「アイアンは良いのにドライバーはスライスします。 」

「ドライバーやウッドは良いのにアイアンが散らばります。」

これらは良く聞くお話ですが、スイングのせいだったらアイアンも悪いはずなのになぜドライバーだけ悪かったり、ウッド類は良いのにアイアンが悪いということが起こるのでしょうか?



岩崎くんMOI

こちらは東南アジアツアー等で戦っているプロのクラブMOIです。
56度だけ鉛ベタベタ貼ってあったのでクラブMOIが高いですが、基本的に長くなるに連れてクラブMOIが高くなっている=振りにくくなっていることが分かります。
ちなみに一般アマチュアでもスイングバランスで作られたクラブはこれと同じ傾向となります。
プロのクラブだから特別、ということはありませんので。


クラブMOIが高い=振るのにより一層のチカラが必要。
クラブMOIが低い=振るのにチカラはさほど必要でない。


ということですから、ドライバー(2829)よりも9番アイアン(2622)のほうがより少ないチカラで振ることが出来るということになります。


人間の出せるチカラには限度があり、軽すぎても重すぎてもいけません。
リシャフトしてヘッドが付いていないシャフトやカチャカチャでヘッドを抜いた状態のシャフトを振ってみるとものすごいヘッドスピードで振ることが出来ますが、気持ちよく振り切るというのには遠く及びませんし、下手したら身体を壊します。
逆にドライバーのカチャカチャのシャフトに5wのヘッドを付けてスイングしても気持ちよく振り切るには遠く及びませんし、思いっきり振ったら重すぎて身体を壊すでしょう。

そこまで極端でなくても、実際に適度なクラブMOIで無かった場合にどうなるのか、図でご説明していきます。
図では分かりやすいように少し誇張して角度を付けていますが、実際にはもっと微妙なものになりますので、ご注意ください。



イラストB
イラストA


クラブMOIが高すぎる場合、振るのに必要なチカラが出せないとうことになります。
結果として振り遅れることになりますから、フェースは開いたCの位置、ロフトは立った1の位置で当たることとなります。

フェースが開いてロフトは立って入りますから、ボールが上がらずスライスするということになりますね。

クラブMOIが高いドライバーやロングアイアンで球が上がらずスライスするのはこれが原因となります。


対して、クラブMOIが低い場合は、振るのに必要なチカラを出しすぎてしまうことになります。
結果として振りすぎてしまうこととなり、ロフトは寝て入り、フェースは閉じて入ることになります。

ショートアイアンやウェッジ等で引っ掛ける原因はここにあります。


良く「ライ角が方向性を決める」と言ったことを聞きます。
確かにライ角も重要な要素を言えますが、ライ角を正確に合わせてあってもショートアイアンで引っ掛け、ロングアイアンやドライバー等で右に行く事は説明出来ません。

クラブMOIの視点もきっちりと取り入れた上で、総合的なクラブチューニングをお勧めします(^^




BoseIronFactoryでの現在のクラブMOIマッチングの状況ですが、7月中旬お預かりで7月下旬お戻しとなります。
クラブMOIマッチングの料金は1本6,800円にグリップ代、そして送料(全て税別)となります。

お問い合わせ・お申込みは、seabose@me.comまでお願いいたします。