abemaTVツアーのコメント欄を見ていて、ゴルフは自然破壊するし除草剤使いまくっているといったようなコメントが目に止ったので、本当にそうなのか書いてみようと思います。
まず、ゴルフ場がどうやって出来るかですが、森や林になっているところを切り開いてゴルフ場にすることが多いですね。
この時にただ木をバッサバッサと切って行くと思ったらそれは違います。木が大きくなるには何十年もかかりますし、フェアウェイ真ん中に大きな木があるほうが良い障害物になったりしますから、必要最小限の木を切るだけです。
この際にコース間のセパレーションを行う林などの中も間引いて綺麗にすることも多いですが、無造作に切る事はなく、林業で言う所の間伐と同じように細い、弱い木を中心に間引いて林の中に適度に光が差し込むように枝打ちの作業も行います。
木を切ってフェアウェイやバンカー、グリーンといったコースに必要な物を作っていく過程において、ブルドーザやユンボ(ショベルカー)等々の重機を使いますが、宅地造成などと違い、自然の起伏や地形を活かした形で作らないと面白いコースにもなりませんし、そもそもの規模も宅地造成とは比べ物になりませんから、重機を使ってコースの造成をするのは必要な所を中心に行っています。
(このあたりがコース設計者の腕の見せ所ですね)
このようにゴルフコースの造成にあたっては、基本自然へのインパクトを最小限にしつつ行われます。自然にも優しいですし、このほうがお金もかかりませんから(笑)
私自身も試打スペースを作るのに開拓みたいなことをやっていますが、山を切り崩して造成するなんてホント大変ですから、自然の地形を活かし必要最小限にすることが多いです(^^
そうして作られたコースはよく手入れされた里山と同じ役割を担っています。
手付かずの自然と人間の住む場所との緩衝地帯と言えますね。
これを自然破壊とは言いにくいのではないかと。
次にゴルフ場として継続していくための管理作業でどの程度自然に対してインパクトを与えているかです。
自然破壊と言われる方のイメージとしては、農薬を大量に使って土地を汚染させ、その汚染された土などから出た地下水は川の魚も殺してしまうほど汚染されているというイメージでしょうか?
あとは・・・
雨が降ると農薬まみれの汚染された土が流れ出して・・・という事かな?
1年間コース管理でグリーンキーパー見習いとして働いたファルコンですが、コース管理の施設の中に農薬を見たことがありません。
見たことがあるのは、肥料と融雪剤くらいです。
肥料は数種類を使いますが、肥料ですから芝などに栄養を与えるためのもので、汚染につながる成分はもちろん入っていません。
窒素・リン酸・カリが適度に入っているモノで、フェアウェイには顆粒の肥料で薄く長く効く物を、グリーンには液肥と顆粒の肥料を時季や芝の生育具合によって使い分けます。
フェアウェイやラフ、ティーグラウンドに使うバーディーエース。
ちなみに農薬らしい農薬としては以下のようなモノがありますが、これらのほとんどはゴルフ場ではあまり関係の無いものですね。
(1)【殺虫殺菌剤】 害虫と病気の両方に効く薬剤。
少なくとも私がコース管理をしていた弟子屈カントリークラブでは上記の農薬は全く使っていませんでした。
グリーンも他のところも、適正な芝高にしていれば雑草などが生えてきてもある程度駆逐出来ますし、適正に肥料を与えていれば病気になるようなことも多くの場合防ぐことが出来ます。
ex.タンポポなどは綿毛が出来る前に芝と一緒に刈り込んでしまえば駆逐は出来なくとも増えることは無いですし。
そういった意味ではゴルフ場のほとんどは無農薬と言っても良いんじゃないかと。
なお、この中で一番嫌われているのが(7)の除草剤ですが、除草剤使ったら芝が枯れてしまいますから、全く使わないゴルフ場も多いのでは無いかと思います。
まぁ、除草剤に関して言えば、普通のご家庭のほうが使ってますね(^^;;
ラウンドアップマックスロードなどは5リットルで8,000円から10,000円くらいですから、そんなの広大なゴルフ場で使ってたら大変な金額になりますしね(^^;;
あ、ちなみにですが、弟子屈でコース管理をしていて一番の敵だったのはキタキツネでした。
キタキツネが芝の上でおしっこしたら、そこだけ除草剤の原液かけたくらいの勢いで枯れちゃうんです。アンモニアが強いのかもしれませんけれども、人間のおしっこでも大量にかけたら芝は枯れちゃいますのでちゃんとトイレで用を足しましょうね(^^;;
まず、ゴルフ場がどうやって出来るかですが、森や林になっているところを切り開いてゴルフ場にすることが多いですね。
この時にただ木をバッサバッサと切って行くと思ったらそれは違います。木が大きくなるには何十年もかかりますし、フェアウェイ真ん中に大きな木があるほうが良い障害物になったりしますから、必要最小限の木を切るだけです。
この際にコース間のセパレーションを行う林などの中も間引いて綺麗にすることも多いですが、無造作に切る事はなく、林業で言う所の間伐と同じように細い、弱い木を中心に間引いて林の中に適度に光が差し込むように枝打ちの作業も行います。
木を切ってフェアウェイやバンカー、グリーンといったコースに必要な物を作っていく過程において、ブルドーザやユンボ(ショベルカー)等々の重機を使いますが、宅地造成などと違い、自然の起伏や地形を活かした形で作らないと面白いコースにもなりませんし、そもそもの規模も宅地造成とは比べ物になりませんから、重機を使ってコースの造成をするのは必要な所を中心に行っています。
(このあたりがコース設計者の腕の見せ所ですね)
このようにゴルフコースの造成にあたっては、基本自然へのインパクトを最小限にしつつ行われます。自然にも優しいですし、このほうがお金もかかりませんから(笑)
私自身も試打スペースを作るのに開拓みたいなことをやっていますが、山を切り崩して造成するなんてホント大変ですから、自然の地形を活かし必要最小限にすることが多いです(^^
そうして作られたコースはよく手入れされた里山と同じ役割を担っています。
手付かずの自然と人間の住む場所との緩衝地帯と言えますね。
これを自然破壊とは言いにくいのではないかと。
次にゴルフ場として継続していくための管理作業でどの程度自然に対してインパクトを与えているかです。
自然破壊と言われる方のイメージとしては、農薬を大量に使って土地を汚染させ、その汚染された土などから出た地下水は川の魚も殺してしまうほど汚染されているというイメージでしょうか?
あとは・・・
雨が降ると農薬まみれの汚染された土が流れ出して・・・という事かな?
1年間コース管理でグリーンキーパー見習いとして働いたファルコンですが、コース管理の施設の中に農薬を見たことがありません。
見たことがあるのは、肥料と融雪剤くらいです。
肥料は数種類を使いますが、肥料ですから芝などに栄養を与えるためのもので、汚染につながる成分はもちろん入っていません。
窒素・リン酸・カリが適度に入っているモノで、フェアウェイには顆粒の肥料で薄く長く効く物を、グリーンには液肥と顆粒の肥料を時季や芝の生育具合によって使い分けます。
フェアウェイやラフ、ティーグラウンドに使うバーディーエース。
ちなみに農薬らしい農薬としては以下のようなモノがありますが、これらのほとんどはゴルフ場ではあまり関係の無いものですね。
(1)【殺虫殺菌剤】 害虫と病気の両方に効く薬剤。
- (2)【殺虫剤】 昆虫を退治する薬剤(「ベニカベジフルスプレー」、「スミチオン乳剤」など)。
- (3)【殺ダニ剤】
- (4)【殺線虫剤】
- (5)【なめくじ駆除剤】
- (6)【殺菌剤】
- (7)【除草剤】
- (8)【植物成長調整剤】
少なくとも私がコース管理をしていた弟子屈カントリークラブでは上記の農薬は全く使っていませんでした。
グリーンも他のところも、適正な芝高にしていれば雑草などが生えてきてもある程度駆逐出来ますし、適正に肥料を与えていれば病気になるようなことも多くの場合防ぐことが出来ます。
ex.タンポポなどは綿毛が出来る前に芝と一緒に刈り込んでしまえば駆逐は出来なくとも増えることは無いですし。
そういった意味ではゴルフ場のほとんどは無農薬と言っても良いんじゃないかと。
なお、この中で一番嫌われているのが(7)の除草剤ですが、除草剤使ったら芝が枯れてしまいますから、全く使わないゴルフ場も多いのでは無いかと思います。
まぁ、除草剤に関して言えば、普通のご家庭のほうが使ってますね(^^;;
ラウンドアップマックスロードなどは5リットルで8,000円から10,000円くらいですから、そんなの広大なゴルフ場で使ってたら大変な金額になりますしね(^^;;
あ、ちなみにですが、弟子屈でコース管理をしていて一番の敵だったのはキタキツネでした。
キタキツネが芝の上でおしっこしたら、そこだけ除草剤の原液かけたくらいの勢いで枯れちゃうんです。アンモニアが強いのかもしれませんけれども、人間のおしっこでも大量にかけたら芝は枯れちゃいますのでちゃんとトイレで用を足しましょうね(^^;;