もう5年も前ですが、YouTubeにこんな動画を上げています。
DG-S200を固定し、重心深度がゼロに近い1番アイアンのヘッドをいろいろな方向に挿して振動させるという動画です。
DGは設計も製造方法も古いため、今販売されているシャフトの中でシャフトスパインが一番如実に出ると言われているシャフトです。
そのDGを「固定」している訳ですから、スパインは一定の方向に固定され動く(回る)ことはありません。
シャフトスパインがスイング時に悪さをするという事を証明する映像がYouTubeなどでも数多くありますが、スパインが固定されているのにも関わらず、ヘッドの向きを変えるとシャフトはいろいろな動きをすることがこの映像から分かります。
誤解しないで頂きたいのですが、シャフトスパインは確かに存在します。
ですので、スパイン調整を否定する訳ではありませんし、スパイン調整で良くなる事も全く否定するものではありませんので、誤解されないようお願い致します。
ちなみにBoseIronFactoryではスパイン調整は基本行いません。
それは何故か。
特にカーボンシャフトの場合ですが、カーボン繊維は何十層も巻かれていますし、その巻き方もたてに巻いたり横に巻いたり、斜めに巻いたりされています。
1~2層めは縦、3~5層めは斜め、6~9層めは横、10~14層めは・・・といった具合ですし、チップ側とバット側でも当然その巻き方は異なります。
そうなるとカーボン繊維が2重になる所や3重になる所はたくさん出てきますし、スパインである硬い部分も縦に通っている所もあれば螺旋状になっている所も出てきます。
当然スパイン=硬い部分が何本もあって、10の硬度の所、13の硬度の所、10.5の硬度の所といった具合になっています。
となると、45インチに渡って360度全周を計測しなければ正確なスパインは出ません。
360度を何度ごとに測るか、45インチを何ミリごとに測るかといった問題も出てきます。
実際どこでカーボン繊維の巻き方が変わっているかは分かりませんから、本来であれば360度全周と全長を全て図らなければいけないのですから。
仮に360度を5度ごとに計測し、45インチを1cmごとに計測したとしても、72×114=8208回の計測が必要になります。
1回の計測で15秒はかかりますので、測るだけで34時間以上ぶっ通しで測り続けなければいけない事になります。
最低でも時給1000円は欲しいので計測だけで34,000円に・・・(笑)
もうひとつ、34,000円払って計測して、その計測値の中でどこをスパインとするかという問題もあります。
5度ごとの計測値を114回足していってその平均値で最大になる部分をスパインとするというのが現実的でしょうが、果たしてそれで本当に良いのかは私は分かりません。
更に言うと、スパイン調整で調べていくと、調整される方によってスパインをどの角度に挿すのか変わってきます。
45度だったり、90度だったり180度や270度、135度、75度や120度、様々な挿し方があるようです。
これもどれが正解なのかは分かりかねますので、スパイン調整を希望される方にご指定していただくしかありません。
こうして挿す角度が決まっていないという事は、逆に言うとスパイン調整が理論として確立されていないということでもあります。
理論として確立されているのであればどの方向に挿すのかは自ずと決まるはずですから。
特にカチャカチャが出てきてからはスパイン調整にどれだけの効果があるのか疑問です。
世界のトッププロでも実際にカチャカチャを使っているのは見ていますし、ツアーレップやシャフトメーカーの開発者もスパイン調整は絶対にやらなければいけないという人はファルコンの知る限りほぼいらっしゃいませんし。
ぶっちゃけてしまうと、スパインは確かにあるけれども、ファルコンがよく分かっていないというのが正直なところで、よく分からないもので料金を頂くわけにはいかないし、よく分からないものを分かったふりして調整するのもよろしくないと考えています。
ただ、やるのであれば上記のように詳細に計測しなければ意味のあるものとも思えませんので、その点だけはご了承頂きたいと考えています。
DG-S200を固定し、重心深度がゼロに近い1番アイアンのヘッドをいろいろな方向に挿して振動させるという動画です。
DGは設計も製造方法も古いため、今販売されているシャフトの中でシャフトスパインが一番如実に出ると言われているシャフトです。
そのDGを「固定」している訳ですから、スパインは一定の方向に固定され動く(回る)ことはありません。
シャフトスパインがスイング時に悪さをするという事を証明する映像がYouTubeなどでも数多くありますが、スパインが固定されているのにも関わらず、ヘッドの向きを変えるとシャフトはいろいろな動きをすることがこの映像から分かります。
誤解しないで頂きたいのですが、シャフトスパインは確かに存在します。
ですので、スパイン調整を否定する訳ではありませんし、スパイン調整で良くなる事も全く否定するものではありませんので、誤解されないようお願い致します。
ちなみにBoseIronFactoryではスパイン調整は基本行いません。
それは何故か。
特にカーボンシャフトの場合ですが、カーボン繊維は何十層も巻かれていますし、その巻き方もたてに巻いたり横に巻いたり、斜めに巻いたりされています。
1~2層めは縦、3~5層めは斜め、6~9層めは横、10~14層めは・・・といった具合ですし、チップ側とバット側でも当然その巻き方は異なります。
そうなるとカーボン繊維が2重になる所や3重になる所はたくさん出てきますし、スパインである硬い部分も縦に通っている所もあれば螺旋状になっている所も出てきます。
当然スパイン=硬い部分が何本もあって、10の硬度の所、13の硬度の所、10.5の硬度の所といった具合になっています。
となると、45インチに渡って360度全周を計測しなければ正確なスパインは出ません。
360度を何度ごとに測るか、45インチを何ミリごとに測るかといった問題も出てきます。
実際どこでカーボン繊維の巻き方が変わっているかは分かりませんから、本来であれば360度全周と全長を全て図らなければいけないのですから。
仮に360度を5度ごとに計測し、45インチを1cmごとに計測したとしても、72×114=8208回の計測が必要になります。
1回の計測で15秒はかかりますので、測るだけで34時間以上ぶっ通しで測り続けなければいけない事になります。
最低でも時給1000円は欲しいので計測だけで34,000円に・・・(笑)
もうひとつ、34,000円払って計測して、その計測値の中でどこをスパインとするかという問題もあります。
5度ごとの計測値を114回足していってその平均値で最大になる部分をスパインとするというのが現実的でしょうが、果たしてそれで本当に良いのかは私は分かりません。
更に言うと、スパイン調整で調べていくと、調整される方によってスパインをどの角度に挿すのか変わってきます。
45度だったり、90度だったり180度や270度、135度、75度や120度、様々な挿し方があるようです。
これもどれが正解なのかは分かりかねますので、スパイン調整を希望される方にご指定していただくしかありません。
こうして挿す角度が決まっていないという事は、逆に言うとスパイン調整が理論として確立されていないということでもあります。
理論として確立されているのであればどの方向に挿すのかは自ずと決まるはずですから。
特にカチャカチャが出てきてからはスパイン調整にどれだけの効果があるのか疑問です。
世界のトッププロでも実際にカチャカチャを使っているのは見ていますし、ツアーレップやシャフトメーカーの開発者もスパイン調整は絶対にやらなければいけないという人はファルコンの知る限りほぼいらっしゃいませんし。
ぶっちゃけてしまうと、スパインは確かにあるけれども、ファルコンがよく分かっていないというのが正直なところで、よく分からないもので料金を頂くわけにはいかないし、よく分からないものを分かったふりして調整するのもよろしくないと考えています。
ただ、やるのであれば上記のように詳細に計測しなければ意味のあるものとも思えませんので、その点だけはご了承頂きたいと考えています。