ゴルフフェアでは多くのクラブが展示されています。
それぞれのクラブにそれぞれ素晴らしいポイントがあり、甲乙つけがたいです。
ですが、そのほとんどのクラブが似たように見えてしまうというのは正直なところ。

このあたりは私自身がゼロからゴルフクラブを自分で開発しているからですが・・・。


BoseIronFactoryの開発するゴルフクラブの基本コンセプト、それは他のクラブと比べた際にBoseIronFactoryならではの明確に優れた部分をつくることです。


Bose Iron Factoryは私一人の世界最小のゴルフクラブメーカーですから、他のクラブメーカー必死になって競い合っている部分に関しては太刀打ちできません。

例えば飛びの部分や、スピン量などです。

ドライバーだけでなく、昨今はアイアンでも飛距離を求める傾向がありますが、Bose Iron Factoryとしてはこの部分にはあまり興味はありません。
ウェッジで言えばスピン量に関してもあまり興味はありません。

スピン量に関してはそれぞれの番手でそれぞれに適正なスピン量があればいいと考えていますし、アイアンに於いての飛距離性能に関してはほぼ興味は無く、番手間で適正な飛距離の階段が出来ること。

それが何よりも大切だと考えています。


明確に優れた部分というのは、例えばアイアンとウェッジでも違っていて、HAYABUSAウェッジの場合は「抜け」が、開発中のHAYABUSAアイアンの場合は「どのようなライからでも安定した飛距離」がその明確に優れた部分です。

IMG_2050

IMG_2035

HAYABUSAウェッジの抜けに関しては既に多くの方々に実際に感じていただいていると思いますが、HAYABUSAアイアンの「どのようなライからでも安定した飛距離」というのがどういったことかをお話しして行きましょう。

アイアンの本質を考えていくにあたって、まずアイアンは飛距離の階段を明確に作ることが必要なクラブであるとファルコンは考えています。

5番アイアンで170ヤードだったら6番アイアンで160ヤード、7番アイアンで150ヤードと言った形で、飛距離の階段を作る事自体はそれほど難しいことではありません。

ただし、ライが変わると飛距離も変わりますよね?
その最たるものがフライヤーです。

フライヤーしないアイアンというのは今までのゴルフクラブの常識から言ったらまず無理なことではあります。
でももし本当にフライヤーしないアイアンを作ることが出来たら、ラフでもフェアウェイでも飛距離差が無くなる事になりますから、スコアがまとめやすいアイアンを作ることが出来ます。


更に突っ込んで考えていくと、ラフの長さやラフの状況に於いてフライヤーでどの程度の距離が伸びるかが一定でない以上、「一律10ヤード伸びるから1番手落とそう」という事は無理でしたが、フライヤー自体しないアイアンを作ることが出来たら、そうした問題も解決することとなります。

それって実は凄いことなのではないかと(^^;;



はい。実はHAYABUSAアイアンのプロトタイプでテストを重ねた結果、根室GCのような鬼のようなラフからでもフライヤーしないアイアンが出来ています。

長くなりましたので、今回はこのへんで・・・。

次回はフライヤーのメカニズムとその対処をHAYABUSAアイアンでどのようにして解決しているのかをご説明していきます(^^