ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

March 2022

飛ぶアイアンを否定する人もたくさんいますが、飛ぶアイアンが悪いと言う事は基本無いとファルコンは考えています。

ポイントは飛距離じゃないんです。
すなわち飛ぶ・飛ばないと言うのはぶっちゃけどっちでも良いんです。

飛ぶアイアンだろうと飛ばないアイアンであろうとアイアンに求められるのは飛距離の階段がキチンと出ること。

7番アイアンで190ヤード飛んで、6番アイアンで205ヤード、8番アイアンで175ヤード、9番アイアンで160ヤードきっちり飛んで、方向性も同一ならそれでいいですし、逆に7番アイアンで150ヤード、6番アイアンで160ヤード、8番で140ヤード、9番で130ヤード飛んで、方向性もバッチリなら、どちらを選んでも好みの問題だと思ってるので。

飛距離の階段がキチンと出来ると言う事がアイアンに限らず全てのクラブで求められること。とファルコンは考えています。

ドライバーで250ヤード、FWで220ヤード、UTやロングアイアンでその下の距離、アイアンで更にその下の距離をより正確に、ウェッジでその下の距離をもっともっと正確に狙っていける形に持っていけば、誰でもパープレイで回れるんですから。

単に飛距離だけをアイアンに求めるのは=飛距離の階段の第一にせず、二の次にするのは、スコアという点を考えると正解とは言えません。

番手が下がるに連れて、(飛距離の)正確性が求められるのですね。


そうした意味では飛距離に特化したアイアンというのは、長めのパー3などでの「俺こんなに飛ぶんだぜ」自慢には繋がっても、飛距離の階段が出来にくいのであればそれ以上の意味は無いんじゃ無いかとも思うんです。

なので、HAYABUSA Ironは番手毎の飛距離自慢をするより、ロフト相応の飛距離に特化している=飛距離の階段を最優先していると言う事もあり、ロフト表示を採用していると言う訳です。





ファルコンは釣りをしません。

釣りしたい欲はもの凄くあるのですが、釣り天国の弟子屈にいると絶対にハマるで賞し、ハマったら絶対に沼から抜け出せない自信があるからです。

ファルコンさんが釣りするときはもうリタイヤした時かなぁとおMOIますので、早く釣りしたいんですけどね・・・。


で、釣りをしないファルコンさんが、普通に釣りをする人でも持っていない道具を持っていたりするわけですが、どんなのかというとこんなんです。

oddodoraiya-


ロッドドライヤーモーター(^^


ロッド(釣り竿)の修理や釣り竿の自作や改造をするときに便利な機械らしいのですが、使い方はと言うとこれに釣り竿を挟んでゆっくり低速で回し続ける。と言う機械です。

主にカーボンシャフトを伸ばすときに使うのですが、市販のシャフトエクステンダーや3Dプリンタで作るシャフト伸ばし用のABS樹脂のものだと、強度的に弱くなるのであまり長く伸ばせないんですね。

キチンと接着しても剥がれてしまうこともありますし、最悪エクステンダーが折れてしまうことも。


なので、0.5インチ以上伸ばすようなときにはカーボンシートに樹脂をしみこませると言うカーボンシャフトの製造方法ほぼそのままに作って伸ばすのですが、このロッドドライヤーモーターがないと丸くならず、楕円になってしまうんです。

釣り竿での使い方もカーボン巻いた釣り竿を楕円にならないようにするために使う(と聞いています)ので、使い方としては間違ってないと(^^

カーボンシート
これが伸ばすときに使うカーボンシート(実際に使っているのはもう少し目が細かいですが)。


まぁ、この方法にしたのは相当グリッププレッシャーが強い飛ばし屋のプロゴルファーのシャフト伸ばしでさんざいろいろな方法を試した上で行き着いた方法なので、おそらく他の工房さんはやってない方法だとおMOIます。

面倒ですし、かなり難しいですし、やり直しも効かないし、カーボンシートも高いですし・・・。


年に数回出番があるかないかといった所ですが、ファルコンさんは出来ないとは言いたくない性格ですし、やるからには完璧を目指したいタチなので・・・。



(なので、シャフト伸ばしのみの依頼は基本お受けしておりません)


前回は950GHの種類と太いシャフトを細いホーゼルに挿す為のお話をしました。

今回は逆に細いシャフトを太いホーゼルに挿すお話をしていきます。

ただ、その前にアイアンのホーゼル径についてお話しますね。

実は・・・昔は同じアイアンヘッドでもスチール用に作られたヘッドと、カーボンシャフト用に作られたヘッドがありました。

スチール用が9.1~9.2mmのホーゼル内径でスチールシャフト用の重量でした。
カーボン用ヘッドは、9.4mmホーゼルで、1番手分(7g)くらい重く作られていたヘッドです。

カーボン用が1番手分重く作られていたのは、スチールシャフトとカーボンシャフトでシャフトの重量差が今以上にあった事が理由です。
今はスチールでもゼロス6みたいにカーボンクラスに軽いシャフトがありますし、カーボンシャフトでも120g台の重量のシャフトも出てきていますから。

現在では上記のような明確な重量差が無くなって来ているのと、2種類作ると在庫負担になると言う事もあって、多くの場合は1種類だけとなっています。

すなわち、9.1~9.2mmホーゼルのスチールシャフトをメインターゲットにしたアイアンヘッドと、9.4mmホーゼルのカーボンシャフトをメインターゲットにしたヘッドがある。と言う事です。

スチール向けの9.1~9.2mmヘッドは軟鉄鍛造等のどちらかというとアスリート向けのアイアン、カーボン向けの9.4mmホーゼルアイアンは割とカーボンシャフトを好んで使うポケットキャビティや飛び系のアイアンに多く採用される傾向があります。

9.1~9.2mmホーゼルアイアンに9.4mmのカーボンシャフトは入りませんので、多くの場合ホーゼル穴をボール盤で拡張していく形をとりますが、ここでちょっと困った問題が出てきます。

ボール盤を持っていない工房さんも結構多いんです・・・。

ボール盤を持っていない場合、ホーゼル穴の拡張はハンドドリルでやると思うのですが、ハンドドリル(電動ドリル)の場合、拡張するときに曲がって広げてしまう場合がある問題がひとつ。

もうひとつの問題は、ホーゼル穴の拡張は硬くて面倒だし、曲がるかもしれないので、カーボンシャフトを0.4mm細く削ってムリくり挿してしまおう問題です。

どちらも問題なのですが、0.4mm削ってしまう問題のほうが大問題になる可能性は大きいので、ご説明していきます。


100g台や80g台のカーボンシャフトでしたらまだチップ側の厚みもあるので、楕円形などにならないように削っていけば良いのですが、40g~60g台などの軽量カーボンの場合、9.4mmで強度を得られるよう設計していますので、細く削るのはNGなことが多いです。
最悪というか、強振するとかなりの確率で折れますので、ダメ、ゼッタイ。と言えるでしょう。


なので、ご自身で削って細くすることはもちろんNGですし、ゴルフ工房さんに頼むときも軽量カーボンをアスリート向けのヘッドに挿すときは(シャフト削らないで)ホーゼル拡張でやってくれるかを確認したほうが良いかもしれません。

ボール盤の有無が分かればいいのですが、ボール盤持っていてもシャフトのほうを削って細くする工房さんもいらっしゃると風の噂で・・・(以下自粛)




ちょっといろいろと危険が危ない話になってきたので、話を戻しましょう(^^

8.5mmシャフトを9.1~9.2mmホーゼルや9.4mmホーゼルに挿す事はほぼほぼ有り得ませんのですが、9.0mmシャフトや9.02mmシャフトを9.4mmホーゼルに挿す事は割と多いので、その時の挿し方です。

これにはいくつか方法がありますが、まずお勧め出来ないと言うかやらないほうが良いと思うのは、以下の2つ。

1.見なかったことにして接着剤大量に使ってそのまま挿す。
2.見ちゃったけど面倒くさいので、接着剤とガラスビーズを大量に使って挿す。
3.見ちゃったので荷造りテープをホーゼルにかませて挿す。

1は言わずもがなですが、いろいろな所で組み上げられたアイアンを見ると結構あります。
接着剤の強度が最強になるのは0.05mmから0.1mmの接着厚です。9.4mmのホーゼルに9.0mm9.02mmのシャフトを挿す場合では0.2mmの接着厚となりますから、接着強度が弱くなりますし、その状態だと曲がって挿す可能性も高いのです。

2.まず、「ガラスビーズで接着力が増す」と言われていますが、ガラスビーズで接着力は増しません。ガラスビーズで接着力が増すのなら、接着剤メーカーが純正で入れているはずだと思いませんか?
接着力は同じか、むしろ弱くなるので入れないんです(ちゃんとセメダインに電話して聞いた)。
グラスビーズを混ぜることでガタガタするのを多少緩和出来ると言うメリットはありますが、それでも曲がる可能性は高いですし、接着力も強くならないのでお勧めはしません。

3.の荷造りテープ(PPバンド)はこんなんです。

荷造り紐
これを細く切ってホーゼルとシャフトの間に噛ませて接着すると言う訳ですが・・・

元々の用途とは違いますし、個人的にはあまりお勧め出来ないと言うか、私個人ではこのやり方はやりません(察しろ)。


と言うことで、他のやり方で行うのですが・・・

4.状態に応じてゴルフ専用商品を使い分ける。


と言う形になります。

IMG_0948
ゴルフワークスのホーゼルアジャスターは太さ毎に3~4種類あります。

IMG_0946
アルミホーゼル管の極薄タイプ

IMG_0945
アルミホーゼル管の厚めタイプ

IMG_0944
万能セル管(スチールシャフトには不向き)

実は写真に撮っていないけれど、もっとたくさんあるんですが、写真に撮ると同じような見た目なので撮ってません。


これらのホーゼル管(ホーゼルアジャスター)を使い分けるのですが、暑さ。素材もそれぞれで違いますので、用途別に使い分ける必要がありますし、それぞれに正しい使用方法がありますので、危険が危なくないようにするにはある程度のノウハウみたいなモノも必要となってきます。

このあたりはブログに書いてもアレがソレなので、万能セル管が万能じゃ無いと言うお話だけします。

万能セル管ですが、素材がセルロイドです。
セルロイドは柔らかく加工しやすい素材ですが、強度的にイマイチなのと金属系よりは樹脂系との相性がより良いので、カーボンシャフトで使うことが私は多いです。
具体的にはウッド系のヘッドでカーボンシャフト、もちろん少し隙間がある場合で使うのですが、ウッド系は差し込み長が長く取ってある傾向があり、長い分セル管の強度でも十分と考えられますし。


という感じで、長くなりましたが、今日は疲れてますので、この辺でさよおなら~~~~ぶっ。

この記事はそれなりにマニアックなのですが、ご自身でリシャフトをする方も増えてきているので(^^;;

もちろんゴルフ工房にリシャフトを任せている方はあまり読む必要は無いのですが、一部の工房さんではちょっと危ない事をしているのを見たこともあるので、気になる方は最後までご覧くださいね(^^;;


さてさて、本題です。

NS-Pro950GH位の超メジャーなシャフトになるといろんな種類があるんです。

950GHと言うとイメージ的にはごく普通のアイアン用というイメージがあると思うのですが、ウッドとアイアン用という種類の他に、用途別・ヘッドの設計別に様々な種類があります。


950-1
まず、ウッド用でドライバー用とFW用の2種類。
950GH neoは今のところアイアン用の1種類だけですけどね。

950-2
そして、HTと言うアイアン用だけどより球が上がりやすくなる派生モデル、950GH UTILITYはUTの専用モデルです。
950GHウエイトフローは通常の形でカットすると下の番手に行くに従ってシャフト重量が少しずつ重くなるモデルです。→フジクラのMCIブラック的な、簡易MOIするにはやりやすいシャフトですね。

950-3

で、950GH(テーパー)というのが、皆さんよく見る一番一般的なアイアン用シャフト。
950GH(パラレル)はカーボンシャフト用に設計されたヘッドに使う事が多いシャフトです。

950GH neoを除いても7種類あって、ウッド用2種類(DrとFw)、UT用1種類(HT用をUTに使う事も多いので2種類とも)、アイアン用で4種類ある訳です。

これらは全て950GHのネーミング通りの特性を持っているので、例えばアイアン用の3種類(HTは高弾道なので、感じやすいハズ)を打ち比べてもそれほど大きな違いは感じられないと思います。

ですが、この3種類の違いを知らないでリシャフトをご自身でやるとヘッドにシャフトが刺さらなかったり、逆にヘッドとシャフトがガボガボで危険が危なかったりする場合がありますので、注意が必要です。


例えば、通常のスチールシャフト用のヘッドに950GHパラレルはそのままでは挿せません。
通常のスチールシャフト用のアイアンヘッドはホーゼル内径を9.1mmや9.2mmで開けてあるのですが、950GHパラレルのチップ径は一般的なカーボンシャフト向けの9.4mmチップです。

逆にアイアン型UTだからシャフトもアイアン用で9.02mmの950GHテーパーを挿そうとするとガバガバの場合があります。
「場合がある」というのはアイアン型UTでも、9.02mmが挿せる9.1mm~9.2mmでホーゼル穴が空いている場合もあるし、9.4mmでホーゼル穴が空いている場合もあるからです。
ごくたまにウッド型のUTでも9.4mmが挿せない場合もあるので、このあたりはメーカーの設計意図次第ですし、ホーゼル径は公表されていないことが多いので面倒です。

ご自身でリシャフトする場合はノギスで抜く前のシャフトチップギリギリの所を測って、今現在挿してあるシャフトの直径を測ってから新しいシャフトを発注しましょう。



では、9.4mmのシャフトをどうしても9.1~9.2mmのアイアンヘッドに挿したい場合、私達プロはどうするかと言うと・・・

ホーゼル穴を拡張します(^^


ご自身でリシャフトする場合はホーゼル穴の拡張は難しいので、諦めたほうが良いかもですね。

JCMOの認定店には必ずボール盤(ウチには3台あります)がありますので、ボール盤を使って、ドリル若しくはリーマーで9.1~9.2の穴を、9.4mm若しくは9.5mmまで広げル事で対応します。

ボール盤を持っていない工房さんの場合、手持ちの電動ドリルで穴を広げるか、諦めるかになりますので、ボール盤の有無も工房にリシャフトを頼むときは確認すると良いかもしれませんね。

長くなりますので、次回に続きます。

次回は8.5ないし9.0,9.02mmのシャフトを9.4mmのホーゼル穴に挿す方法からご説明します(^^

今まで何度かワンレングスアイアンに関しての記事を書いてきましたが、未だにご覧になられる方が多いので、再度解説をしていきます。

まず、BoseIronFactoryが検証のため2014年に製造したワンレングスアイアンをご覧ください。



ワンレングスアイアン

これは全て37インチで製造し、ヘッド重量もライ角も全く同一で作っています。
シャフト重量もグリップ重量もソケットも全く同一なので、PWも3番アイアンも振り心地(クラブMOI)は全く変わりません。
もちろんスイングバランスも同じです。
振動数は微妙に異なりますが、その微妙に異なるのも統一性は無く、番手が上がっても振動数が上がったり下がったりとしていますので、測定誤差若しくは製品誤差と言って良いでしょう。


実際にこのセットで一般ゴルファー20人くらいに実際にレンジで試打して頂き、その統計を取った所、PW~8番アイアンでは通常よりも飛びすぎ、7番~6番アイアンではほぼ通常通り、5~3番アイアンでは通常より飛ばないと言う結果になりました。

また、球筋としては、PW~8番アイアンでは通常より高く球が出て、7~6番ではほぼ通常(ロフト)なりの高さ、5~3番アイアンでは球が上がらずライナー性の当たり若しくはゴロっぽい当たりになると言う結果でした。


この事(番手間の飛距離の階段が圧縮される)がワンレングスアイアンが普及しない一番の理由です。
これはどのメーカーが作っても変わりませんし、改善することは非常に難しいです。

解消する方法として考えられるのは、長い番手を中空にしたりスリットを入れたりすることで反発係数を上げることです。
ヘッドの構造を変更する以外には解消できないんですね。

でも大幅な変更をするとなると、ワンレングスアイアンとしての整合性がとれなくなるのがまた難しいところです。

例えばですが、PW~8番がマッスルバック、7~6番がキャビティ、5~3番がアイアン型UTとなったら、ただのコンボアイアンですし・・・。



では何故こうした飛距離差、球筋の違いが出てくるのかを考えていきたいと思います。


まず、ロングアイアンが打てない(飛ばない)理由として一般的に言われている中のひとつに「ロングアイアンは長いから打てない」というのがあります。
このことが間違っている事は、ワンレングスアイアンの結果を見れば明らかですね。
長さが全く同じでもロングアイアンが打てない(飛ばない)ので、それだけが理由では無いことが分かります。
ちょっと話は脱線しますが、「ロングアイアンは長いから打てない」という人の99.97568%は「1インチ長いと1m/sヘッドスピードが上がって、10ヤード飛距離が伸びる」と言います。
まぁ、それも自分発言としては矛盾している訳ですが・・・。

また、ハンマー効果という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
ワンレングスアイアンでは全てのヘッドが同一重量(7番アイアンの重量=272g)としていますので、3番アイアンでしたら、相当なハンマー効果(通常の3番アイアンで28g増!!)を期待できるはずなのですが、ハンマー効果もワンレングスでは全く効果無しと言う事になります(長くなるので別の稿で書こうと思います)。


では、なぜ長い番手で飛ばなく、短い番手で飛びすぎるのか。

その原因はやはり長さに起因しているんです。

ワンレングスの場合、長さも重量も同じなので、クラブMOIは同一になります。

クラブMOIが同一であれば振りやすさも同一なので、一見しただけではクラブMOIマッチングも効果無いと見えるのですが、クラブMOIマッチングの場合はクラブMOIはもちろん同一ですが、長さを重さが違います。

クラブMOIマッチングの場合では長くなるにつれて(バランスで作られたクラブよりも)軽くなりますから、同じ振り心地で軽く長いものがクラブMOIマッチングでは出来上がるんです。

同じ振り心地で軽くて長ければ、長い分当然スイング外周も大きくなりヘッドスピードも上がりますし、軽いのでより一層ヘッドスピードが上がります。

試しにウェッジのヘッド部分を持って、ゆ~っくりとボールに当ててみてください。
ウェッジのロフトであっても、ボールはコロコロと転がります=ヘッドスピードが低いとロフトが寝ていても転がるだけです。
これと同じ事が3番アイアンにも起こっていると言う事になります。
3番アイアンのロフトでしたらウェッジよりも(というか4番よりも)速いヘッドスピード=衝突スピードが要求される訳です。

すなわち、PW<9番<8番<7番と言ったように、番手が上がるにつれて速いヘッドスピード=衝突スピードが必要となりますが、ワンレングスの場合は長さが一緒で外周も同じになるので、7番のヘッドスピードで3番を打つこととなり、ヘッドスピードが不足する。

逆にPWの場合、PWのヘッドスピードで十分なのに7番のヘッドスピードで当たることになり、飛びすぎてしまう。と言う事です。

2014年にワンレングスアイアンを作ってみて、この仮説が実証されたわけですが、仮説の実証と共に長い番手には長い番手なりの長さが必要で、その長さと軽さでそのロフトに対して十分なヘッドスピードとなる事が分かりました。

そして、通常のスイングバランスで作られたクラブの場合、長さに対して重量差が不十分なために、ワンレングスよりは相当マシだけど同じ傾向が見られると言うことが実証された訳です。


ゴルフの科学者と自称しているプロゴルファーには申し訳ないですが、私はクラブの設計・開発を行っているので、ちゃんと自分だけで無く様々な人に打ってもらって検証してますから(^^;;

ファルコン、生きてます!!

つか、かなり忙しくさせてもらってま。

最近は通常の仕事以外にもトーナメントプロのサポート依頼が増えてきており、なかなかに忙しい状態です。

トーナメントプロのサポートに関しては良い結果を出してもらえればこちらにとってもクラブMOIマッチングの普及に役立つことから、無償にてサポートしています。
プロもクラブMOIマッチングの効果はバッチリ体感してもらっていますので、Win-Winの関係になりつつあります。

私が直接MOIっている三木プロだけで無く、弱冠22歳で昨年度のQTファイナルで36位となってプロ入りした平本世中プロのクラブも今年からサポートしています。

得意クラブがアイアンというだけに、平本プロも期待してください。



更に、直接私がMOIっている訳ではありませんが、私の弟子の長谷川氏がMOIっているプロとして男子シード選手で選手会副会長の中西直人プロ、MOIった途端に女子ツアーでメキメキと頭角を表してきた佐久間 綾女プロなども注目です。

佐久間プロは現在開催中の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」にて20位タイと好位置につけてきていますので、GOLFTV・DAZNのLIVE配信も見逃せません。
GOLFTV・DAZNのLIVE配信でキレッキレのアイアンショットを見て、「MOIマッチングしてるからキレッキレなんだよなぁ(^^」と思いながら悦にいるのもまた乙なものです(^^



佐久間プロ


三木プロ、平本プロ、中西プロ、佐久間プロと、プロゴルフ界にも着々と広まりつつあるクラブMOIマッチング。

皆さんがご覧になるトーナメントでの優勝と、優勝インタビューでの「MOIマッチングのおかげで優勝できました!!」というのも近いうちに見ることが出来るのでは無いかと(^^

そうしてMOIマッチングが普及していけば、今まで懐疑的だった人たちもMOIの効果を知ってもらえますし、今までMOIマッチングの事を全く知らなかった人達に対しても一気に普及が進んでいくのでは無いかと今から楽しみです(^^


世間ではゴルフフェアも開催されていますけれども、ファルコンは弟子屈の工房から日々MOIマッチングの普及を願ってばんがっておりますので、今後ともよろしくお願いします!!

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