとピタっと収まるようになっています。更には接着剤の膜厚も一番強度の出る膜厚になるようになっています。
なお、島田シャフトは9.4mmと9.0mmがあって、新しく出たシャフトはカタログ上は9.0mmになっています。
ですが実際にはかなりテーパーが強くて、最新の8001でも0.5インチ程度チップカットして硬くしようとすると9.4mm径であけておかなければ入らなかったりします。
少々話が脱線しました。
BoseIronFactoryではそうした使用方法のため、毎日何度もボール盤を使う訳ですが、工房さんによっては9.1mmや9.2mmであけられているアイアンヘッドにカーボンシャフトを挿す時しか使う機会が無いので、ボール盤自体を持っていない所もあります。
また話は少し逸れますが、全てのアイアンヘッドが9.1mmや9.2mmであけられている訳でもありません。ヘッドの中には最初から9.4mmであけられているヘッドもありますし、三浦技研のAサポート店であれば9.1mmから9.5mmまで0.05mm単位で指定が可能です。
なのでMOIマッチングをやらない工房ではボール盤の使用頻度も少なく、持っていない所も多いというわけです。
さてここでボール盤を持っていない工房が9.1mmや9.2mmのヘッドにどうやって9.4mmのシャフトを挿すのか?という疑問が出てきます。
その場合のやり方には2通りの方法があります。
ひとつは手で持つ電動ドリルに9.4mmもしくは9.5mmのドリルの歯を使って手でホーゼル穴を広げる方法。
もうひとつは9.4mmのカーボンシャフトを削っていって9~9.1mmにする方法です。
電動ドリルで穴を広げていく方法では、まっすぐに穴を広げていくのは難しく、曲がってあけられることも多いと聞きます。
また、ほとんどの電動ドリルではパワー不足ですから、穴を真っ直ぐにあけられたとしてもかなり面倒で時間もかかります。
もうひとつのシャフトを削っていく方法はそれほど面倒でもありませんから、かなりの工房でこの方法が取られているのですが、綺麗な真円に削っていくのは難しいです。
その昔BoseIronFactoryにMOIマッチングを兼ねて修理依頼で入庫したクラブがあったのですが、6本セットの中の1本が折れてしまったというものでした。
折れた1本はホーゼルの付け根からポッキリと折れていて、参考のため折れたシャフトも一緒に送っていただいたのですが、折れたシャフトの一番細い部分を0.01mmまで測れるデジタルノギスで測ってみたら7.2mmしかありませんでした。
太いところでも8.3mmとウッド用のシャフトよりも細くなっていたんですね。
アイアン用のシャフトはウッド用のシャフトよりも先端強度を弱く作ってありますから、7.2mmまで削られていたのでは折れて当然です。
他のアイアンは折れていませんでしたが、全部抜いて調べてみたら細いところでは7.8mmでしたし、どの番手も楕円形に削られているのばパッと見て分かるくらいでした。
そのセットは新品で組上げて2~3ヶ月しか経っていませんでしたし、シャフト1本で2万円はする高いカーボンシャフトでしたが、お客様には事情をご説明して6本とも違うシャフトにリシャフトとなりました。
ボール盤とボール盤で使う専用のホーゼル固定用バイスを使えば、まっすぐに穴を広げられます。
ドリルの歯も鉄工用の安いドリルではなく、超硬ドリルや超硬のスパイラルリーマーという先端工具を使えば更に真っ直ぐ綺麗に、楽に作業できます。
(超硬と言うのは文字通り超硬いということで、軟鉄ならちょっと硬めの木綿豆腐に穴をあけるくらいのチカラで削れていきますし、ステンレスでもサクサク削れます。その分高いですが・・・)
スパイラルリーマーは歯を研ぐことは構造上難しいので切れ味が悪くなったら交換ですが、ドリルのほうは研ぐ(研磨する)ことが出来ます。
一般的には回転砥石に硬い砥石を付けて研磨するのですが、ドリルの歯を研ぐのはかなり難しく面倒な作業なので、ファルコンは下の写真のようなドリルシャープナーを使って研いでいます。
まぁ、ファルコンはHAYABUSAの研磨をするくらいですから、ドリルくらいなら回転砥石でも充分研げますけれども、ドリルシャープナー使ったほうが圧倒的に楽なので・・・(^^;;
ボール盤はハイパワーの何十万円~百万単位までするものもありますが、3万円程度の安めのボール盤でも超硬ドリルや超硬リーマーの良いものを選べば結構サクサク削れます(^^
ちなみに「削ったらヘッド重量が変わる!!ヘッド重量変わったらメーカーの設計した性能を引き出せないから絶対に駄目!!」と言っていた工房もあるかもしれません。(←すみません未確認です)
でも、大丈夫です。どのヘッドメーカーもその部分は織り込み済みですし、変わると言っても0.5gも変わりません。実際に9.1mmから9.4mmにしても変わるのは0.2~0.25g程度です。
そもそも7gピッチでプラスマイナス1gで精度が高いと言われるゴルフ業界ですので、0.25g変わってもそのくらいは他の部分で帳尻合わせていけますよ(^^
そんなこんなで、皆さんも工房を選ぶときには「ボール盤持ってます( ´ ▽ ` )ノ」という工房を選ぶ基準のひとつにしても良いのかな?なんて思います。
(超硬と言うのは文字通り超硬いということで、軟鉄ならちょっと硬めの木綿豆腐に穴をあけるくらいのチカラで削れていきますし、ステンレスでもサクサク削れます。その分高いですが・・・)
スパイラルリーマーは歯を研ぐことは構造上難しいので切れ味が悪くなったら交換ですが、ドリルのほうは研ぐ(研磨する)ことが出来ます。
一般的には回転砥石に硬い砥石を付けて研磨するのですが、ドリルの歯を研ぐのはかなり難しく面倒な作業なので、ファルコンは下の写真のようなドリルシャープナーを使って研いでいます。
まぁ、ファルコンはHAYABUSAの研磨をするくらいですから、ドリルくらいなら回転砥石でも充分研げますけれども、ドリルシャープナー使ったほうが圧倒的に楽なので・・・(^^;;
ボール盤はハイパワーの何十万円~百万単位までするものもありますが、3万円程度の安めのボール盤でも超硬ドリルや超硬リーマーの良いものを選べば結構サクサク削れます(^^
ちなみに「削ったらヘッド重量が変わる!!ヘッド重量変わったらメーカーの設計した性能を引き出せないから絶対に駄目!!」と言っていた工房もあるかもしれません。(←すみません未確認です)
でも、大丈夫です。どのヘッドメーカーもその部分は織り込み済みですし、変わると言っても0.5gも変わりません。実際に9.1mmから9.4mmにしても変わるのは0.2~0.25g程度です。
そもそも7gピッチでプラスマイナス1gで精度が高いと言われるゴルフ業界ですので、0.25g変わってもそのくらいは他の部分で帳尻合わせていけますよ(^^
そんなこんなで、皆さんも工房を選ぶときには「ボール盤持ってます( ´ ▽ ` )ノ」という工房を選ぶ基準のひとつにしても良いのかな?なんて思います。
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