ゴルフ北の国から〜MOIマッチング編〜

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」でお馴染みのファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからをお届けします。

カテゴリ: ゴルフの常識の非常識

最近は発泡剤チューンみたいなことはあまり聞かなくなってきましたが、一時期はかなり流行っていたと思います。

私個人的な考え方ですのでご容赦いただきたいと前置きさせていただいた上で、読み進めてくださるようにお願い致します。

発泡剤を入れてどのような効果があるかというと・・・


1.重量増。

2.消音。


個人的にはこの2つしか効果はないと考えています。


発泡剤チューンが流行っていた頃には、発泡剤で飛距離アップ!!と言ったことも見かけましたが、実のところ飛距離アップの効果は考えにくいと思われます。


発泡剤を入れるクラブは中空になっていますから、多かれ少なかれトランポリン効果はあるんです。

トランポリン効果は、フェース(トランポリン)がたわむことで、ボール(人間)を飛ばす(上げる)と言うことですから、原理自体は人間がトランポリンで空中高く飛び上がるのと一緒です。


であるならば、想像してみましょう。

トランポリンの下に発泡スチロールを詰め込んだらどうなるかを。


Trampoline
これの下に、

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これを注入する訳です。

まぁ、発泡スチロールと発泡剤の発泡ウレタンとは違いますが、この断熱材、スタイロフォームは発泡ウレタンの一種ですからこれをヘッドの中(トランポリンの下)に詰め込んだということになります。



いろいろな考え方があっていいと思いますので、発泡剤を否定するということでは無く、私みたいな考え方もあるということでご理解いただけましたら幸いです(^^;;

このブログ記事に関してはあくまでも私個人の考え方ですので、ご了承いただきたく。



皆さん、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどはお持ちだと思います(^^

弟子屈(てしかが)と言う地の涯とほぼほぼ言っても良いようなところでも、冷蔵庫(冬は主に食品を凍らせないようにするための用途で使用)は必要ですし、洗濯機やテレビといった文明の利器はありますから(笑)

冷蔵庫を買って、冷えなかったら怒りますよね?

洗濯機を買って、綺麗にならなかったら怒りますよね?

テレビを買って、映らなかったら怒りますよね?



でも、ゴルフクラブはどうでしょうか?

カリスマと言われるようなクラフトマンがいる工房で50万円かけてフルセット作ったとして、そのクラブがご自身に合わなくてもほとんどの方は文句も言わず、ご自身のスイングが悪いからと言って納得されるのでは無いかと思うんです。

ゴルフ5でセール品の10万円のフルセットを買って、全然合わなかったとしてもおそらくは同様かと。


でも、BoseIronFactoryでMOIマッチングしたり、新規にMOIマッチングしたクラブを買われた場合で合わなかったらドシドシご意見をください。
再調整がご希望の場合は工賃無償で何度でも再調整しますし、それでもバランス合わせのクラブのほうがいいのでしたらバランス合わせに戻した上に頂いた工賃も全額お戻し致します。

打っていないのに調整方法などにクレームを付けるのは流石に勘弁してほしいですが、じっくりしっかり打った上でのクレームは甘んじてお受け致します。


再度、私個人の考え方です。と言わせていただいた上でですが、クラフトのプロである以上、オーナーに合うクラブを作るのが最優先すべきことだと思うんです。

ですので、オーナーご自身が「自分のスイングが悪いから」と言っていただいたとしても、オーナーのせいでは無く、そのスイングに合うクラブにチューニング出来なかった私の責任だと考えています。

また、これもあくまで個人的な考えですが、私はクラブクラフトやクラブフィッティングのプロフェッショナルではありますが、ゴルフをお教えしたりスイングについて語ることの出来るゴルフのプレイのプロフェッショナルではありません。
ですので、このブログでも、BoseIronFactoryのホームページでもスイング論やこうすれば上手く打てるといったことは一切書きません。いや、書けません。

どんなきれいなスイングであっても、個性的なスイングであっても、今のご自身のスイングに合ったクラブを作りたいということしか考えていませんから(^^;;


そして、それが私のプロとしての意地でもあるんです(^^;;


まぁ、私個人が勝手に考えている意地ですから、他の方がどのようにお考えになっていても構いませんし、気にするべきことでもありませんけれども・・・。

 

昨今とてもスパイン調整に関するご質問が多く頂きます。

アメブロ時代には何度か書いたことがありましたが、スパイン調整に関しては正直あまり意味が無いと考えています。 
まず最初にお断りしておきますが、このことはあくまで私が個人的に考えていることであり、スパイン調整自体やスパイン調整を行っている工房さんを否定・非難するものではありませんので、何卒ご了解いただきたく。


その理由として幾つかのことが挙げられますので、順番にご説明していきます。


 
1.正しくスパインを見つけ出したと仮定して、挿す方向がまちまちであること。

 45度、90度、180度、270度などなど、スパイン挿しの方向には様々な方法があります。
様々な方法があるということは、セオリー(理論)が確立されているのであれば考えにくいことです。実際に多くのメーカーの多種多様なシャフトを計測している経験からも、スパインが存在するということ自体には異論はありませんが、 理論的に確立されていない以上、どの方向に挿すべきか不明確と言わざるをえません。



2.カーボンシャフトには何本ものスパインがあり、そのスパイン自体も直線であるとは限らない。

 カーボンシャフトはその全長に渡って1枚のカーボンシートで巻かれている訳ではありません。チップ部分に高弾性のシートを使用し、中間部~バット部分にかけて低弾性のシートを使うこともありますし、高弾性のシートと通常の弾性のシートを同じ部分に使ったりシート自体を斜めになるように巻いたりとシャフトメーカーは日々研究を重ねてシャフトを作っています。
シャフトのきれいなテーパーの中には、様々な特性を持つシートが様々な形で巻かれている訳ですから、シャフトセンターの1点をセンターフレックス計で測定しただけでは、何本ものスパインの中で一番目立つスパインの1点のみを計測しているに過ぎません。

 そうした複雑なカーボンシャフトの正確なスパインを計測するには、シャフト全長を1cm程度の間隔で且つ360度を1度~2度単位で計測し、3次元で硬さを見る必要があると考えます。
 45インチのドライバーとすると、ヒールまでおおよそ44インチ112cmありますから112×180=20,160回の計測をする必要が出てきますが、パターを除く13本とすると20万回程度計測を行わないと(私個人的に)正確と言えるスパインは測定できないと考えています。

これ実はやったことがあるのですが、本当に膨大な作業量です。私個人的な検証のために行ったのですが、工賃を頂いての作業となると、計測だけで1本当たり3万円は頂かないと不可能です。



3.そもそもスパイン自体が存在しないことになっているので、プロがみんなスパイン挿しをやっていると言うのは疑わしい。

用具規則によると、次のような記載があります。

2  b  曲げ特性とねじれ特性 
 シャフトは、その全長に沿ってシャフトのどの1点をとってみても、次のようでなければならない。
(i)シャフトをその縦軸周りでどのように回転させるかに関係なく、たわみが同じとなるように曲がること。  
(ii)両方向とも同量にねじれること。
 
これはスパインが存在してはいけないということですので、プロがスパイン挿しを公言しているとしたらそのシャフト自体がルール不適合ということを証明することになります。

BoseIronFactoryでもスパイン挿しを希望される方は多いですが、プロでスパイン挿しを希望される人はいません。たとえアマチュアであっても、用具規則に違反する可能性があるクラブで競技に出るのはBoseIronFactoryとしてはお勧め出来ませんね。



4.可変スリーブのクラブは使えないクラブになるはず。

多くのメーカーから可変スリーブ(カチャカチャ)のクラブが発売されていますので、多くの方は打ったことがあると思います。
もし本当にスパインが悪さをするのでしたら、可変スリーブのクラブは使えたものではないはずです。
ですが、実際にはトーナメントプロを始めとするゴルファーの多くが可変スリーブのクラブで良い球を打っていますよね?
 




BoseIronFactoryも商売です。
しかも売上げの90%以上が工賃がしめる工賃がメインの商売です。

ですので、スパイン挿しで工賃をいただけて(とはいっても1cm刻みの2度刻みではやりませんが)、お客様に対してもプラセボ効果以外の本当の効果があるのであれば、スパイン挿しを推奨して、少しでも多くの売上げに繋げたいです。

ですが、プラセボ以外の効果はほとんど見つけられないというのが私なりに調べた状況ですので、BoseIronFactoryではスパイン調整はメニューには入れておりません。
(ですが、効果が無いことも確認はしておりませんから、やれと言われればやりますし、出来ます。別料金ですが・・・)


ロフトやライ角の0.1度などもそうなのですが、そうした細かい点にばかりとらわれて今までのゴルフは劇的に進歩したでしょうか?
枝葉末節にとらわれていると、本質を見失うこともあります。 

良い球を打てているクラブが1本あるのでしたら、それがきっと本質(=適正MOI)なのではないかとファルコンは考えるのでした(^^;;





重ねて言いますが、このブログの内容は私個人が感じたこと、考えたことを書いているだけで、他の工房様やスパインを否定・非難するものではございません。

2016年もあと数時間で終わってしまいますね。

ん~、長かったような短かったような・・・・・ですが、BoseIronFactoryは基本的に年中無休の362日位(ごくたまに休みます。それも急に)営業ですので、正直あまり関係ないんです。

昨日は来道している某社社長の観光案内的なこともあり工房にはいませんでしたが、今日もドライバー2本のMOIマッチングの出荷をして来ましたし、今は新規のJCM-01BladeアイアンのMOIマッチング組み上げをしているところですし(^^

明日も初詣をしてご近所に挨拶回りをしてきたら、普通にMOIマッチングですしね・・・(^^;;



さてさて、ゴルフクラブと言うのは不思議なもので、「このクラブは飛びます!!」と書かれているクラブを購入し、実際に打ってみたら飛ばなくてもほぼ100%の方は自分のスイングや打ち方が悪いんだと言ってクレームを入れることはありませんよね・・・。

他の製品で書かれている通りの性能が出ていなかったらかなりの確率でクレームになると思うんですが・・・(^^;;

BoseIronFactoryではそうなってしまうのは申し訳ないので、MOIマッチングしたら飛ぶとか、スコアが良くなるといったことは今までもこれからも言いません。

また私自身がプロのクラブチューナーであり、プロコーチでもレッスンプロでもありませんから、いい結果が出ない場合でも「スイングが悪いから」とか、「こうスイングを直しなさい」といったことは言いません。
工房さんがスイング論をするのは別に構いませんが、私自身スイング論に立ち入ることはゴルフのレッスンなりティーチングのプロの方に申し訳ないと思っていますから(^^;;←単に私が下手だということもありますが・・・(笑)

ですので、このブログでもホームページでも、「MOIマッチングすると飛ぶようになる」とか「MOIマッチングでスコアが良くなる」とは絶対に言いません。
まぁ、実際には飛ぶようになる方もいらっしゃいますし、スコアが良くなる方は多いですが・・・。



さてさて、実は2016年最後のブログでそういったことを書きたいのではなくて、スパイン調整やら、ライ角やらヘッドスピードの伸ばし方などについて、この業界でいろいろな人がいろいろなことを言っていますが・・・。


それって論理的に大きな矛盾を抱えているのを知らんぷり(殆どの場合は本当に知らない=調べていない)してまことしやかに言っていることが多いような気がします。



そうしたことって、本当はここで書きたいのですが、それで商売している人が多く、書くと怒られるので書けないことが結構あります(^^;;


その多くは「これをすれば飛ぶ!!」とか、「こうすれば方向性が良くなる!!」といったものですが、科学的な根拠や理論的整合性の無いままに言われていること。

プラセボ効果だけで工賃いただくのはBoseIronFactoryとしてはやりたくないので、もちろんやれば出来るけれど、出来ることならあまりお受けしたくないですね(笑)




個別に聞いて頂ければお教えしますが、Q&Aコーナーには載せられません(怒られたくない)ので、時間のある時で構わなければ、 seabose@me.comまでお問い合わせいただければお答えしますよ(^^;;






 

ライ角のお話、結構いろいろなところから反響を頂いております・・・。

ライ角に限らず、MOI値にしてもロフト角にしても、何に於いても言えることなのですが、数字は嘘をつかないけれど、数字の見せ方は様々なのです。


例えば、1インチシャフトを伸ばすと1m/sヘッドスピードが伸びる。

ということがまことしやかに言われています。

皆さん素直な良い方ばかりですから、「ふ~ん、そうなんだぁ・・・。」って思いますよね。

ですが、何も考えずに1インチ伸ばしてみてもクラブMOIが相当量高くなりますから振りにくくなって1m/sは伸びませんし、クラブMOIが高くならないようにしたとしてもきっちり1m/sは伸びません。
(スイングや体型によりますが、実際に計算してみると45インチのドライバーで0.6m/s程度です)

でも、ここで1インチ伸ばすと1m/sという数字を鵜呑みにしてしまうと。。。




全然違う例を上げてご説明しましょう。

BoseIronFactoryが2015年度で、年商1,000億、利益額が100億だったとします。

2016年度で年商が1,100億、利益額が105億になったとしましょう。

2015年度の売上げ1,000億のウチ、100億が利益ですから、利益率は10%。

2016年度の売上げ1,100億のウチ、105億が利益ですから利益率は約9.55%。


粗利、純利、営業利益、売上総利益、経常利益・・・・と言った様々な利益がありますが、ここではあまり深く考えずに上記の数字のみを使ってトリックを使うこととしましょう。


社員A:「2015年は100億の利益、2016年は105億の利益なんだから、利益は5%アップしている!!なのでベアは昨年対比で5%アップを要求するっ!!」

まぁ、たしかにその通りです。私が社長だったら5%アップしても仕方ないかなっておMOIます。

経理担当役員B:「2015年度は利益率が10%。2016年は利益率が9.55%弱なので5%のベアは到底無理です。逆に一律0.5%の年俸カットを提言します!!」

まぁ、たしかにその通りです。私が平社員だったら年俸カットも受け入れます・・・。

利益額はアップしても利益率は下がっている。どちらも正しいんです。

見方を変えればそれだけ変わってくるという例ですね(^^;;




コンちゃんこと今野プロが(・∀・)イイ!!例を上げてくれたので、それをご紹介すると・・・。



今野 一哉:数字のトリックだ( ゚д゚)!

額が上がっても
率が下がってる

スコアは良くなったけどパット数は悪くなった。

パーオン率が増えてバーディーチャンスは増えたけど1stパットが長くなった分入らなくなった( ゚д゚)!
って話に似てる気がする


そうなんです。
もっと言えばパーオン率が増えてもパット数が増え過ぎたらスコア自体が悪くなることだってあります。

でもパーオン率が増えたから良いんだ!!的な言い方も出来るわけでして・・・。



単に数字を見るだけでなく、その数字からどう読み取っていくか。それって結構大切なんですよ(^^;;


私達クラフトマンは、数字からお客様の実際の弾道をどうやってアレンジしていくかがキモですから、しっかりとした目線で見ていくことが大切だと考えています(^^



RODDIO 333
RODDIO 385
RODDIOが開発中の小さいヘッドのドライバー。
333ccと385ccの2種類あるようです。

385も333も両方発売して欲しいところですが、やはり注目すべきはその大きさ(小ささ)。

「大きいヘッドは優しい」という”常識”があり430ccも小ぶりと言われるドライバーのなかで、430ccドライバーよりも更に小さい385ccと333ccとはかなり思い切った開発と言えるでしょう(^^



「大きいヘッドは優しい」と言うのはある面で正しいのですが、ある面では間違っています。

そのためにまずは大きヘッドのドライバーを分析してみましょう。



大きいヘッドのドライバーは慣性モーメント(=MOI)も大きい。
ここで言う慣性モーメント(=MOI)はクラブMOIのことではなく、ヘッド左右MOI及びネック軸回りMOIのことです。

ヘッド左右MOIは5900g-cm2に代表されるもので、オフセンターヒットの寛容性に優れるという特徴があります。

「大きいヘッドは優しい」と言うのは主にこのヘッド左右MOIを指します。


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このようにヒール側であたった場合や、

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こうしてトゥ側で当たった場合でご説明しましょう。
 
(S山さん、グリップがまだ届かないのでDrをお借りして写真を取らせていただいていますm(_ _)m)

ヒール側に当たった場合、ヘッドはヘッドの重心点を軸に反時計回りに回転します。

ヘッド左右MOIネックまわりMOI

一方でトゥ側に当たった場合、ヘッドはヘッドの重心点を軸に時計回りに回転する。

パターで考えると目に見えることも多いので、分かりやすいですね。

このヘッド左右MOIに関してはだいぶ前に流行ったナイキのサスクワッチ5900ドライバーやテーラーメイドのスパイダーパターのように四角くしてフェースから遠い位置に重量物を持っていくことでより一層高くすることが可能ですが、一番簡単で効果のある方法はヘッドを大きくしてやることです。

460ccのドライバーはこのヘッド左右MOIが高いので、四角くなくてもオフセンターヒットには寛容です。

そのため、打点が左右に散るゴルファーには大きなヘッドは利点が多いと言えます。


もうひとつヘッドの大型化によってもたらされるのがネック軸回りの慣性モーメント(=MOI)が高くなること。
ヘッドが大型化すれば、相対的にヘッドの重心距離もシャフト軸上から遠くなります。

シャフト軸上からヘッドの重心が遠くなれば、その分ネックを軸として回転するのに必要なチカラ(ネック軸回りMOI)も高くなります。
ネック軸回りMOIが高くなるとフェースローテーションは行いにくくなりますから、大型ヘッドのドライバーの場合、フェースローテーションをビジネスゾーンで積極的に使用しないスイングの方には良いと言えます。



以上のことから、フェースローテーションをボールインパクトのビジネスゾーンで積極的に行わず、左右に打点が散るゴルファーにとっては大型ヘッドは非常に有用であり、効果大といえるのです。



一方でこのネック軸回りMOIが高いこと=大型ヘッドで恩恵を受けられないゴルファーは・・・。

フェースローテーションを上手く利用するゴルファーということになります。

フェースローテーションを利用することに慣れたゴルファーはパーシモン時代にゴルフを始めたような方であったり、小さいヘッドのメタルウッドを長く使ってきたようなゴルファーであったり、アイアン(=重心距離が短い)が得意のゴルファーであったりと、実は多くの方が該当します。



フェースローテーションを利用したいけれど、高すぎるネック軸回りMOIによってフェースローテーションがやりにくいので、フェースが戻り切る前にボールコンタクトを迎えたり、無理にフェースローテーションを行うがためにフェースが戻りすぎてボールコンタクトを迎える。


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フェースが戻り切る前にボールコンタクトを迎える例。

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フェースを戻しすぎてボールコンタクトを迎える例。

 クラブMOIが高すぎてクラブが戻りきらずに右に出るということもありますが、逆にここ一番で引っ掛けたりチーピンが出る方はクラブMOIだけでなく、こうしたヘッドの大型化によるフェースローテーションが原因のこともあります。

ネック軸回りMOIが低い=小さいヘッドですと、MOIが低くスムーズにフェースローテーションが出来ますから、フェースローテーションを上手く利用するゴルファーであればボールコンタクトの時にフェースを上手く戻すことが出来、結果スクエアなフェースで当てることが出来ます(下図)。

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体積の小さいFWなら上手く打てるのに、デカヘッドのドライバーが上手く打てないという方はこのネック軸回りMOIが高すぎるということもあります。

ナイキのサスクワッチ5900ドライバーが発売された時、試打したプロは皆さん一様に「曲げようとしても曲がらない!!」と言いましたが、実際に買って打ってみたアマチュアゴルファーの殆どはプッシュスライスになっていたことを思い出してください。
ヘッド左右慣性モーメントがいくら高くても、高いネック軸回りMOIのお陰でヘッドがスクエアに入らないのであれば当然プッシュスライスの球筋になります。
一般的なドライバーの場合クラブMOIも高すぎてプッシュスライスになる傾向が高いですが、高いクラブMOIにプラスしてネック軸回りMOIが高いのではヘッドを返しきれずにフェースは開いて当たりますからプッシュスライスになるんです。


私、ファルコンまつばらは幼少の頃から親父のパーシモンを振り回していましたし、アイアンが得意でウッドが苦手というまさに絵に描いたようなネック軸回りMOI小さいほうが合う派です・・・・(^^;;


ちなみにですが、ヘッドが小さくなり上手く当てられないのでは?という疑問をお持ちの方も多いと思いますが、それは杞憂ですのでご安心ください。
シャローフェースのFWやアイアンでは何の問題もなく打てますよね?
333ccのドライバーはFWやアイアンよりもフェースは大きいですから、仮に問題があるとすれば”大きいヘッドは優しい”という思い込みに過ぎません。
「大きいヘッドで安心感がある」とか何の合理的理由の無いことを書いてしまう関係者の責任でもありますけどね(^^;;←ロングアイアンは難しいと書く人も一緒ですね。

ヘッドの大型化によるメリットとデメリットがありますから、一概に大きヘッドがいけないとか小さなヘッドが優しくないとは言えません。




あ、あと小さいヘッドで恩恵を受けていたゴルファーの筆頭といえば、、、、


何と言ってもタイガー・ウッズ!!

250ccの小さなドライバーを使っていた2000年のフェアウェイキープ率は71.2%でしたが、400ccを超える大型ヘッドのドライバーを使っていた2008年はフェアウェイキープ率が57.9%にまで落ちました。

タイガー自身もViperドライバーの発売時に「自分は大きなヘッドが好きではないんだ。大きいドライバーだと、右から左の風の時に、ダウンスイングでヘッドに風圧を感じてしまうので、それが好きではないんだ。460ccのドライバーを使った時は、ボールスピードとスイングスピードの両方が遅くなってしまったんだ。」と話しています。

あとは丸山茂樹プロとかも460cc全盛の時に380ccドライバーを使っていましたし、そうしたプロでもなかなか慣れるまでには努力が必要なようですから、ましてやアマチュアである我々には大型ヘッドのドライバーは難しいと感じる方も多いのでは無いかと・・・。

更には最近の若いプロなどもフェースローテーションを使って飛ばす傾向がありますから、大きいヘッドのドライバーだと球が散らばる傾向がありますね。←最近結婚した某プロ見てるかぁ~!!(笑)




こうしてクラブを物理的に捉えることで、いろいろなことが説明できますし、物理的に捉えることで無駄な出費や無駄な練習をしないで済みます。
いくら練習しても大きなヘッドの合わない人はイマドキの460ccドライバーを打ちこなすまで練習するのは難しいですし、逆に大きいヘッドが合うゴルファーが小さいヘッドで練習したら球が左右に散らばりますし。








今回のRODDIOの小さいヘッドドライバーがそのまま発売されるかはまだ分かりませんが、333ccも385ccもR&Aの適合ヘッドになったことからも両方発売して悩めるゴルファーに小さいヘッドの選択肢を増やしていただきたいと思います。

グースと言えば我々ゴルファーはグースネックのことですが、映画好きでバイク好きだったらマッド・マックスに出てくるバイクです(^^

 
グース1
グース!!


実はあの!スズキからもグースというバイクは出ていたのでして・・・。

GOOSE2
軽くていいバイクでしたよ~(^^


まぁ、バイクブログになりつつあるので、バイクのグースのお話はオイトイテ・・・


ゴルフクラブのグースネックのお話です(^^;;


一部のアイアンはロングアイアンでもグースがかなり強いモデルがありますが、日本のメーカーでグースと言ったら短くなるにつれてグースが強くなっていくクラブを多く見受けられます。

なぜ短くなるほどグースが強くなっていくのか・・・。



物理的な視点(クラブMOI的な視点)で見るとこれが結構わかりやすいんです(^^

毎度お馴染みのクラブの動きの図です(^^

一般的にクラブが長くなるに連れて振り心地(クラブMOI)は高くなり、振りにくくなります。
クラブが短くなるに連れて振り心地(クラブMOI)は低くなり、振り過ぎてしまいます。

ショートアイアンで球は上がるけれど引っ掛けるのは図のA-3の位置でボールコンタクトを迎えるから。



ではこれを適正なボールコンタクトに持っていこうとするならば、どうするべきか・・・?

B-2の位置でボールコンタクトするのが望ましいのですから、クラブMOIを高くしてほんの少し振りにくくしてやるのがクラブMOIマッチングでの考え方ですが、「クラブMOIって何?美味しいの?」というメーカーが考えだしたのが、グースなんです。


振りすぎてA-3の位置でボールコンタクトを迎えるのですから、ネックを曲げてB-2の位置になるよう強制的に持っていってやる。
これがグースネックの考え方です。

まぁ、実際にはネックを曲げていて曲げすぎてしまった!!
でもそのネックを曲げすぎたクラブで打ってみたら思いの外良かった。というのが実情ですが、スルーボアのクラブもホーゼル穴を掘り下げていたら掘り過ぎて貫通しちゃった!!というのがそもそもの発端ですから、クラブMOI的な視点=物理的な視点が出てくる前のクラブって、そうした偶然の上に進化してきた部分もあるんですね(^^;;



クラブMOIマッチングでは、適正MOIにすることでグースネックにする必要はなくなりますから、今開発中のウェッジも出来る限りストレートネックにすることでスクエアなインパクトをイメージしやすい設計にしています。

クラブMOI=物理的な視点を持つことで、偶然ではなく、必然の欲求からクラブを設計できるということもクラブMOI的な考え方の大きなメリットといえるでしょう(^^






クラブMOIマッチング、クラブメイキング、RODDIOFWソールチューニングのお問い合わせ、ご依頼はseabose@me.comまでメールください。
現在約1ヶ月待ちの状況ですが、随時作業は行っておりますので、納期等はお問い合わせください。 

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BoseIronFactoryのファルコンまつばらは実は元レコード会社のサラリーマンでした。
ぶっちゃけサラリーマン時代はあまりパッとしないリーマンでしたが、それでもミリオンセラーに貢献したことはたくさんあります(^^;;

さて、ゴルフ業界とは全く関係ないところですが、実は門外漢であることこそが、ファルコン最大のアドバンテージになっています。
そのアドバンテージと言うのは、「ゴルフ業界の常識にとらわれない」という点です。

ゴルフ業界の常識では、スイングバランスは揃っているべきだし、ロフト12度の0番アイアンなんて打てるはずも無いのですから、絶対に作ろうとは思いません。
「1インチクラブが長くなれば1m/sヘッドスピードが上がる」なんてことも全く疑問に思わないんですね。

でも、そうした常識とされていることは、門外漢から見ると、 「何でそうなるのぉ~?」と欽ちゃんばりの疑問がたくさん出てきます。


例えばライ角は大切ですが、ライ角がいくら0.5度刻みでフローしていたとしても、ロングアイアンは右に行き、ショートアイアンはヒッカケます。
でもゴルフ業界に長くいる人は、”なぜ”ライ角がキチンとフローしているのにロングアイアンでは右に行き、ショートアイアンではヒッカケるのか疑問に思うことはありません。

右に行くもの、ヒッカケるものと言う”常識の非常識”がそうさせている訳ですが、 本来であるならば、ライ角を合わせることが重要だと言っている人たちはその”常識”の整合性を明示しないといけないと思うのです。


理論的な事柄を嫌う方もたくさんいらっしゃいます。

ゴルフクラブはフィーリングが重要だからスペックなんて・・・。

とおっしゃる方々です。

でもその方たちの中には、「ソケットなんて性能に影響は無いから綺麗に仕上げる必要が無い」というような方もいらっしゃいます。 



BoseIronFactoryではスペックもフィーリングも見た目も性能も全てを大切にしています。

でなければ、
image
 
こんな美しいシェイプのパターを作れるわけがありませんしね(^^


お金儲けだけを考えるのであればこんな手間の掛かる仕事、出来るはずもありませんから・・・。←だから貧乏なのか・・・(号泣) 



なんてことを、夜中にHardRockをばくおんで聴きながら考えたのでした・・・。←はよ寝ろ!!







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皆さん、分度器って最後に使ったのはいつ頃でしょうか?

ファルコンは仕事柄分度器よりもより正確に測ることの出来るロフトライ計測器を使っていますので、分度器自体は小学生以来使っていないかもしれません(^^;;

とは言え、分度器もロフトライ計測器も角度自体は変わりません。
直角は90度ですし、1度は1度です(^^;;←当たり前だのクラッカー(古)

分度器


さて、ライ角です。

アイアンのライ角は基本0.5度刻みというのが常識ですね(^^

そして、「ライ角が合っていないとボールの方向性に影響があるからしっかりとライ角を合わせないといけない。」ということも半ば常識のようになっています。

「吊るしのクラブ(大手メーカー製の大量生産クラブ)はライ角が合っていなかったり、場合によっては逆転しているからけしからん!!」とブログ等に書いているのもよく見ます(^^;;




BoseIronFactoryではオーナーから事前のご依頼が無いとロフトやライ角の調整は行いません。

それはライ角の微妙な違いよりもクラブMOIのほうがより方向性に与える影響が大きいからです。


仮にライ角が適正な角度より0.5度ズレていたとしても、クラブMOIを適正にしていくことで、実際のボールインパクトで2度程度のズレは解消することができます。
2度以上ライ角がズレているのでなければ、その分の角度はクラブMOIで充分に解消できることとなります。




もう一度分度器の画像を上げます。

実際のライ角は55度から64度程度ですから、分度器で表すと以下のように三角で囲まれた部分になります。

分度器スイング軸付き

この三角の中にパターを除く全てのクラブのスイングプレーンが入らないといけない訳です。
それだけでも結構大変ですね(^^;;

更に、多くのアイアンは0.5度刻みになっていますが、7Iで62度という形が多いです。0.5度刻みですから、9Iでは63度、PWで63.5度になりますね。

では実際に0.5度がどの程度か、63度の9Iと63.5度のPWで示してみましょう。

5度


赤と青の線で63度と63.5度の線をを引いてみました。

このサイズだとほとんど判別不能ですね。。。

もう少し拡大してみると・・・、こんな感じです。
5度拡大
拡大してみると63.5度の線は63.8度くらいになっていますが・・・(笑)

これでようやくお分かりいただけるでしょうか?

皆さんが気にされる0.5度の違いというのはこれだけしか無いのです。



いくら正確に合わせたとしても、ぶっちゃけ私は0.5度の違いなくスイングすることはムリ←単に下手なだけ。
私の場合、2度や3度は当たり前、つま先上がりやつま先下がりと言った場合によっては5度くらいは変わる自信があります←自信持ってどうする!!(笑)



また、そんなライ角ですが、これだけの差しかありませんので、計測器や測る人によって0.5度~1度くらいは平気で変わって来ることもあるでしょう。

計測器自体の公差や設計精度の違いもありますし、同じ計測器としてもその計測器へのセッティングの仕方だったり、見る人の目の位置、メガネをかけている人であればメガネがずり落ちている時と上までしっかりとかけている場合などでも変わってきます。

そしてライ角調整をしたとしても、これだけの差をきっちり合わせるのはなかなか難しい作業とも言えます。もちろんやりますし出来ますけどね(^^


そう考えると、ソケットの仕上げもしないクラフトマンがいる中、本当はどこまでキチンとやっているのかと心配になることもあります。しかもそれだけの精度が必要なのに工賃は500円(ウチもだけど)というところが多いですから、それだけの精度を出す手間を本当にかけているのか?と他人事ながら心配になります(^^;;



更にライ角調整に関しての問題提起があります。

まず、「ライ角が大切」と言う事自体はその通りだとおMOIます。
否定する気は全くありませんので、その方向でのツッコミはご遠慮頂くとして、「ライ角さえ合わせていれば方向性は完璧」ということに関しては疑問が残ります。


と、言いますのは・・・、

仮にアイアンのライ角が0.5度刻みで合っていた(合わせてもらった)とします。

そのアイアンセットのロングアイアンは右に行かないでしょうか?

そのアイアンセットのショートアイアンは引っ掛けないでしょうか?

ライ角が合っていたとしてもMOIマッチングしていないロングアイアンは右に行くでしょうし、ショートアイアンは引っ掛けますよね?


それはすなわち、、「ライ角さえ合わせていれば方向性は完璧」では無いことの証明でもあります。


「ライ角さえ合わせていれば方向性は完璧」
ということはゴルフの常識とは言えませんが、「ライ角が大切」という常識がオカシな形で伝わって、「ライ角さえ合わせていれば方向性は完璧」という理解になっていないことを願うばかりです←いるだろうなぁ・・・(^^;;


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