ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

カテゴリ: ゴルフの常識の非常識

先日書いたドライバーのお話。

「ドライバーだけ違くね?」ということは、少し前からゴルフ業界内で話題になっていることのひとつで、ブログ記事としてもこのところのアクセス数としてはかなり多い部類です。


前回のドライバーの話では大きさにフォーカスを当ててお話しましたが、実は大きさだけでなく殆どの面でドライバーだけ違くね?ということになっています。


セッティング

この写真はトッププロのセッティングですが、写真見ただけでもドライバーだけアタマ3つ分は飛び出ています。

プロのドライバーの長さに関して言うと、44.5インチ近辺が平均的な長さと言えますが、アマチュア向けに販売されているドライバーに関して言うと平均で45.75インチ近辺(60度法計測)程度となります。

プロが短いのに対して、アマチュアが1インチ以上も長いということ自体、おかしいはずですよね・・・。


更には、スプーンの平均長さが43.25インチ程度なのに対して、ドライバーが45.75インチとなると、2.75インチ差です。
3wのスプーンに対して1wであるドライバーが1インチ長いのであれば理解出来ますが、4番手分違うということはマイナスの番手ということに(笑)

重量的に言うと、3wが330~340g程度なのに対してドライバーは300g程度です。
1番手7gという重量ピッチが正しいのかはクラブMOI的には違いますが、ここでも長さと同様4番手分の違いがあるということになります。

ゴルフライターのT島さんも書いていますが、ドライバーだけ「長い、軽い、デカイ(重心的に)」ということになります。


さてここでクラブMOI®的にも見ていきましょう。

ドライバーの平均的なクラブMOIは、2830~2850kg-c㎡となっています。

3wの平均的なクラブMOIは、2740~2760kg-c㎡程度ですから、90kg-c㎡の差があるということです。


スイングバランスで作られたアイアンクラブの場合、1番手のMOI差は10kg-c㎡程度ですので、クラブMOI的に見ると4番手どころか、9番手もの差がある。


そして前回書いたように3wとの体積差はおおよそ3倍もあるわけです。




ただ、この中で唯一3wとの流れにおいて変わっていないものがあります。
それは、スイングバランスです。

このブログをお読みになられる方はスイングバランスにはほとんど意味がないということにはお気づきでしょうが、ほとんど意味のないスイングバランスだけが他のクラブと変わること無くそのまま受け継がれているという。




こう考えていくと、いかにドライバーが特殊な形に進化(?)しているかがよく分かります。

これでは同じスイングで打てるわけがありませんね。


ただ、飛距離だけを追求していくと、こうなることは理解出来ます。

「長いほうが飛ぶ」という常識(?)もありますし、軽くすれば長く出来るということもあります。
軽くして長くした結果、芯で当たりにくくなるし打点のブレも出てくる。
そうであればルールギリギリの460ccにして安心感を与えてやり、ミスヒットに対してもある程度寛容性をもたせてあげる。

ミスヒットに対して寛容性を持たせると言っても、フェースが開いて当たったら100%間違いなく右に飛んでいきますから、無理くりフェースを閉じた形で最初から設計しておく。まぁ、それでも99%のゴルファーは右にしか飛びませんが・・・。


ちなみに、この中で工房やクラフトマンが改善できないものはヘッド体積の問題だけです。

BoseIronFactoryは工房でもありますが、HAYABUSAIron、HAYABUSAウェッジを開発したメーカーでもあります。

メーカーという立場を利用して、コンパクトで他のクラブとの流れに沿ったドライバー、作りますよ(^^)v


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大きいヘッドは優しい。のか?

ドライバーの大型化でまことしやかに言われていますが、本当に大きければ優しいのであれば、ドライバーだけでなく、アイアンもフェアウェイウッドもUTもどんどん大きくなるはず。

普通に考えたらそうじゃないでしょうか?


ところがドライバーは460ccのルール上限ギリギリなのに、FWになると大きいモデルでも200cc無いくらいで、小さいモデルだと150ccにも満たないものがたくさんあります。
3wでも平均すると130~150ccと言ったところで、ドライバーの1/3以下です。

UTになると115cc~110ccが平均的な体積で、アイアンになると見た目だけでも相当大きいPINGの7番アイアンでも70cc程度です。

本当に大きければ優しいのであれば460ccのアイアンやウェッジがあっても良いはずなのに。


ちなみにファルコン個人的には大きい=優しいと言うのは信用していません。

実際に460ccのドライバーは打っても右にしか行きませんし、右を嫌って振ると今度はチーピンですが、200ccちょいのパーシモンだったら真っ直ぐにしか飛びませんから。



更に言うとゴルフクラブは様々な点で流れを重視しますが、ヘッド体積だけでなく、長さ、総重量、ロフト角、クラブMOI®、そしてシャフトまでもドライバーだけ突出していることになります。

ドライバーだけ突出しているのですから、同じスイングで打てるとは到底思えないのです。


この件に関するBoseIronFactoryとしての解答を形にして皆さんにお見せ出来る日に向けて頑張っていきますので、どうかご期待くださいね(^^

ロングアイアンが右に行くとか、UTは左に行くとか、よく見ますね?

先程はベタ足えスライスが治るとか書いている記事も見ましたし。

あと、ショートアイアンはライ角のせいで左に行きやすいとかよく見るのですが、それらのことに共通しているのは、なぜそうなるのかをきちんと説明していないということです。

例えば、ショートアイアンがライ角のせいで左に行きやすいという方はご自身のショートアイアンを来客調整して真っ直ぐ行くようにすればいいだけじゃないですか?

結果ショートアイアンのライ角が0.5度刻みになっていなくても別に構わないと思いますし、PWでライ各が60度だって良いじゃないですか?

1インチ伸ばせば1m/sヘッドスピードが本当に上がるのであれば、なぜトーナメントプロの多くが44.5インチ近辺のドライバーを使っているのかは説明できません。


「そんなの当たり前でしょ?」という方も多いですが、当たり前だからそうなんだと言うのは説明にも理由にもなりません。

ヘッドが重いほうがハンマー効果で飛ぶのなら、なぜ500gのヘッドのドライバーが無いのでしょう?


クラブMOIなんてほとんどのメーカーで採用していないのだ方大した効果ないでしょ?とお考えての方もいらっしゃいますが、これらのことの多くはクラブMOIの考え方やクラブMOI的に(物理的に)考えていくことで解決出来たり説明できることがかなりあります。



例えば、「強い球」

強い球って何がどう強いから強い球と言えるのか。

その事を説明できる方は多くはないと思います。

この事を物理的な事象として考えていくと、強い球=番手それぞれの打ち出し角に応じた適正な初速と適正なバックスピン量を持つ球。
であると考えられますが、もう少し噛み砕いて言うと、強い球=アゲンスト等の風に負けず、伸びていくような球。
と言い換えても良いでしょう。


適正なボール初速が落ちにくいということはそれなりに飛距離も稼げますし、ボール初速を落ちにくくするには適正なバックスピン量が必要です。
適正なバックスピン量があればドロップしにくいので、ボールも落ちて来にくくなりますから伸びるように見えます。
且つ、当然風にも負けにくい。


結局の所、適度なボール初速と適度なバックスピン量を持つ球が強い球と言えるので、あとは適度なという部分を打ち出し角に応じてある程度の範囲に数値化して落とし込んでいくことが出来ればOK。


ただしこれはスカイトラックやトラックマンといった計測器だけでなく実際に球筋を見て判断した上で数値化していくことが必要ですから、相応の時間はかかります。


でも、数年先のHAYABUSA IronのVer.2の時までにはきちんと実証してみたいと考えています。

打ち出し角に応じた・・・ですから、当然番手ごとにスコアラインの数や深さなどを変えて適正スピン量になるよう番手ごとにコントロールしていきたいですね(^^


あ、でも皆さん、ご安心ください。

HAYABUSA Ironの製品化には5年もの歳月をかけてようやく作れたものですから、強い球が打てるVer.2もきっと5年位はかかりますので、現行のHAYABUSA Ironを買い換えるくらいまではかかりますので、待っていても待ちきれる訳がありませんよ~~~(笑)

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ZOZOを見て縦の距離を合わせていくことの重要性を改めて感じた人は多いと思います。

ですが、縦の距離を合わせていくにあたって一番大切な事は何なのかを理解している人はそれほど多くはいないでしょうね。

と、何気なくツイートしたら、すぐにレスが(^^


「ZOZOを現場で見てて思ったのはどのプロもラフからフライヤーを警戒してかなりショートしてましたね(^◇^;) 世界のトッププレーヤーが150ヤードの距離を警戒しすぎて届かなかったり逆にフライヤーして奥にこぼしたりとフェアウェイからならほぼピンさしてくる距離でも。」


アベレージレベルのゴルファーでしたら、「いやぁ、フライヤーしちゃってグリーンオーバーですよ(^^)v」と言った感じで逆にフライヤーを喜ぶ傾向も見受けられますが、ある程度のレベルになるとフライヤーが一番怖いんですね。

フライヤーの怖さは、どの程度フライヤーによって縦の距離が変わるか分からないところにあります。
プロレベルの人だけでなく、タイガー・ウッズをはじめ世界のトッププロでさえどの程度変わるか完全に予測することは不可能なんです。

フライヤーの起きる構造としては、フェースとボールの間に芝を噛んで安定したスピン量が得られないことで起こります。
芝を噛むことでフェースとボールとの摩擦が減少し、結果スピン量が減ることでフライヤーが起こります。

そしてそこには芝の長さ、密度、芝の葉の太さや粘っこさ、芝の生えている向きと言ったものの他に芝の種類やライの傾斜、ボールがどれだけ沈んでいるか、芝に朝露等の水がどれだけ含まれているか等々の要因が絡んできます。
いくら百戦錬磨の世界のトッププロであっても、無限に存する要因の全て即時に分析してどのくらいフライヤーによって距離が変わってくるかなんて計算できることはありません。

しかも、同じライから同じように打ったとしても、実際にフェースとボールとの間に何本の芝が挟まるかなんて予測できませんし、ある時は10本の芝を噛んだとしても次に打つ時に20本の芝を噛むこともいくらでもありえます。

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実際の日本プロゴルフ選手権大会でのラフ。



フライヤーの怖さは、どの程度フライヤーによって縦の距離が変わるか分からないところにあります。

ということは別に誇張でもなんでもなく、トッププロでも陥る最大のトラップのひとつなのです。

事実上、フライヤーを計算することは不可能なので、トッププロでも悩んでいる訳で、一般アマチュアがフライヤーが得意だというのはありえませんし、もしそう言っているのでしたら上にあげたような勘違いであると思われます。

フライヤーという予測が非常に難しい=事実上予測不可能な物理現象に対しては、経験からの予測しか実利的な方法はありませんが、フライヤーが芝を噛むことで起きる物理現象である以上、芝を噛みにくくしてやることが唯一有効な方法であるとファルコンは考えます。



リーディングエッジによって芝が切り取られた芝が挟まることによって起きるフライヤーなので、芝を切ること無くフェースをボールがコンタクトすれば、芝を噛むことは最小限に抑えられます。

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そのために様々なテストを経て開発されたのがHAYABUSAウェッジやHAYABUSA Ironに採用しているファルコンソールです。

リーディングエッジを究極まで丸くすることで、エッジで芝を切り裂くのを極限まで排したソール形状となっています。
そのためラフからダウンブローに入れていっても今までのアイアンやウェッジのソールほど芝を切ることはありませんし、結果飛んでしまうフライヤーも飛ばなくてドロップしてしまうフライヤーも非常に起こりにくい構造になっています。

もしHAYABUSA IronやHAYABUSAウェッジをZOZOに出場したプレイヤーが使っていたら、タイガーの82勝はもう少し先になったかもしれませんね(^^←そんなことは無い。

HAYABUSA Ironの発売まであと2日です。
生産量が限られていますので、今からのご注文ですと12月に入ってからのお届けとなりますが、ご予約はお早めにお願いいたします。





HAYABUSAウェッジに関しましては、ヘッド在庫はございますので、組み上げ次第発送可能です。




この機会に是非フライヤーしにくいHAYABUSAシリーズを是非ご検討ください。






これはリサージュ曲線と言って、複振り子を振った時に必ず起こる現象です。

複振り子
複振り子の一例。


シャフトスパインの検証動画で見る挙動と瓜二つです。

上記の動画は垂直に行っていますが、これを水平に置き換えるとシャフトスパインの検証動画と全く同じ動きであることが分かります。

単振り子の場合はリサージュ曲線にはなりません。

シャフトスパインの検証動画を見ていると、
リサージュ曲線になるのがシャフトスパインがズレているもので、リサージュ曲線にならない単振り子の挙動がシャフトスパインが合っている挙動だとされています。

単振り子
単振り子の一例。


カーボンシャフトは
複振り子同様に複数の素材を組み合わせて作られていますし、中空となっていることから、複振り子の図で言うBの部分は存在します。
そのことから、
複振り子と同じリサージュ曲線を描いたとしても、なんら不思議なことではありませんし、むしろリサージュ曲線になるほうが自然なのではないかと考えています。

逆にシャフトスパインが合っている状態は実質単振り子になる方向を選んで揺らしていると考えるのが自然でしょう。


まだまだ検証が必要ではありますが、シャフトは単振り子では無く複振り子として考えるほうが素直な考え方なのかもしれませんね。

(とは言ってもこうした事をキチンと検証する時間がありませんが・・・)




なお、シャフトスパインを推奨している工房さんを否定するものでも、シャフトスパイン自体を否定するものでもありませんので、スパインの動画のリンクは貼りません。

単にシャフトスパインの実証動画として見たものが、リサージュ曲線に瓜二つだったので、シャフト自体の挙動がスパインによるものでは無く、単なる物理現象としてリサージュ曲線になっているのではないかと考え仮説を立てただけです。

誤解なされませんようにお願いいたします。


ヒモに砂袋を吊るして手を離す。

すると、この映像のように動きます。


これと同じような映像ご覧になったことがあるのではないでしょうか?

シャフトスパインの検証ということで、こうした動きをするゴルフクラブを見たことがある方は多いと思いますが、シャフトスパインで様々な方向に動くのはこれと同じ原理です。


砂袋をヒモで吊るして起こるこの現象は、ヒモの延長(重心)線上に重心が無いことで起こります。
完全完璧にヒモの延長線上に砂袋の重心があったのであれば、こうした動きはせず、引っ張った方向と180度逆の方向に動きます。

ただし、この180度の動きは完全完璧に延長線上に重心があり、且つ完全完璧に無風であることが要求されますし、ヒモを吊るした金具(?)の抵抗も360度どの方向にも全く同じ抵抗が要求されます。



ゴルフクラブはシャフト軸線上に重心が無いので難しいと言えますが、このような砂袋でさえ完全完璧にシャフト軸線上に重心はありませんから、絶対にブレない動きはありえません。


唯一ブレない動きをする可能性があるのは、引っ張る方向に重心を持ってくることですが、ブレードアイアンでトゥを下に向けた場合位ですから、スイングは振動する方向と90度ズレますので現実的ではありません。




シャフトスパインは確かにありますし、スパイン調整をすることで方向性が良くなったりすることもあるでしょう。
ですが、もしBoseIronFactoryにスパイン調整を頼まれる場合はこの映像をご覧になって頂いた上で、ご依頼ください。
BoseIronFactoryでのスパイン調整は、1cm単位でシャフト360度を5度づつずらして1周で72回測りますので、1mのクラブでも7,200回測ります。
そのため1本のスパインを割り出すのに丸一日かかります。そこまでしないとある程度正確なシャフトスパインは測れません(実際それでも不十分だと思えます)。
1本40,000円かかりますので、今までやった方は数人しかいませんけど・・・。

もう5年も前ですが、YouTubeにこんな動画を上げています。

DG-S200を固定し、重心深度がゼロに近い1番アイアンのヘッドをいろいろな方向に挿して振動させるという動画です。





DGは設計も製造方法も古いため、今販売されているシャフトの中でシャフトスパインが一番如実に出ると言われているシャフトです。

そのDGを「固定」している訳ですから、スパインは一定の方向に固定され動く(回る)ことはありません。
シャフトスパインがスイング時に悪さをするという事を証明する映像がYouTubeなどでも数多くありますが、スパインが固定されているのにも関わらず、ヘッドの向きを変えるとシャフトはいろいろな動きをすることがこの映像から分かります。

誤解しないで頂きたいのですが、シャフトスパインは確かに存在します。

ですので、スパイン調整を否定する訳ではありませんし、スパイン調整で良くなる事も全く否定するものではありませんので、誤解されないようお願い致します。


ちなみにBoseIronFactoryではスパイン調整は基本行いません。
それは何故か。
特にカーボンシャフトの場合ですが、カーボン繊維は何十層も巻かれていますし、その巻き方もたてに巻いたり横に巻いたり、斜めに巻いたりされています。
1~2層めは縦、3~5層めは斜め、6~9層めは横、10~14層めは・・・といった具合ですし、チップ側とバット側でも当然その巻き方は異なります。
そうなるとカーボン繊維が2重になる所や3重になる所はたくさん出てきますし、スパインである硬い部分も縦に通っている所もあれば螺旋状になっている所も出てきます。

当然スパイン=硬い部分が何本もあって、10の硬度の所、13の硬度の所、10.5の硬度の所といった具合になっています。

となると、45インチに渡って360度全周を計測しなければ正確なスパインは出ません。
360度を何度ごとに測るか、45インチを何ミリごとに測るかといった問題も出てきます。
実際どこでカーボン繊維の巻き方が変わっているかは分かりませんから、本来であれば360度全周と全長を全て図らなければいけないのですから。

仮に360度を5度ごとに計測し、45インチを1cmごとに計測したとしても、72×114=8208回の計測が必要になります。

1回の計測で15秒はかかりますので、測るだけで34時間以上ぶっ通しで測り続けなければいけない事になります。
最低でも時給1000円は欲しいので計測だけで34,000円に・・・(笑)

もうひとつ、34,000円払って計測して、その計測値の中でどこをスパインとするかという問題もあります。
5度ごとの計測値を114回足していってその平均値で最大になる部分をスパインとするというのが現実的でしょうが、果たしてそれで本当に良いのかは私は分かりません。

更に言うと、スパイン調整で調べていくと、調整される方によってスパインをどの角度に挿すのか変わってきます。

45度だったり、90度だったり180度や270度、135度、75度や120度、様々な挿し方があるようです。

これもどれが正解なのかは分かりかねますので、スパイン調整を希望される方にご指定していただくしかありません。

こうして挿す角度が決まっていないという事は、逆に言うとスパイン調整が理論として確立されていないということでもあります。

理論として確立されているのであればどの方向に挿すのかは自ずと決まるはずですから。

特にカチャカチャが出てきてからはスパイン調整にどれだけの効果があるのか疑問です。
世界のトッププロでも実際にカチャカチャを使っているのは見ていますし、ツアーレップやシャフトメーカーの開発者もスパイン調整は絶対にやらなければいけないという人はファルコンの知る限りほぼいらっしゃいませんし。


ぶっちゃけてしまうと、スパインは確かにあるけれども、ファルコンがよく分かっていないというのが正直なところで、よく分からないもので料金を頂くわけにはいかないし、よく分からないものを分かったふりして調整するのもよろしくないと考えています。

ただ、やるのであれば上記のように詳細に計測しなければ意味のあるものとも思えませんので、その点だけはご了承頂きたいと考えています。

BoseIronFactoryではJCMO(日本クラブMOIマッチング機構)としてクラブMOIマッチングセミナーを実施しています。

そのセミナーの中ではクラブMOIマッチングを中心とした講義を行いますが、実際にクラブMOIマッチングのやり方や考え方をお教えするだけでなく、クラブMOI的な考え方が一番大切ではないかと考えています。

先程上げたブログ記事の中で「1インチ伸ばすとヘッドスピードが1m/s上がる」という内容を書きましたが、このことはクラブMOI的な考え方を象徴するひとつの事例としてセミナーテキストにも記載しています。

セミナーテキストはクラブMOIマッチングの秘伝書とも言えますのでその内容全てをブログに書き記す訳にはいきませんが、「1インチ伸ばすと~」の部分だけは公開しますね(^^

セミナーテキストの最終章にこのことが書いてありますので、1~7章に関してはセミナーを受けた方だけです(^^;;

~~~~~~~~~~~ここから~~~~~~~~~~~~

8.クラブMOI的考え方の実例
8-1. 1インチ伸ばすと・・・
皆さん気になされるヘッドスピードのことを例にとってお話ししましょう。
クラブを1インチ伸ばせば約1m/sヘッドスピードが伸びて、3~6ヤード飛距離が伸びるという神話があります。
このことは誰しも疑うことなく、まことしやかにお話されていますが、そこは百戦錬磨のゴルフ記者だったり評論家だったりしますから、「1インチ伸ばすと1m/sヘッドスピードが速くなると”言われています”から・・・」と皆さん他人のせいにしています。
これは実際にはほとんど伸びたためしがないからではないかと。

また、このことを逆に考えると、非常に面白いことが起きてきます。
45インチでヘッドスピードが40m/sの平均的なゴルファーがいるとしましょう。
1インチ伸ばすと~が真実であるとすると、1インチ短くすると1m/sヘッドスピードが落ちる事となります。
となると、5インチのクラブを振るとヘッドスピードは0になり、4インチだったらヘッドスピードはマイナス1m/sになります。
いくら短いとは言っても逆回転になるというのはありえない事です。

こうしたことに対して疑問を持つのがクラブMOI的思考の第一歩です。
実際に計算してみる。検証してみるというのがクラブMOI的思考の実践となります。

45インチのドライバーで1インチ伸ばした場合、45×25.4=1143mm→46×25.4=1168.4mmになります。

ヘッドスピードは周速度といって、回転運動における外周部の速度ですから、同じ回転数で回転した場合、半径が大きくなれば周速度=ヘッドスピードも上がると言う事になります。
この点においては理論的整合性は取れていることになります。

ヘッドスピード40m/sの場合の回転数は、回転数 = 周速度40m/s ÷(直径2286mm × π)
となりますから、ヘッドスピードが40m/sで45インチの半径とした場合、回転数は毎秒5.56975回転となります。
回転数を5.56975回転で固定した場合、半径が1143mmから1168.4mm(直径2336.8mm)となった場合の計算式は、周速度 = 直径2236.8mm × π × 回転数5.56975 となりますので、40.889m/sとなります。
1m/sまではいきませんが、0.9m/sなのでほぼ正しいといえますね。

と思われるでしょうが・・・・、実際にスイングする時ってクラブだけがクルクル回る訳でありません。
腕や身体全体も動いてこそのスイングとなるわけです。
体の回転まで入れたいところですが、ここは2・3歩譲って腕までとしましょう。

私の肩から手首までの腕の長さが550mm位ありますから、半径1143mmに550mmを足して、半径1693mmとします。
1693mmでヘッドスピード40m/sの場合、回転数は3.7603回転。ずいぶんとゆっくりになりましたが、実際に動画を撮って検証してみると確かにその通りです。
そうなると45インチから46インチになると1693mmに25.4mmを足して、1718.4mm×2=3436.8mmが直径となります。
その場合の周速度の計算は、周速度 = 直径3436.8mm × π × 回転数3.7603=40.6m/s
まだ四捨五入すれば1m/sになりますけれども、1インチにつき~ということですから、2インチ伸ばして47インチにしたとすると、直径が3487.6mmですから、2インチ伸ばしても41.2m/sにしかなりません。
ここまで来ると、いくらなんでも盛り過ぎと言わざるを得ません。
確かに元々の周速度=ヘッドスピードが速ければ、1インチ伸ばして1m/s上がる人もいます。計算上は45インチでのヘッドスピードがおおよそ70m/s以上ある人です(笑)

この計算はもちろん1インチ伸ばしても2インチ伸ばしてもクラブMOIが変わらないと言う前提です。
クラブMOIが変われば振る事自体によりチカラが必要となりますから、2インチ長くなると相当ヘッド重量を軽くしないといけないでしょう。

こうした思考をすることが、クラブMOIの本質を理解するためには必要となってきます。

1インチで1m/sというのはいわばゴルフ界の常識ですが、ロングアイアンは難しいというのも、ショートアイアンは引っかかるというのもゴルフ界では常識とされてきたことです。工房の中ではホーゼル内に錘をつけると重心距離が変わるというのも常識です。

その常識が実は非常識であったということを検証しても、変化を嫌うゴルフ業界にはなかなか浸透していきません。しかしクラブMOIが、クラブMOI的思考がゴルフ業界を変えていくことはもう誰にも止められません。

セミナーを受講して仲間となった皆さんはゴルフ業界を変えていく先駆者の1人です。
私達と一緒に変えていきましょう!!


~~~~~~~~~~~~ここまで~~~~~~~~~~~~~

さて、いかがでしたでしょうか?

ゴルフ業界内で常識と言われていて誰しも疑うこと無く信じられている事ですが、ほんの少し疑問に思ったり、見方を変えるとその常識が本当にその通りなのかということがお分かりになると思います。

クラブMOIマッチングはもちろんですが、HAYABUSAウェッジなども「1インチ伸ばすと~」みたいに視点を変えることで初めて革新的なソール形状が生まれたと言えます。

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(写真が無くて寂しいのでHAYABUSAの写真をば)


ライ角調整って皆さんされているでしょうか?

今作業しているクラブですが・・・、どこかでライ角調整をされたようで、5番アイアンで63.5度、9癌アイアンでは66.2度とすごい調整をされてしまったようでして・・・。

2度程度でしたらそのまま曲げられるのですが、3度とか曲げるとなるとそれ相応の事をしないと危険が危ないことにもなりかねないので、注意が必要です。
どんな危険が危ないかというと、曲げてポキっと折れる場合もありますし、ポキっと行かないまでもヒビが入って打ったらポッキリということもあります。

どちらもそうなるのは10%~20%程度の可能性ですが、それだけ危険が危ない時は(当然ですが)やり方を考えなければなりません。

BoseIronFactoryの場合どうするかと言いますと・・・



シャフトを抜きます。

ホーゼル内のクリーニング、シャフト先端部のクリーニングを行います。

治具にヘッドをセットして酸素バーナーでホーゼル部分を熱します。
(ホームセンターで売っているガストーチで炙れば曲がると考えている方もいらっしゃいますが、最大で1500~1600度程度のオモチャではお話になりません)

非接触の温度計でホーゼル部分が600~700度くらいになったのを確認したら、熱がかからないように小細工をしたベンダー(ロフトライ調整器)にセットして曲げます。
この時ロフトライを測るため、先端1.5インチカットしたスチールのテーパーシャフトを挿してホーゼル内にガタがない状態にしないと0.5度位は平気でズレるので注意です。

手で触れる程度まで冷えたらヘッドスペック測定器で計測して曲げは完了。
(ロフトライ調整器の目盛りを信じていると5番アイアンで63.5度とかになるので注意が必要です)
ヘッドスペック測定器
ヘッドスペック測定器


あとは通常通りまっすぐ組み上げればOKです。
※ここも誤解されている部分ですが、右から挿すとか左から挿すとかって通常のヘッドとシャフトでしたらそんな事出来ません。
ホーゼル内径とシャフト外径は(まともな会社のものでしたら)まっすぐにしか刺さらないクリアランスしかありません。
曲げて挿そうとする場合は、ホーゼルを広げてやる事が必要になる場合がほとんどです。


ライ角調整って500円程度でやっているところがほとんどですけども、2度より曲げる場合は上記のような手間をかけないと危険が危ないので注意が必要です。

500円だからといって、簡単な作業だけとは限らないんですよ。というお話でした(^^;;←自分に言っている訳です(笑)

ゴルファーにとってはマスターズ一色ですけれども、千葉オープンと岐阜オープンでは石川遼プロが優勝しました(^^



先週の千葉オープンの優勝時も結構話題にはなりましたが、岐阜オープンでも優勝で、ホントおめでとう!!って言いたいです(^^

そんな石川遼プロのことを、「USPGAのシード取れなかったから帰ってきたんだろ?」「アメリカ行くときは期待してたけど、今じゃあ松山プロにこんなに差を付けられすごすごと日本に逃げ帰ってきたよね」みたいに言う方も散見します(^^;;

そう言う方って、松山プロと石川プロの実力差がとんでもなくついているってお考えになっているようですが、見方によっては実力差なんてホント紙一重なんですね。

2週連続優勝に関して、「腐ってもUSPGAでやっていたのだから・・・」ということも言われていますが、ファルコン的には別に腐って売るわけでも無いと思っています。

むしろ渡米したころよりも格段に上達しているのではないかと思うくらいです。

石川遼


松山プロや他の世界のトッププロと差がついてしまったのは石川プロの運とか相性といった努力やスキルではどうしようもない部分。

「それを含めての実力」ということであれば・・・なので見方によっては実力差なんて・・・ということです。


でも地方のオープン競技で大した選手も出てないでしょ?

ともお考えになるかと思います。でも、千葉オープンだって岐阜オープンだってレギュラーツアーで活躍する有名選手も結構出ていますし、少し前に行われたシンガポールオープンには世界から有名選手が出場した中でかなりいい位置まで行っていましたしね。


別に石川プロからお金もらっているわけでもありませんが、石川プロの実力はホント凄いですし、石川プロの努力が足りないという訳でもありません。

ランキング的には世界のトッププロではありません。
ですが、世界で十分戦える実力のある石川プロが身近に見られると思って見ると今季の日本ツアーは取っても面白いと思いますよ(^^)v



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