ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

カテゴリ: ゴルフの困ったちゃん

ついにBoseIronFactoryのオリジナル製品の詐欺サイトが見つかりました。


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全部の詐欺サイトを確認したわけではありませんが、ちょっと調べただけで複数の詐欺サイトがすぐに見つかりました。

当たり前ですが、こんな値段で販売していたら原価どころか1本売る度に○万円の大赤字となる大損ですし、仮にコピー品でしたら私が撮った写真をそのまま使い回しする事もないので、お金だけ取って商品は送らないと言う完膚なきまでの詐欺サイトです。

あたりまえの事ではありますが、弊社の商品を勝手に売ったことにされている状態=被害者ですので、もしこれらのサイトで購入しても一切の責任は持ちませんし、保証も補償も出来ません。
(警察への協力要請があった場合は協力しますが)

弊社の製品は弊社のWebShopや直接のご依頼、若しくはJCMO認定店にてお買い上げ頂けますよう、お願い致します。

東京マラソンで一般参加者の参加ができなくなり、200名ほどの招待選手のみの参加というニュースが話題になっていますが、ゴルフのほうではダイキンオーキッドの無観客試合が決まりました。

コロナウイルスの感染拡大を受けての無観客試合ということですが、どちらも屋外でのイベントで、オープンエアでの開催ですので、医学的な知識のない私でも室内で行われるイベントと比較して感染拡大に繋がる可能性は低いのでは無いかと考えています(間違っていたら申し訳ありません)。




代金
ボートショー中止

一方で今日、ゴルフフェアと同じパシフィコ横浜で開催予定だったボートショーの中止が決定しました。
ボートショーは3月5日から8日にかけて行われる予定で、入場者数も毎年5万人を超えるボート界にとっては一大イベントです。


さて、ここで誤解のないようにお伝えしておきますが、私は毎年のゴルフフェアを楽しみにしており、今年も皆さんにお会いできるのを楽しみにしています(石投げないでくださいね)。
既に航空券も手配していますし、変更不可のチケットなので、万が一ゴルフフェアが中止になっても密閉された飛行機内でなるべく息をしないように我慢しながら上京します。



話を戻しましょう。
ゴルフフェアの入場者数は昨年の開催で6万人との発表ですから、ほぼ同規模で年によっては1万人ほどゴルフフェアのほうが入場者数が多いといった形です。

ほぼ同規模のボートショーで、「感染リスクを排除しきれない」から開催中止の決定。

一方でほぼ同規模のゴルフフェアは「この状況を受け、JGF 運営事務局では会場となるパシフィコ横浜とも協議しながら、安全対 策を徹底していく予定です。」と言っています。

どうやら両主催者の間には考え方の違いがあるようですね。


どちらが正解なのかは私には分かりませんし、ボートショーでもゴルフフェアでもイベントを楽しみにしていたり、出展することに多くを費やしている企業もたくさんいます。

もちろん主催者もこうした大きなイベントで出展料を取ることで主催側としての利益を得ています。

ボートショーは存じていませんが、ゴルフフェアでは主催者から購入したブースを小分けして大きな利益を得ている企業もあります(もちろんBoseIronFactoryは関係ありません)。


唯一間違いが無いのは、ゴルフフェアが開催されたとしても入場者数は激減するということでしょう。
出展予定の企業もブース代が戻らなくとも出展を取りやめるところも出てくるでしょう。



そういうBoseIronFactoryもコロナウイルスの影響でボールピッカーのパッケージ等を作っている工場が稼働していなかったりと、少なからず影響は受けています。

まずは一刻もはやい収束を願うばかりです。

ゼクシオは良いクラブです!!

ボーケイも(なかなか)良いウェッジです!!

(なかなかというのはHAYABUSAウェッジには・・・・以下自粛)

なのですが、ゼクシオのカーボンのアイアンにボーケイのDGモデルと言った場合はダメのお手本と言えますので注意が必要です。

例えばゼクシオ11の場合、7番で総重量が366gです。
PWの総重量は公開されていませんがおおよそ387g近辺と思われます。
スイングバランスは意味がありませんけれども、C8とかC9となっています。

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一方でボーケイのウェッジはDGだと462gから477g、バランスだとD3~D5(実測ではD6とかも多い)。
NS950GHでも435gから448gとなっています。

ボーケイ


DGの場合ではPWから次の番手の48度とかになっても75gもの重量差があるんです。

クラブMOIで言うとおそらく2470kg-c㎡から2720kg-c㎡もの差があると言うことになります。




いくらクラブ自体が良いクラブだと言ってもこれじゃあダメです。

敏捷性と小回りの良さがウリのマツダロードスターと大きいけれど圧倒的なパワーで加速するダッジ・バイパーみたいなもので、どちらもいいクルマだけど性格が全然違うんです。

どちらも良いアイアンと良いウェッジなのは間違いないのですが、良いからと言って合うかどうかは全くの別物ですし、全く性格の異なるアイアンとウェッジの両方に合わせられる腕を持っているのはごく一部のプロだけです。

BoseIronFactoryにもMOIマッチングでこうした組み合わせのクラブセットが届く時もありますが、それはごくたまにで、殆どの場合はここまで極端なものではありません。

でもゴルフ場などでは本当によく見ます(^^;;

見る度にその人にお話してご理解頂きたいと言う衝動に駆られるのですが、さすがにそこまでは出来ませんので・・・。






これはリサージュ曲線と言って、複振り子を振った時に必ず起こる現象です。

複振り子
複振り子の一例。


シャフトスパインの検証動画で見る挙動と瓜二つです。

上記の動画は垂直に行っていますが、これを水平に置き換えるとシャフトスパインの検証動画と全く同じ動きであることが分かります。

単振り子の場合はリサージュ曲線にはなりません。

シャフトスパインの検証動画を見ていると、
リサージュ曲線になるのがシャフトスパインがズレているもので、リサージュ曲線にならない単振り子の挙動がシャフトスパインが合っている挙動だとされています。

単振り子
単振り子の一例。


カーボンシャフトは
複振り子同様に複数の素材を組み合わせて作られていますし、中空となっていることから、複振り子の図で言うBの部分は存在します。
そのことから、
複振り子と同じリサージュ曲線を描いたとしても、なんら不思議なことではありませんし、むしろリサージュ曲線になるほうが自然なのではないかと考えています。

逆にシャフトスパインが合っている状態は実質単振り子になる方向を選んで揺らしていると考えるのが自然でしょう。


まだまだ検証が必要ではありますが、シャフトは単振り子では無く複振り子として考えるほうが素直な考え方なのかもしれませんね。

(とは言ってもこうした事をキチンと検証する時間がありませんが・・・)




なお、シャフトスパインを推奨している工房さんを否定するものでも、シャフトスパイン自体を否定するものでもありませんので、スパインの動画のリンクは貼りません。

単にシャフトスパインの実証動画として見たものが、リサージュ曲線に瓜二つだったので、シャフト自体の挙動がスパインによるものでは無く、単なる物理現象としてリサージュ曲線になっているのではないかと考え仮説を立てただけです。

誤解なされませんようにお願いいたします。

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ゴルフプライドもひでぇの作るなぁ・・・。

ということでは無くて、一番下のが本物のCP2Wrapで上の2本はニセモノです。

ロゴが滲んでいるものは問題外として2本めの物もロゴのフォントが違いますよね。


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これも一番下が本物なのですが、色合い的には1番上もまぁまぁ近いかな。


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これは右が本物で左がニセモノです。
ニセモノの方は3本の白線が少し短いし、色入れが雑です。
(グリップが太く見えるのは本物がカットして抜いたダミー用だからです)

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グリップエンドの厚みが全く違います。
そのためニセモノは本物よりも20~25kg-cm2ほどクラブMOIが高く出ます。

また、グリップエンドの太さもニセモノのほうが細いです。

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ニセモノのほうが全体として細いですね。


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移出整形のヘソの部分が雑です。
普通に握って分かる程では無いかもしれませんが。

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こちらは本物のヘソです。
キチンと研磨してあるので、握ってもわかりませんね。

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シュリンクもされていて、シュリンクで見分けるのは難しいですね。
(下は新製品のツアーベルベットラバーのプラス4)


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一番の違いですが、キモとなるコントロールコアが無く、グリップエンドの青いゴムがあるだけです・・・

まぁ、この違いは外見上は分かりませんので、細かい部分の違いで見分けるしか無いでしょう。



CP2Wrapに限らず、確実な見分け方をお教えしましょう。

それは価格です。

CP2Wrapなら1本800円を下回ったらほぼ確実にニセモノです。
ニセモノが多いND-MCC(マルチコンパウンド)でしたら1本1,000円を切るものはほぼ確実にニセモノです。

写真は本物の写真を持ってくればいいだけの話ですので、写真では見分けはつきません。
ヤフオクなどで恒常的に上記の値段よりも安値で出しているものはほぼ間違いなくニセモノと考えていいでしょう。


ニセモノはコントロールコアが無いように、性能的にも酷いもんです。

安いほうが良いという気持ちは分かりますが、ニセモノを使うこと自体がマナー違反ですから気をつけないといけませんね(^^;;

決してニセモノを掴まされないよう、ご注意くださいね。

BoseIronFactoryにはボール盤が2つあって、そのひとつは毎日何度も稼働してます。


ボール盤
ボール盤ってこんなんです。


どのような時にボール盤を使うかですが、9.1mmや9.2mmであけられているアイアンホーゼル穴を先端径が9.4mmで作られているアイアン用カーボンシャフトに挿すためにホーゼル径を拡張するために使います。
また、BoseIronFactoryではMOIマッチング時のアイアンヘッドのの重量調整のためにボーゼル穴を深くする目的で使うことが多いです。
BoseIronFactoryが毎日使うのは主に後者の重量調整になります。

ちなみにですが、DGやNS、KBSなどのスチールシャフトの先端径は9mm若しくは9.02mmとなっていて、9.1mmや9.2mmであけられているヘッドのホーゼル内のサビをワイヤーブラシなどで綺麗に落としてやるとピタっと収まるようになっています。更には接着剤の膜厚も一番強度の出る膜厚になるようになっています。
なお、島田シャフトは9.4mmと9.0mmがあって、新しく出たシャフトはカタログ上は9.0mmになっています。
ですが実際にはかなりテーパーが強くて、最新の8001でも0.5インチ程度チップカットして硬くしようとすると9.4mm径であけておかなければ入らなかったりします。


少々話が脱線しました。
BoseIronFactoryではそうした使用方法のため、毎日何度もボール盤を使う訳ですが、工房さんによっては9.1mmや9.2mmであけられているアイアンヘッドにカーボンシャフトを挿す時しか使う機会が無いので、ボール盤自体を持っていない所もあります。

また話は少し逸れますが、全てのアイアンヘッドが9.1mmや9.2mmであけられている訳でもありません。ヘッドの中には最初から9.4mmであけられているヘッドもありますし、三浦技研のAサポート店であれば9.1mmから9.5mmまで0.05mm単位で指定が可能です。
なのでMOIマッチングをやらない工房ではボール盤の使用頻度も少なく、持っていない所も多いというわけです。

さてここでボール盤を持っていない工房が9.1mmや9.2mmのヘッドにどうやって9.4mmのシャフトを挿すのか?という疑問が出てきます。

その場合のやり方には2通りの方法があります。

ひとつは手で持つ電動ドリルに9.4mmもしくは9.5mmのドリルの歯を使って手でホーゼル穴を広げる方法。

もうひとつは9.4mmのカーボンシャフトを削っていって9~9.1mmにする方法です。



電動ドリルで穴を広げていく方法では、まっすぐに穴を広げていくのは難しく、曲がってあけられることも多いと聞きます。
また、ほとんどの電動ドリルではパワー不足ですから、穴を真っ直ぐにあけられたとしてもかなり面倒で時間もかかります。

もうひとつのシャフトを削っていく方法はそれほど面倒でもありませんから、かなりの工房でこの方法が取られているのですが、綺麗な真円に削っていくのは難しいです。


その昔BoseIronFactoryにMOIマッチングを兼ねて修理依頼で入庫したクラブがあったのですが、6本セットの中の1本が折れてしまったというものでした。
折れた1本はホーゼルの付け根からポッキリと折れていて、参考のため折れたシャフトも一緒に送っていただいたのですが、折れたシャフトの一番細い部分を0.01mmまで測れるデジタルノギスで測ってみたら7.2mmしかありませんでした。
太いところでも8.3mmとウッド用のシャフトよりも細くなっていたんですね。

アイアン用のシャフトはウッド用のシャフトよりも先端強度を弱く作ってありますから、7.2mmまで削られていたのでは折れて当然です。

他のアイアンは折れていませんでしたが、全部抜いて調べてみたら細いところでは7.8mmでしたし、どの番手も楕円形に削られているのばパッと見て分かるくらいでした。

そのセットは新品で組上げて2~3ヶ月しか経っていませんでしたし、シャフト1本で2万円はする高いカーボンシャフトでしたが、お客様には事情をご説明して6本とも違うシャフトにリシャフトとなりました。


ボール盤とボール盤で使う専用のホーゼル固定用バイスを使えば、まっすぐに穴を広げられます。
ドリルの歯も鉄工用の安いドリルではなく、超硬ドリルや超硬のスパイラルリーマーという先端工具を使えば更に真っ直ぐ綺麗に、楽に作業できます。
(超硬と言うのは文字通り超硬いということで、軟鉄ならちょっと硬めの木綿豆腐に穴をあけるくらいのチカラで削れていきますし、ステンレスでもサクサク削れます。その分高いですが・・・)

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BoseIronFactoryで使用している超硬スパイラルリーマー
穴を広げるにはスパイラルリーマーのほうが優れています。

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BoseIronFactoryで使っている超硬ドリルの数々
主にドリルは穴を深くしたい時に使用します。

スパイラルリーマーは歯を研ぐことは構造上難しいので切れ味が悪くなったら交換ですが、ドリルのほうは研ぐ(研磨する)ことが出来ます。
一般的には回転砥石に硬い砥石を付けて研磨するのですが、ドリルの歯を研ぐのはかなり難しく面倒な作業なので、ファルコンは下の写真のようなドリルシャープナーを使って研いでいます。

ドリルシャープナー
リョービのドリルシャープナー。
3万円ちょっとと安い割にはキチンと使えばサクサク削れる歯が復活します。


まぁ、ファルコンはHAYABUSAの研磨をするくらいですから、ドリルくらいなら回転砥石でも充分研げますけれども、ドリルシャープナー使ったほうが圧倒的に楽なので・・・(^^;;


ボール盤はハイパワーの何十万円~百万単位までするものもありますが、3万円程度の安めのボール盤でも超硬ドリルや超硬リーマーの良いものを選べば結構サクサク削れます(^^


ちなみに「削ったらヘッド重量が変わる!!ヘッド重量変わったらメーカーの設計した性能を引き出せないから絶対に駄目!!」と言っていた工房もあるかもしれません。(←すみません未確認です)
でも、大丈夫です。どのヘッドメーカーもその部分は織り込み済みですし、変わると言っても0.5gも変わりません。実際に9.1mmから9.4mmにしても変わるのは0.2~0.25g程度です。

そもそも7gピッチでプラスマイナス1gで精度が高いと言われるゴルフ業界ですので、0.25g変わってもそのくらいは他の部分で帳尻合わせていけますよ(^^


そんなこんなで、皆さんも工房を選ぶときには「ボール盤持ってます( ´ ▽ ` )ノ」という工房を選ぶ基準のひとつにしても良いのかな?なんて思います。

世の中にはいろいろと困った方がいらっしゃいまして・・・・。

困った方をご紹介しましょう。

1.勝手に商標を使っておいて指摘されたら逆ギレする方。
まぁ、言わずもがなですね(^^;;


2.工房に突然いらっしゃって、お客様からお預かりしたクラブを(勝手に)素振りする方。
あなたのクラブも勝手にさわっても良いんですか?


3.スイングバランスが出ていないとキレる方。
弊社はスイングバランスでの組上げは一切行わないので、キレられても・・・。


4.3と同じ方ですが、返品すると言って空箱を送ってくる方。
それって取り込み詐欺ですよ。


5.クレジットカード詐欺をする奴。
まぁ、犯罪ですし、こちらは一切泣き寝入りはしませんので、震えて眠りなさい。


6.持ち込みのグリップがベトベトするからとクレーム入れる方。
送られてきた時からベトベトでしたよ。


7.雑誌やWebで見たことを自分の知識のようにひけらかしながら要求してくる方。
そもそもその事が正しいとは限らないです。


8.自分だけ特別だと思っている方。
こうした方、結構多いです。一日に何度もメールが来て、すぐに答えないとお怒りになったり、自分だけ早く仕上げろみたいな事を言ってきたり。
出来る限り努力しますけど、そういう方のせいで他のお客様の作業が滞ります。
自分さえ良ければいいということでは無く、他の方への配慮もお願いします。


9.作業内容を全て事前に説明を求めてくる方。
ばらしてみないとわからないこともありますし、作業のやり方、内容はその都度最善の方法を考えた上で行います。
バランスだけ出していれば良いというところでしたら工程を説明するのも簡単ですが、MOIマッチングの場合ほぼ全てのクラブでやり方を(少しづつ)変えていかなければ出来ません。
事前に全てご相談しなければいけないであれば、返事が来るまで作業はストップしますので、事実上不可能です。


10.シャフトやグリップ等手配してから作業キャンセルされる方。
これはもう言わずもがなですね(^^;;


11.シャフトやグリップをネット格安店で値段調べて値切ってくる方。
その格安店でやればいいんです。BoseIronFactoryはこのために2,000坪の土地と家と工房その他の投資を行っていますので、格安店と価格で対抗しようとは思っていませんし、出来ません。そしてもちろんどの程度の価格で格安店がやっているかも知っていますので、わざわざお知らせいただく必要もありません。
こちらとしてはそれ以上の付加価値を付ける作業をしていますので、その付加価値に価値を見出だせない方はBoseIronFactoryでやる意味がありません。



12.長さの指定、スイングバランスの指定等々される方。
スイングバランスの指定は一切お受けしておりませんが、長さに関しても基本的に「おおよそこのくらいだったら嬉しいなぁ」という程度の指定しかお受けできません。
適正なMOIにするために、最後は0.1mmまでこだわってやっておりますので、基本的にはお任せください。決して悪いようにはしませんので。


13.自分の子供だけ特別扱いしてほしい方。
8番とかぶりますが、こっちのほうが更にたちは悪いですね。研修生やゴルフ部など、プロを目指している(目指させている)親御さん、しかもお父さんに多いです。
やってくれないなら「ゴルフやめる(お父さんのほうです)」と言ってくる方もいましたが、申し訳ないけど、特別扱いは出来ませんししません。
プロゴルファーの仕事でも出来ないものは出来ないとしか言えませんから。




ん~、思いつくままに書きなぐってしまいましたが、まだまだありそうで怖いです(^^;;

今回はこのくらいにして、また、大声で叫びたくなったら書くこととしましょう(^^;;







だいぶ以前のお話になりますが・・・。

「ウチの子はゴルフの才能あるので○○さん(大手クラブメーカー名)からサポート受けてクラブ頂いているんです。当然BoseIronFactoryでも無償でMOIマッチングやってくれますよね?」

というお願いをされたことがありました。


弊社と致しましては、アマチュアのサポートは一切行いませんし、プロゴルファーでもかなり厳格な検討をさせて頂いた上でサポートを行っております。

例えば、「ウチの子、才能あるのでスタインウェイ・アンド・サンズのグランドピアノください」と言ってスタインウェイがピアノをくれるとは考えにくいですし、「ウチの子、才能あるのでストラディヴァリウスのヴァイオリンをください」と言ってもらえることはありません。

同様に「弟子屈で味楽という寿司屋やっているので包丁をください」と包丁のメーカーに言ってももらえると思いますか?←実際に味楽さんは絶対にそんな事言いませんけどね(笑)

くださいと言ってもらえるのは平野レミさんがレミパンもらえるくらいで、お医者さんが「使ってやるから電子メスください」なんて言うことも無いし、画家が筆や絵の具を買わずにもらうという話も聞いたことがありません。

でもゴルフの場合、宣伝のためのプロサポート以外に「ください」といったことは数多くあります。

なんかおかしいと思いませんか?


当然工房を経営してそれなりの認知度も出てきた私でさえも、「使ってやるから工具タダでください」なんて言ったことも思ったことも無いですし、試打用ヘッドもシャフトもメーカーさんが送ってくれる場合(ほとんど無い)を除いては基本購入しています。
HAYABUSA等の弊社オリジナル製品を作る際も荒鍛造をいくつも購入しています。

これらは設備投資であったり、仕入れであったりするので当たり前ですが、それでもまけてくださいといった形では未だに多く来ます。

やはりゴルフ業界はちょっと特殊みたいですね(^^;;


仮に弊社に技術が無く、時間だけは潤沢にあったとして、そうした場合にはアマチュアの方でもサポートするかもしれません(実際にはありえませんが)。
ただそうした場合であっても、そうした親御さんはお子様が無事プロになったらBoseIronFactoryみたいなところは早々に見捨てられて大手メーカーとクラブ契約をするでしょう。
そういう小さなメーカー、工房さんをたくさん見ていますので殆どの場合はそうなると思われます。

そうなった場合、我々弱小にはホント目も当てられない悲劇です。

持ち出しで製品を無償支給して、ようやくプロになってかけた費用に対して多少の宣伝効果が期待できると思った瞬間に裏切られるのです。
残るのは大きな赤字と、不信感だけです(泣)
果たしてそのことはゴルフ規則の最初に書いてあるマナーに準じたものと言えるのでしょうか?


そんなことから、BoseIronFactoryではアマチュアに関してのサポートは行いませんし、プロのサポートに関してもかなり厳密に検討した上でサポートさせてもらっています。
簡単に言うと私が惚れ込んだプロというのが条件かな。
もちろん成績や将来性などは最低限の部分をクリアしている必要はありますが、プロとしての人柄とプレイスタイルに惚れた人でないと基本サポートは行いません。


都内の有名店にも知らないプロから「使ってやるからPXGのクラブ支給してくれ」と言った事があったようですが、そうした非常識なことは弊社としても致しませんので、どうかご了解頂きたく。


プロなどからのご依頼で多いのがグリップの裏挿しです。

先日もツアーベルベットラバーでの裏刺しをご希望のプロがいらっしゃいましたし、敬愛するタケ小山プロなどもツアベルの裏挿しです。

裏挿しの利点は短く持った時にロゴが親指にかかりにくくて良いとか言われていますが、アマチュアの方で裏挿しにするのは結構な確率でカッコいいからということではないかと思います(^^;;

でも、ちょっと待ってください(^^;;

ツアーベルベットラバーなどの同一素材、同一リブのグリップでしたら表でも裏でも良いのですが、ND-MCCなどの異素材を組み合わせたグリップで前後のリブデザインが変わっている場合というのは、グリップする時の指の位置等々を設計に取り入れているからこそ変えているんです(^^

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ND-MCCは左手部分がコード、右手部分がラバーで前後でデザインが
違います。

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こちらはAKIRAのハーフコードグリップ。
裏半分にだけコードが入っています。


そうした点では、プロゴルファーのご依頼で裏挿しなのはツアーベルベットラバーが圧倒的に多く、次にツアーベルベットコードなどですから、やっぱりプロはそうしたことを分かった上でグリップも挿しているのかもしれませんね。



前後でパターンが違ったり、素材が違ったりするグリップを、単にカッコいいからというだけで裏挿しにすると分かっている人が見たら笑われるかもしれませんから、ご注意くださいね(^^;;


(某メーカーのカスタムだと裏挿しが原則ということになっているようですが、グリップのことをもう少し勉強する必要がありそうですね)

プロ支給品に対して多くの方が誤解されているようですので、無駄なお金を使わないためにも違う目線から再度書いてみましょう。

まず、プロ支給品専門店というところもあるのにはビックリです(^^;;

もちろんプロ支給品はプロに支給するものですから、一般アマチュアに販売するのはダメです。
そのためにシリアル付けて販売しているわけですが、当然メーカーは販売用に卸すことはしませんので、入手経路は「横流し」と言われる経路となります。

ツアーサポート関係者から入手とか、プロ関係者若しくはプロ本人から入手するというパターンです。

正規ルートとしてはプロがチャリティーなどの目的で自分のクラブを売るということもありますが、商売としてやっている人達はそうした経路では高額すぎることと、商売ベースで数が入ってこないのでそういった正規ルートでは仕入れることはありません。



正規で卸していない製品ですから、まずもって入手経路自体が業務上横領から始まる訳です。

更に言うと支給品の所有権はほぼ100%メーカーに留保されている(貸し出されてるだけ)ので、他人のものを勝手に売っているということでもあります。

購入を検討している方は、まずその点をお考えになってみてください。


仮にそんなの関係ねぇとプロ支給品を高いお金を出して購入したとしても、先のブログに書いたように特別に作られているわけでもありませんから、プロ支給品の性能が必ずしも素晴らしいというわけではありません。

プロ支給品のオークションを見ても、プロ支給品専門店(横流し専門店)のWebSiteを見ても、性能が良いとはどこにも書いてありません。
そりゃそうです。市販品と同じ作り方で同じように作っているんですから(^^;;


ロフト・ライの誤差が無いから精度がいいとか書いてある場合もありますけれども、表示ロフトが9.5度でリアルロフトが9.7度とかって市販品を測っただけですもの・・・。




ちなみに、本当の本物のツアースペックのスタジオキャメロンでしたらツアーパタードットコムで入手可能です。
ツアーパタードットコムはツアー支給品の横流しでは無く、本物のキャメロンのスタジオパターの販売を行っており、ツアー支給品と全く同じキャメロンや一般市販では出てこないツアークオリティのパターをキャメロンスタジオとの太いパイプで正規ルートで入手したパターの販売をやってますから、安心して購入できますよ(^^

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