スイングバランスの歴史は1920年代に始まりました。
T型フォードがバリバリ現役で販売されていた時代です。当時はパワステもエアコンも無いですし、ワイパーやスピードメーターすらありません。


蒸気自動車もまだまだ現役で、新車も買えた時代です。

でも私でも修理出来そう。
スイングバランスの歴史と言っても、14インチ計として発案されて12インチになった後、また14インチに戻ったと言うだけで、それ以外は全く変わっていません。
スイングバランス計自体、イマドキのデジタル表示こそありますが、機械自体の構造は写真のものと全く変わりません。


スイングバランス計の原理は上の写真の天秤はかりと同じです。

上の写真は体重計ですが、これも天秤はかりの1つのバリエーションです。
体重のような重いものを測る場合、体重100キロ近辺の人だったら天秤のもう一方に100キロのオモリを付けないと釣り合いませんから、測るのが大変になります。
そこで、てこの原理を使って100キロのオモリが1/10以下で済むようにしてあるのですが、写真を見て、スイングバランス計と構造的に非常に似ているのがお分かりになると思います。
ちなみに、天秤はかりの英語での名称は「balance scale」です。
全く以てそのままですね(笑)
天秤はかりの良い点は構造が単純で、重力加速度に影響されない点です。
重力加速度に影響されない事で、厳密には重さ(N)では無く、質量を測る事が出来ます。
重力加速度に影響されないため、例えば水の中でも1kgのものは1kgの分銅と釣り合います。
対してクラブMOIは重力加速度の影響をモロに受けます(と言うよりも重力加速度を測る)から、重力加速度が一定の条件下で測定しないとなりません。
まぁ、このあたりは実際に計測する人が知っていれば良い知識なので、クラブMOIマッチングで恩恵を受けるゴルファーの皆さんは知らなくても良い事だとは思いますけどね(^^;;
一方でクラブMOIスケールは静的に測るものでは無く、動的な振幅数を計測するのでレーザーを当てて正確な振幅数を基準として計測します。
当然電子基板もありますし部品点数も多く、非常に複雑な構成です。

クラブMOIスケールの構造が複雑であり、板バネ等の気温や微妙な空気の流れと言った重力加速度の影響を受ける複雑な計測方法を用いているため、クラブMOIスケールは電子はかりと同じように、公正(キャリブレーション)を常に行いながら使う必要があります。
上の写真の先にオモリのついた棒がキャリブレーションに於ける分銅と同じ意味を持つキャリブレーションスティックですが、このスティックを使い、毎日公正をする(場合によっては1日に何度でも)事でようやく信頼に値する数値が出ます。
最後にぶっちゃけますとスイングバランスで組んだほうが圧倒的に楽だし、儲かるんですけど、私はT型フォードよりテスラのほうが良いなぁ・・・。
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