前回はダメのお手本をご紹介しました。

では逆にどのようなセッティングが良いのかを見ていきます。


多くの皆さんはクラブの流れをあまり重要視せずに、ドライバー、FW、UT、アイアン、ウェッジ、パターでそれぞれ"飛ぶ"ものを選びがちですが、スコアメイキングにはそれほど"飛ぶ"ということは重要では無く、クラブの流れのほうが重要だとファルコン自身は考えています。

クラブの流れというのはロフトや長さによって作られる「飛距離のフロー」、ヘッド重量やシャフト重量、グリップ重量によって作られる「総重量のフロー」、フレックスやシャフトの素材等によって作られる「振動数のフロー」、そしてクラブ全体のMOIによって作られる「クラブMOIのフロー」を総合的に勘案した流れです。

もう少し突っ込むと先調子や元調子などを含む「シャフトの性格のフロー」というのもあります。
シャフトの性格のフローの中であまり考えなくても良いのが、捕まり系とか逃げ系と言われるものです。

クラブMOIマッチングのやり方次第で、捕まり系でも捕まらないように組み上げることも可能ですし、逃げ系で捕まるように組む事も出来ますので、JCMO認定店以外で頼む時はあまり考えなくてもOKです。

この4つのフローが大切で、このフローの傾き加減は人それぞれなのですが、谷が出来ていたり山ができていたりするのはNGです。

ひとつ前に上げたブログでのゼクシオカーボンのアイアンからボーケイのDGというのは総重量とクラブMOIのフローでアイアンからウェッジになる時に思いっきり大きなエベレスト並みの山が出来るのでNGという訳です。


では、これらのフローを具体的にご説明していきましょう。

飛距離のフローの場合、アイアン1番手の距離差は10ヤードが目安とされていますが、一概にそうも言えません。

ヘッドスピードが50m/sの人と5m/sの人が"仮に"いた場合で、50m/sの人が1番手10ヤードの飛距離差さとすると、5m/sの人は1ヤードの飛距離差になります。
ということは、同じクラブを使った場合、40m/sの人で10ヤードとすると36m/sの人は9ヤードの飛距離差ということになります。

実のところ、このあたりをしっかりと把握されている方は意外にも少ないです。そしてそれはまた多くの人が100を切ったり切れなかったりする原因の大きな部分でもあります。

練習場でこの部分はある程度把握できるはずなんですが、実際に1ヤードの飛距離差を把握するのは結構難しいと言えます。
こういう場合、スイングが安定していない事も多く、左右のブレと同じように前後のブレも大きいのが飛距離差を把握するのを難しくさせている要素でもありますので。

スカイトラックやトラックマンなどの弾道測定器を使うと数字で出てくるのでよく分かるのですが、一般の方はそういった測定器を買えないので、練習場でもある程度分かりやすい方法をご紹介しましょう。

PWで10球程度打ってみて、キャリーの飛距離を覚えておいて、その後7番アイアンを10級程度打ってみる。
3番手変えることで、その差が明確になるはずです。

また、7番アイアンでしたらミドルアイアンで得意な方も多いので、(MOIってない)ロングアイアンほど飛距離が出ないと言う事も無いでしょう。
なので、PWで仮に110ヤード、7番アイアンで140ヤードのキャリーでしたら、9番120ヤード、8番130ヤードと推測出来ます。
MOIってあるアイアンでしたら6番150ヤード、5番160ヤードと言う具合になることが多いのですが、MOIっていなくて且つロングアイアンになるほどに苦手意識が出てくる方は、6番147ヤード、5番154ヤード、4番161ヤードと言った具合に、7掛け(6番なら10ヤードの7掛け=7ヤード、5番なら20ヤードの7掛け=14ヤード、4番なら30ヤード7掛け=21ヤード)程度で考えておくと良いかと思います。


そう考えていくと、次に出てくるのがウェッジとUTです。

どちらもアイアン未満の飛距離とアイアン以上の飛距離のしっかりとした階段が必要です。

どちらも選ぶ際の目安となるのがロフトです。

アイアンのロフトピッチの上下を埋めていく事が大切ですから、ご自身がお使いのアイアンのロフトは(覚えていなくてもいいので)把握だけはしておいてください。

ここでよく言われるのが、「メーカーの発表しているロフトは誤差が激しくあてにならない」といったことですが、そんなこと無いです(キッパリ)。

誤差1度位はあるかもしれませんが、2度や3度違っているのは見たことが無いです。
(違っているとしたら計測方法に難ありの可能性もあります)

キャスト(鋳造)でそこまで狂うことは鋳造型がおかしいということになりますし、鍛造でもネック溶接の場合で2度違っていたら完全な溶接不良です。
一体成型の場合でしたら穴あけの不良で弾かれますし・・・。

打っているウチに変わってくることはあり得ますが、よほどのハードヒッター(HS55m/s以上)か、設計ミスで懐が極端に狭い場合(BANG-GOLFのBang-O-maticの0番等)などには可能性はありますが、通常のメーカー製であればほぼ無いと言ってもいいです。
あと考えられるのは元々20度のロフトのアイアンを15度とかに曲げている場合。
この場合、「曲げ戻し」と言う素材の元に戻ろうとする応力が働いて少しづつ曲がる事があります。

大手メーカーの場合は番手ごとに鍛造型を作って鍛造段階でそのロフト・ライになるように鍛造をウチますし、鋳造の場合も番手ごとに鋳造型を作りますから、ほぼ曲げ戻しが発生することは無いと言えるでしょう。



文字ばかりで長くなりました。
次回以降、また書いていきますので、今回はこのへんで勘弁してやってください(^^