いよいよ発売が近づいてきたRODDIO NEW FWに関してRODDIOの大ファンでもあるBoseIronFactoryが考察していきます。
一言で言ってしまうと痒いところの全てに手の届いた改良なんですが、結構マニアックに細かいところまで見ていきます。
今回は一番分かりやすいソールに関してです。
今までのFWも今回のFWもなのですが、RODDIOのFWのキモと言えるのがソールの構造と重量(重心)の設計です。
まずは実際に測ってみましたので、ご覧ください。
スプーンのボディ実測値は107.6g
対してソールプレートの重量の実測値は、
91gでした。
測ったのはドローバイアスソールで標準で88g、ゴムブッシュの3gを入れて91gですので精度的にも非常に高く作られていますね。
なお、ニュートラルソールとアンチフックソールだと4g重く92gになります。
ここに重量調整用のスクリューが3つ付きますので、1.5g✕3つの軽いチタンスクリューの場合で4.5g、重いタングステンスクリューの場合で10.5gの重量が追加され、タングステンの場合ではソールプレートで101.5g(NソールとAHソールだと105.1g)となります。
RODDIO FWの凄いところは実はこの重量配分にあるんですね。
ニュートラルソールAHソールでタングステンスクリューを使った場合でのボディ本体とソール周辺の重量配分はほぼ5:5。
5:5の重量配分だからソールプレートでの弾道のコントロールが可能となりますし、5:5の重量配分だから超低重心となり、球も上がりやすくなるんです。
とても良く考えられた構造なのですが、前作のFWも重量配分的にはNEW FWと非常に近い考え方で作られています。
ただ、前作のFWの場合はソールプレートの重量の配分で弾道をコントロールしていく事はあまり大々的に公開していませんでしたし、調整幅もNEW FWに比べると狭かったので、今回のNEW FWではもっと大々的に言っても良いのかなとは思っています。
今回のRODDIO FWはもの凄く調整幅の広い素晴らしい素材なので、私達にとっては調理のし甲斐があるFWになっています。
ですが、FWの製作意図を深くくみ取って組み上げないと買ったは良いけれど全然合わないFWになる事もあると言うある意味(組み上げる者にとっては)非常に難しいFWです。
クラフトの技術に長けたコンシェルジュショップでしか販売出来ないので、そのあたりは大きな問題は無いでしょうが、ショップによっては一発でフィットする組上げが難しい場合もあると思われますので、少しずつ自分仕様にカスタマイズしていくFWともいえるでしょう。
次回はFWソールによる弾道コントロールの考え方に関してMOIマッチング的な事も含めて考察していきます。