ロングアイアンが打てなくて、UTは打てると言う方は多いです。

その理由にロングアイアンは飛ばない、球が上がらないと言うのが多いと思います。

ではなぜロングアイアンが飛ばない、球が上がらないと言う現象が起きるのか?とUTと比較していくことで考えていきましょう。

まず、飛距離に大きな影響を与える要素としては、ロフトと長さが上げられます。


話題のQi10UT(レスキュー)とBoseIronFactoryのJCM-01BLADEを例に取るますね。

Qi10UT(3番)     ロフト:19度 長さ:40.75インチ(ヒールエンド) 

JCM-01BLADE(3番)  ロフト:20度 長さ:39.0インチ(60度法)

KY274_zoom_D
KY274_zoom_D2
JCM-01-01
JCM-01-02




はい。ロフトで1度、長さでは1.75インチの差があります。
ちなみにヒールエンド法と60度法ではドライバーで0.5インチ程度、UTでは0.25インチ程度ヒールエンド法のほうが長くなりますので、実際には2インチ違うと言うことになります。
2インチ変わったらアイアンで言う4番手分ですから、そりゃあ飛ばない訳です。

一方で球が上がらないと言う点では、クラブMOIが大きく関係してくるので、Qi10UTとの比較でMOIマッチング専用ヘッドのJCM-01BLADEを出してくるのはズルした事になります。
ですので、そこそこ一般的な某社ロングアイアンの3番を比較していきます。
ちなみにQi10UTのほうが実質2インチ長いので、仮に同じヘッドとシャフトだったとしたらクラブMOIは大幅に増加しますが、とりあえずその部分は目をつぶることとします。


Qi10UT(3番標準カーボンシャフト)  クラブMOI:2640kg-cm²

某社3番アイアン          クラブMOI:2720kg-cm²


80kg-cm²の違いと言えばおおよそ8番手分ですので、Qi10がPWとすると某社3番アイアンは3番アイアンの振り心地となります。
それでは球が上がらないのは仕方の無いところと言えます。


また、昨今のアイアンのストロングロフト化で3番アイアンからラインアップしているクラブも少なくなりました。
ですが、少なくなった3番アイアンのロフトをストロングロフト化してロフト差を3度ピッチや4度ピッチで設定すると3番アイアンで12度とかになってしまうので現実的ではありません。

例えば同じTaylorMadeのT790アイアンは3番から設定がありますが、3番アイアンでロフトが19度、4番アイアンでロフトが21度となっています。
通常で4度ピッチや3度ピッチですから、2度ピッチでは飛距離の階段は出来ません。
ちなみに4番と5番では2.5度ピッチ、5番と6番で3.5度ピッチ、6番と7番で4.5度ピッチですから4番も飛ぶようには設計されていませんね。