ファルコンです。
先ず最初に、ごめんなさいm(_ _)m
魚雷バットの話を聞いて、「は?いまさら?」という感想が一番に感じた事です。
魚雷バットが話題になっていると言うことでいろいろなニュースを漁ったところ、先端部が細くなっていて魚雷のような形だからとのこと(すみません、ゴルフ以外のスポーツにほとんど関心が無いものでして・・・)。
魚雷バットを慣性モーメントの観点から考えると、先端を細くする事でバット全体のMOI値を下げる事が目的だと考えられます。
慣性モーメントの高低は(振る時に)外周に近い部分の重量を変えていくほうが効果があります。
ゴルフクラブで言うとヘッド、バットで言うと先端部分を軽くする事でクラブ(バット)全体のMOIを下げ、振り遅れの抑制やコントロール性を高める効果が期待出来ます。
宮本さんの解説ではMOI(慣性モーメント)に関してはお話していませんが、「操作性が上がる」事を理論的に説明すると上記のようになります。
野球は詳しくないと言うか全然知らないので、どなたか詳しい方に検証して頂きたいんですが、魚雷バットで量産されたと言うホームランはライト方向よりもセンター・レフト方向へのホームランが増えているはずです。
その理由ですが、クラブMOIマッチングの理論と同様ですが、高かったバット全体のMOI値が、先端部を細くする事で低くなります。
バットMOIが低くなり、振りやすくなるのでバットを振るスピードが上がりますし、振り遅れも解消される傾向になるでしょう。
スイングスピードも上がり、振り遅れも解消されることからホームランが量産されていると考えられます。

今までCの位置で当たる事も多かったのでライト方向へのホームランが多かったのに対して、魚雷バットの場合はB(センター方向)やA(レフト方向)へのホームランが増えていると考えられます。
また、野球に詳しいメディアの方や関係者の方、魚雷バット導入以前のスイングスピードと魚雷バット導入してのスイングスピードの検証をしてみると、ほとんどの選手がスイングスピードの上昇があるはずですので、是非調べて頂きたいですね。
また、宮本さんは以下のようにもお話しています。
「ただ、みんながみんな使うとしたら、慣れるのには時間がかかるでしょう。いきなり使ってしっくりくる人もいるでしょうが、トップバランスでヘッドの先が効いたバットを使っている人は、バットを振ったときの感覚が違いすぎて大きな違和感を持つでしょう。」
面白いのは、これはクラブMOIマッチングにも全く同じ事が言えるんですね。
「ただ、ゴルファーのみんながみんなクラブMOIマッチングをするとしたら、慣れるのには時間がかかるでしょう。いきなり使ってしっくりくるゴルファーもいるでしょうが、スイングバランスで慣れたクラブを使っている人は、クラブを振ったときの感覚が違いすぎて大きな違和感を持つでしょう」
クラブMOIマッチングでは実際にその通りで、長い間スイングバランスのクラブで練習して来たシニアプロやベテランの方に完璧にクラブMOIが統一されたクラブとするとMOIマッチングの効果よりも違和感のほうが大きくなります。
アマチュアの方はプロよりも練習量も少ないため、シニアの方でも多くの場合MOIマッチングの効果のほうが違和感を超えます(但し、年齢が上になるほどクラブMOIマッチングに慣れるのに時間がかかる傾向はあります)。
この点に関しましても、クラブMOIマッチング認定クラフトマンであれば対処方法を知っていますのでご安心ください。
クラブMOIマッチングと魚雷バットで一番異なる点ですが、クラブの本数が多いと言うことですね。
クラブの本数が多いからこそ、クラブMOIを統一していく事が大切です。
一方でバットのほうは魚雷バットでも普通のバットでも、多くの本数を使う訳では無いので、キッチリ統一されている必要は無いとおMOIます。
なお、今後日本国内で魚雷バットが普及するかどうかは、正直まだ分かりません。
と言うのも、ゴルフでも野球でもオーソドックスなモノを好む傾向が強いからです。
魚雷バットが普及するとしたら、MLBだけで無く日本でも合う人がたくさんの実績を出して行く事が必要になると考えています。
また、魚雷バットが普及したとしたら。。。と言う前提で考えて行くと、バットMOIも人それぞれに適正MOI値があるはずですので、プロの中ではその人により合ったバットMOI値を使う事になると思います。
詳しくは知りませんが、バット全体のMOI値を計測する計測器もあったはずですので、バットの振り心地を数値化し、よりその人に合ったバットMOI値のバットを使う事が増えてくるのでないかと。
そうなったら面白いなぁと思うと共に、「野球に先を越されたら私の立場は無くなってしまうなぁ」とも思うファルコンなのでした(^^;;
※野球関係のメディアの方々からの取材依頼もお受け致しますので、詳細に関して取材されたい方はseabose@me.comまで御連絡くださいませ(^^
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