ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

カテゴリ: Fab Teshikaga

この図はカウンターバランス製作のための3D図面です。

一見色が違うだけの3D図面だとお感じになるかとは思いますが、実はそれぞれバット内径とバット外径でコンマ1ミリ強の違いがあります。
黄土色の図がPINGに使用されているPING専用のAMT2.0-SR専用、紺色のほうがNS-PRO950GHのRフレックス用で、紺色のほうが内径・外径共に0.1mm強太くなっているんです。


AMT2.0
950GH

多くの工房さんでは、3Dプリンタを持っていませんし、こうした単純な形でさえ、3Dで設計し製造することはありません。
カウンターバランス自体、市販のワンサイズしか無いモノを使うのがほとんどだと思います。
同じメーカーの同じ銘柄のスチールシャフトであっても、重量帯やフレックスによって外径・内径ともかなりの違いがあります。
DG-S200でピッタリのものがNS950GHではブカブカだったりすることはよく知られていますし、カーボンシャフトの場合はまさに千差万別でフレックスや重量帯によって驚くほど変わってきます。

なお、カウンターバランスの場合には、この3Dプリンタで出力されたモノだけでなく、より効率的なカウンターバランスを作るために、この図面の真中に空いている穴に真鍮オモリを熱してから圧入する事をしています。
必要最小限のカウンターバランスとするために、圧入するオモリも0.5g単位で必要な重量のみ算出して作っています。

BoseIronFactoryの強みは、地の涯である北海道弟子屈という地域に居ながらも、こうした最新の機材を使い手間暇をかけて個々のクラブ、しいては個々のゴルファーに対して最適・最善な方法を用いてクラブMOIマッチングが出来るという点にあると考えています。

そしてこうした手間暇をかけた作業こそが、多くのオーナー様から信頼していただくことに繋がっているのだと考え、引き続き行っていきたいと考えています。

BoseIronFactoryは毎週火曜日定休ですので本日はお休みです。

まぁ、休みと言っても実際に休めることはほとんど無くそこそこ忙しくさせて頂いております。


もう一方で休みの日はMOIやゴルフクラブのことはあまりやらないようにしないと気持ちの切り替えがなかなか上手く行かないのも事実と言えまして・・・。

また、BoseIronFactoryの機材って一般的なゴルフ工房に揃っている機材はもちろん揃っているんですが、一般的なゴルフ工房には無い機材というのも多く有りまして。

しかも稼働率で言ったら年に1回可動するかしないかといったものまで、電子機器から土木用具までプロ用のものがかなりの数揃っています。
重機こそはありませんが、それこそ家が楽勝に建てられるラインアップです。
実際、工房はほぼ一人で建ててますし。

で、そんな機材がもったいないですし、3Dプリンタやレーザー彫刻機、3Dスキャナにカッティングマシンなどの作業ノウハウも身について来たことから、休みの日はFab施設的なものとして使っていこうかと。

とは言っても、美空ひばりに地の涯と歌われた弟子屈、東京や札幌などと違って稼働率はたかが知れています。
私自身も365日年中無休よりは年中有給を好むタチですので、事前予約制の簡易FabLabとして火曜及び機材を使っていない間に限り実費プラスアルファ程度で貸し出すことといたしました。

IMG_3662
常設の3Dプリンタスペース。

FabLabらしくないウッディ(というか手作り感満載)です。


現状のFab的な機材としては、

3Dプリンタその1:ダヴィンチPro 3in1
3Dプリンタその2:Creality CR-10S PRO(ボンサイラボ扱い正規品)
レーザー彫刻機:ダヴィンチPro 3in1(レーザーヘッド使用)
3Dスキャナ:ダヴィンチPro 3in1
カッティングマシン:ローランドディージー デザインカッター ステカ SV-8
CNCルーター:機種名よく分かりません(中華製)

と言った感じです。

Fab的な機材ではありませんが、半自動溶接機もありますので簡単な鉄工作業も可能です。

今後レーザーカッター、木工用旋盤なども随時増やして行きますので、家でもアクセサリーでもほぼ全てのものが出来るようになります。

また、地方ならではの設備としてD型ハウスがありますので、D型ハウス内でホコリや汚れる作業等も行うことが可能です。

あ、もちろん大きな音の出る作業も近い方の隣の家まで250mは離れていますので問題はありません。



もしかしたら、FabLabというより大概のことは出来る工房といったほうが良いかもしれませんが、Fab Teshikaga 本日午後より稼働します(^-^)v


FabLab Teshikaga に関する詳細はBoseIronFactoryのWebSiteに「FabLab Teshikaga」として新たなメニューを追加しておりますので、そちらを御覧ください。

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