またまた暫く間が空いてしまいごめんなさいのファルコンです。

まず、現在行われている「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」ですが、に出場している選手の中でクラブMOIマッチングを行っているのは5名。

中西プロや先日2勝目を上げた池村プロ、三木プロや平本世中プロをはじめほぼフルメンバーでの出場です。
中でも平本世中プロは最近少し不調でしたが、MOIマッチングに慣れてきたのか、6位タイと好位置でのスタートとなっていますね。
好発進!!

5名とは言え、まだまだ3%強の比率ですが、もっともっと増えるでしょうし、活躍してくれることを期待しています!!


さて、今回はそれだけで無く、今回はより良いゴルフ工房の見分け方をお教えします(^^

工房と言ってもピンキリで、目に見えないところにもキチンと気をつかって良い仕事をする所もあれば、残念ながら見えない所で手抜きをしてテキトーな仕事をする工房もあります。
見えない所だけ手を抜いていたら一般のお客様には分かりにくいのですが、中にはよく見れば分かる部分もあります。
まぁ、これは私個人が気をつけている事で、人によって考え方の違いもあるでしょうから、この見分け方が絶対という訳ではありませんが、何らかの目安にはなると思います(^^



まず一番分かりやすいのが、ソケットの仕上げです。

ソケットはヘッドとシャフトのショックアブソーバーの役割をするのですが、実はこのことを知らないクラフトマンは多いです。

確かにクルマやバイクと違ってショックアブソーバーとして分かりやすく機能している訳ではありませんが、金属(軟鉄でもそれなりに硬い)であるヘッドと金属やカーボンのシャフトに間に柔らかいソケットを噛ませることで、不快な振動やシャフト折れ等を多少は(←ここ大切です)緩和してくれる存在です。

まぁ、多少なので、ソケットが浮いていてもあまり違いを感じない方は多いですし、見た目で綺麗に仕上がっているかどうかはほぼ関係ないとも言えるのですが、大きな役割を担っていないとはいえ、ファルコン的にはより良い工房を見分けるのには大切な部分と考えています。

では、どのように仕上げるのが一番良いかというと、

1.ソケットの浮きや隙間はNG
2.指でソケットとホーゼルをなでて段差が感じられない事。

の2点です。

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目で見て綺麗に仕上がっていること。
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指で撫でてみて段差が感じられないこと。


よく、ソケットは縮むから多少大きめに仕上げておくと言う所がありますが、通常の使用であれば、ほとんど縮むことはありません。

ソケットが縮むのは、急激な温度差を与えるか、緩慢な温度差を長期に渡って与えるか(5~10年)、通常の使用を長きに渡って続けるかの3つしかありません。

急激な温度差は70~80度位は必要ですし、熱湯に何十秒か浸けたソケットを一気に冷水に浸ける位の急激さも必要です。私は緩くて外径も大きいソケットを適正な大きさにするためにこの方法をとっています。
緩慢な温度差の場合は30度位の温度差を5~10年の間に何回も与えないと縮みません。
これは真夏のクルマのトランクに入れっぱなしにしておいたクラブが該当しますね。
(但し、ヘッドとシャフトの接着等には悪影響を与えますので、基本NGです)


話が脱線しましたね(笑)

段差無く仕上げるのはそうした縮みがほぼ無いからなのですが、段差無く仕上げるのは結構面倒な作業なので、見分けるひとつの指針にはなると思います。

そしてもうひとつ、ソケットの浮きというのは本当に隙間があって浮いていると言うのと、接着剤やグラスビーズがソケットとホーゼルの間を埋めて浮いていると言う2つのパターンがあります。

どちらも仕上げというよりは組上げ時の問題ですが、ショックアブソーバーとしての(多少の)役割を阻害するので、段差無く仕上げる事以上に大切なことだと、ファルコンは考えます。



そして、ソケット以外で外見から分かるのが、グリップが真っ直ぐ挿されているかです。


IMG_2061

まず、この写真のように途中で曲がっているのはNGだとはお分かりになるかと思いますが、分かりにくいのが、全体的に曲がって(違う角度で)グリップが挿されていないかと言う事です。

例えばアイアンやウェッジの場合、一般的にはスコアラインに対して平行に挿されている事が真っ直ぐな基準として考えるのですが、数度曲がって挿されている事がよくあります。
ライ角の0.5度には拘るのにグリップが数度曲がっていることには拘らないのは、ちょっと違うと思いますので、全体としての曲がりにも注意したいところですね。


全体的な曲がり(角度)を確認する方法としてですが、写真を参考にしてやってみると分かります。



IMG_2065

1.柱や窓などの垂直なものにスコアラインを合わせる
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2.クラブのバット側から効き目で見て真っ直ぐかどうかを確認する。

と言う形です。
この時クラブのヘッドを少しだけ上に向けるとより分かりやすいですね(^^
(汚いアタマ見せてスミマセンm(_ _)m)

グリップの挿し方に拘りのある方は、スコアラインを真下に向けてやると上下での曲がりが確認できます。(グリップは柔らかいので上(表)で真っ直ぐでも下(裏)で曲がっている事もよくあります)




もちろん、今回お話した部分が全てではありませんし、それぞれの工房さんがそれぞれのお考えでやっていることと思います。
あくまでもファルコン的にこうありたいと考えていることですので、ご参考まで。