弟子屈に限らずなのですが、北海道ではエゾシカ猟が盛んに行われています。

ニホンオオカミのように天敵が絶滅してしまったということもありますが、草食のエゾシカが好む牧草などがたくさんある地域ではエゾシカが増えすぎて牧草以外にも様々な食害や、エゾシカと自動車やバイクとの交通事故が多発しているのです。

エゾシカ自体、ジビエとしては非常に重宝されていますし、東京のフレンチなどではエゾシカ肉が高級食材として重宝されていますが、食用として用いられるエゾシカ肉は取られるエゾシカのごく一部です。

交通事故で死んだエゾシカはもとより、散弾で打ったエゾシカは基本食用には使えません。
散弾がどこに入っているか分からないので精肉しても使い物にならないとされていますから。

ライフルで首筋をきれいに撃ち抜かれたエゾシカだけが食用として使われますが、ライフルの免許自体が散弾免許を取得してから10年は経たないと取れないということもあり、ジビエとして使えるエゾシカはごく一部になってしまいます。


また、命を頂くという意味においては、肉だけでなく、皮や角、骨なども使えるものはしっかりと使っていくことが重要です。
しかしながらエゾシカの皮はそのほとんどが廃棄されてしまいます。

しかしながら、鹿革のポテンシャルはそんなものではありません。

きちんと処理してタンニン鞣し(なめし)してやれば、下の写真のような素晴らしいクオリティのアイアンカバーにもなりますし、ポーチやバッグ、靴にもなるんです。

鹿の角だって、工房のドアノブやキーホルダーなどにも使えますし。



2017-12-22_12-33-28_805
2017-12-22_12-32-47_759

2017-12-20_18-35-45_576

これらはまだサンプルで実際に使ってテストしていきますので、製品化していくまでには暫くかかります。
しかし実際にサンプルを見た段階では、そのクオリティの高さに正直驚いています。

エゾシカ猟のシーズンはまた春先まで暫しお休みですので、来年の夏以降にこれらを製品化して販売していきたいと考えています。



将来的にはこうしたエゾシカの肉以外の有効利用を促進し、弟子屈の雇用促進にも繋がれば素晴らしいですし、ハンターさんに対しても還元していこうと考えています。