ゴルフ「北の国から」

ゴルフトゥデイでの連載「ゴルフ〜北の国から〜」をしていたファルコンまつばらです。 クラブMOIマッチングを中心とした理想の工房を北海道に作るまでの模様、そしてクラブMOIマッチングの今とこれからを中心に様々なことに顔を突っ込んでいきます(^^;; なお、純はもしかしたら出てくるかもしれませんが、蛍や五郎さんは出てきませんので、念のため・・・。

カテゴリ: RODDIO

RODDIOのNEW FWに関しては10回くらいブログで書いてもまだ書き足りない位の凄さなんですが、クラブMOIマッチング的な観点からも凄いのがRODDIO FWなんですね。

例えば・・・ドローバイアスソールなんですが、


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前回のブログ記事でも書いた通り、重量が88gでゴムブッシュ入れて91gとニュートラルソール、アンチフックソールの92g(ゴムブッシュ入れて95g)とは4g軽く作られています。


これを見た時に、ニヤッとした方はクラブMOIマッチング理論の事も良くお分かりなのかもしれません。

と言うのも、これってクラブMOIマッチング理論通りなんです。

しかもソールというスイングの支点から一番離れたソールの重量ですから、この部分の軽量化は非常に効果的。
RODDIOさんにはクラブMOIマッチングの理論を詳細に説明している訳ではありませんので、理論として軽量化をしたと言うよりは感覚的・経験則的なところから軽量化となったのかとは思いますが・・・。


ヘッド(ソール)が軽くなると、その分クラブMOIは下がり振るために必要なチカラも少なくなります。
振るために必要なチカラが少なくて良いと言うことは、振り遅れる事も無くなります。

振り遅れが無ければフェースローテーションもしっかりと出来てボールにコンタクトするので、ドローになりやすいと言う訳です。


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ドローバイアスソールのゴムブッシュを取ったもの


BoseIronFactoryとしては当然分かっていた事ですので、前のFWの時から既に同じ考えでソールのチューニングを行っていたのですが、RODDIOが純正の形でドローバイアスソールを作ってくれたのは非常に助かりますね(^^


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BoseIronFactoryのソールチューニング(87.5g)
(ちょっと見た目が悪くなってしまったので、売り物では無く取ってあるものになります)


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こちらが標準のソール(92g)

以前より実際にこうしたソールチューニングを行っていますので、今回のRODDIOのソールがドロー、アンチフック、ニュートラルの3つとも効果が大きいのはよく分かります。

しかも、私の削ったソールが87.5gで標準ソールが92gと、ドローバイアスソールとその他のソールでほぼ同重量というのもRODDIOの本気度合いというか、BoseIronFactoryの思惑通りというかで、とても興味深いものがありますね(自画自賛が過ぎる・・・(笑))



RODDIO製品のご依頼はRODDIOの事を知り尽くしているBoseIronFactoryまで!!

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いよいよ発売が近づいてきたRODDIO NEW FWに関してRODDIOの大ファンでもあるBoseIronFactoryが考察していきます。

一言で言ってしまうと痒いところの全てに手の届いた改良なんですが、結構マニアックに細かいところまで見ていきます。

今回は一番分かりやすいソールに関してです。
今までのFWも今回のFWもなのですが、RODDIOのFWのキモと言えるのがソールの構造と重量(重心)の設計です。

まずは実際に測ってみましたので、ご覧ください。

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スプーンのボディ実測値は107.6g

対してソールプレートの重量の実測値は、
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91gでした。

測ったのはドローバイアスソールで標準で88g、ゴムブッシュの3gを入れて91gですので精度的にも非常に高く作られていますね。
なお、ニュートラルソールとアンチフックソールだと4g重く92gになります。
ここに重量調整用のスクリューが3つ付きますので、1.5g✕3つの軽いチタンスクリューの場合で4.5g、重いタングステンスクリューの場合で10.5gの重量が追加され、タングステンの場合ではソールプレートで101.5g(NソールとAHソールだと105.1g)となります。

RODDIO FWの凄いところは実はこの重量配分にあるんですね。

ニュートラルソールAHソールでタングステンスクリューを使った場合でのボディ本体とソール周辺の重量配分はほぼ5:5。
5:5の重量配分だからソールプレートでの弾道のコントロールが可能となりますし、5:5の重量配分だから超低重心となり、球も上がりやすくなるんです。

とても良く考えられた構造なのですが、前作のFWも重量配分的にはNEW FWと非常に近い考え方で作られています。
ただ、前作のFWの場合はソールプレートの重量の配分で弾道をコントロールしていく事はあまり大々的に公開していませんでしたし、調整幅もNEW FWに比べると狭かったので、今回のNEW FWではもっと大々的に言っても良いのかなとは思っています。

今回のRODDIO FWはもの凄く調整幅の広い素晴らしい素材なので、私達にとっては調理のし甲斐があるFWになっています。
ですが、FWの製作意図を深くくみ取って組み上げないと買ったは良いけれど全然合わないFWになる事もあると言うある意味(組み上げる者にとっては)非常に難しいFWです。
クラフトの技術に長けたコンシェルジュショップでしか販売出来ないので、そのあたりは大きな問題は無いでしょうが、ショップによっては一発でフィットする組上げが難しい場合もあると思われますので、少しずつ自分仕様にカスタマイズしていくFWともいえるでしょう。

次回はFWソールによる弾道コントロールの考え方に関してMOIマッチング的な事も含めて考察していきます。

2015年2月に発売されたRODDIOのFW(M-1)ですが、発売されてからもう8年近いのにもかかわらずその阿東的な性能はまだまだ現役であり、売れ続けています。

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先日もBoseIronFactoryで岩城滉一さん用のFWを組み上げておりました。
当然R-SOLEはファルコンのソールチューニングで、スプーンとクリークどちらもソールチューニングを施してあります。(次にご一緒にラウンドする時から使うそうですので、しっかりと球筋を見極めて再調整するかもしれませんが)

RODDIO FWの凄いところはほぼ8年経っても全く性能に陰りが見えないところで、現在販売している全てのメーカーのFWと比較しても、依然トップクラスの性能という部分です。

以前RODDIOの開発の方ともお話したのですが、RODDIOのコンシェルジュショップからは「新しいFWを!!と求める声は多いものの、現状のFW以上の製品を作るのがなかなか難しいとのことです。

ファルコン自身もクラブ開発をしていますから、その際に求めるのは「既存製品を全てに於いて超えること」です。
そのために多くのアイデアを出し、検証し、テストし、修正を繰り返して製品を作っていきます。

「全てに於いて超える」と言っても、既存製品の性能チャートが100として101にするのはそれほど難しい事ではありません。
ですが、101ではなく105や110にするには、5倍や10倍では済まず、二次曲線的な作業や労力やアイデア等々が必要になってきます。

HAYABUSAウェッジやHAYABUSA Ironもそうなのですが、既存の製品を大きく超える革新的な製品を作ってしまうとそれを超えるにはもの凄い大変なんです。

RODDIO FWにも同じ事が言えると思います。

ですので、RODDIOの開発者が現在のFWを超えるFWを作るまで、私は「新しいFWは出ないの?」と聞くことは無いです。
とんでもないFWを作ってしまったと一番分かっているのは、他の誰でもないRODDIOの開発者なのですから。






 

こういう仕事をしていると、お客様に合うクラブMOI値は分かっても、自分にピッタリなクラブMOI値というのが分からなくなってきます。

と言いますのは、普段はラウンドするとしても試打用に組んだクラブを使うので、その時に試打用として貸し出しをしていないクラブで打つことになるので、アイアンだけでも2550~2680kg-cm²とフルセット分くらいのMOI差がありますし、新しいクラブの開発で色々な打ち方や色々な打点で打つので、更に自分自身の適正MOIが分からなくなると言う・・・。

そんな困った状況でも、ファルコンが打って真っ直ぐにしか飛ばないドライバーがありまして・・・。

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そのドライバーがこちら。
友人から頂いたドライバーで、調べてもよく分からないし、もう今では無くなっている可能性が高いメーカーのようです・・・。


とはいえ、ひとりの職人として、気になり出すとトコトンまで突き詰めないと気が済まないので、まずは詳細な測定をします。
その計測データを基に、可能な限り近づければ、おそらくファルコン用としては最高のドライバーになるハズ。


その計測データを基に、今度はこのヘッドで極力測定結果に近くなるようまずはヘッドのチューニング。
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今一番のお気に入りであるRODDIO S-DesignOverSizeドライバー


このS-DesignOverSizeはハッチを開けてのチューニングが出来ますし、そのチューニング幅も広く行う事が出来るので、職人冥利に尽きるヘッドです。

パーシモンと最新のドライバーヘッドですから、当然重心距離などは相当に違うのですが、職人の意地をかけて近づけていきます(笑)

ちなみにファルコン的には重心距離が一番のポイント(重心距離でネック軸周りMOIが大きく変わる)と考えているので、重心距離を近づけるために通常では使わない手法も用いて作業します(このやり方は企業秘密ですが、現在開発中のHAYABUSA Ironの別バージョンにも活かされています)。


 シャフトはお手本のパーシモンがファルコンでさえ知らないシャフトで入手不可のため、BoseIronFactoryのデッドストックシャフトの中から、一番近いDG-X100のウッド用をチョイス。

振動数的にパーシモンのほうがX100の通常の振動数よりも若干硬かったので、チップカット0.375インチ。
長さはそれほどの意味は持たないですが、同じ43インチピッタリにします。

すると、重心位置が微妙に違うのでネック軸周りMOIは若干RODDIOのほうが高いのですが、それでもほぼ誤差の範囲、ネック軸周りMOI以外はほぼパーシモンと同じドライバーが完成しました。

これで真っ直ぐいかなければ、何が原因?と言うくらいの所までは落とし込むことができました(^^)v



ちなみに重心距離やネック軸周りMOIをパーシモンと全く同じにするには、同じRODDIOでも385ccのコンパクトドライバーが最適かと思いますが、ヘッド在庫がS-Designしか無かったので・・・。
(BoseIronFactoryでもドライバーの開発を行っていますが、諸々の事情により中断しています)


あとは、スカイトラックを練習場に持ち込んで、試打してデータを取り、実際の弾道も確認する形になりますが、今日は台風14号の影響で風雨が強いので、試すのは明日以降になってしまいます(^^;;


試打したら、また結果をご報告します!!

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ロッディオ ドライバー Sデザイン オーバーサイズは、「一発の最大飛距離ではなくコンスタントに最大飛距離を提供できるドライバーヘッド」をテーマに掲げ開発されました。高い反発性能を引き出すフェース&グルーブと効果的にエネルギーを伝達するボディを組み合わせたRODDIO独自の構造により、飛びの3要素となる、最大ボール初速、高打ち出し角、最適ボールスピン量を獲得し、さらには反発スポットがスイートスポット周辺の上下左右に点在し有効直進エリアも最大級に拡大させることで、安定した飛距離性能をも兼ね備えることを可能にしました。ロッディオドライバー史上最もっとも「飛んで曲がらない」ヘッドの誕生です。



というキャッチと、そのキャッチに違わぬ性能で人気の「ロッディオ ドライバー Sデザイン オーバーサイズ」。

RODDIOが久々の460ccドライバーの開発をするからには、それはもうひとかたならぬ苦労と努力がこの製品には込められている訳でして・・・。


実はBoseIronFactoryでもドライバーの開発をしているのですが、このロッディオ ドライバー Sデザイン オーバーサイズを超えるドライバーの開発が相当に難しく、難航を極めているというくらいです。

BoseIronFactoryとしてはMOIに関してはどこにも負ける気はしませんので、シャフト軸回りのMOIに着目した、385ccのコンパクトドライバーをイチオシとして、多くの方に組み上げてきました。

ですが、シャフト軸回りMOIが小さめのリストターンを上手く使えるゴルファーとそうでないリストターンを殆ど使わずにスイングするゴルファーが居ますので、100人いたら100人ともコンパクトドライバーをお勧めできた訳ではありませんでした。
今回このロッディオ ドライバー Sデザイン オーバーサイズが発売になったことで、ようやく両方のゴルファーに合うドライバーをお勧め出来ることになったので、本当に良かったなぁと思いますし、それで自社開発のドライバーヘッドの開発も・・・(笑)


ちなみにBoseIronFactoryのドライバーヘッド開発に関しては、コンパクトドライバーより更にシャフト軸回りMOIが低い小さいサイズのドライバーヘッドを開発中です。
体積にして300cc弱と、パーシモン時代からゴルフをやってきて、今どきの大型ヘッドのドライバーは合わない人、385ccのRODDIOコンパクトドライバーでもまだ大きいと感じる人向けのニッチなドライバーヘッドです。
何とか今年中には目処を付けたいと考えていますが、ブログも全く更新できない位の忙しさですから、ちょっと確約は・・・。


話を戻して、ロッディオ ドライバー Sデザイン オーバーサイズですが、非常に好評なので、精算が間に合わず、今ご注文を頂いても4~5月位になるようです。
もしかしたらもう少し時間がかかるかもしれませんが、RODDIOの全勢力を上げて作ったとも言える、ロッディオ ドライバー Sデザイン オーバーサイズですから、待っていると更に納期が遅れる可能性も。
ご依頼はお早めにお願いします!!

前回投稿した際にも、記述しましたが、今回はデザイン図と実物の色合い、風合いに少し違いがございます。

そこで、全国のコンシェルジュショップ様には、実際に使用する生地のサンプルを8月上旬に配布致します。

それに先駆けてこの場をお借りして生地の画像を掲載させていただきました。撮影環境の関係で実際のものとは若干の違いは出てしまいますが、ご購入を検討していただいているお客様には参考にしていただければと思います。

本日は、Snake Design(スネークデザイン)の5色をご紹介致します。デザイン図のキャディバッグは、カートタイプです。



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2番のボディに3番のソールプレート。

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そして可変ホーゼルで2.5番UTを作ります。


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RODDIOならこうしたことも問題なく作る事が出来ます(^^


シャフトはルナ8。


グリップはRODDIO-PerfectProのネイビーのバックライン有りをご希望ですが、RODDIOにもネイビーのバックライン有りは在庫が無いので下巻きテープでバックラインを作ってから挿すというパターンで。


面倒な作業ではありますが、こういうのは嫌いじゃ無い作業ですので(^^)

もちろんこれを応用すれば、グリップ裏挿しでバックラインを作るとか、バックラインをより一層強調するとか、逆にバックライン有るか無いか微妙な感じにするといったことも可能です。

FullSizeRender
下巻きテープの種類だけでもかなりの数を用意していますので、
様々なご希望に添えますし。

(ただ、内容によっては別途追加工賃を頂く場合もございますので、ご留意ください)



HAYABUSA Ironも4番相当23度からPW相当46度までの7本をご依頼頂いていますが、夏に試作のHAYABUSA Ironを弟子屈で打って頂きましたら、お戻しになる時に気に入って頂き予約をしてくださいました。


やはり打ってみるとその良さをお感じになる方が多いですね(^^)

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RODDIO公認でやらせていただいているFWのR-Soleチューニング。

非常に好評です。

HAYABUSAウェッジや、HAYABUSA Ironで芝との摩擦抵抗を常に考えるBoseIronFactoryならではのR-Soleチューニング。


BoseIronFactoryがここ弟子屈に移ってきたのは、タフな環境の中、イチから芝を育て、ありとあらゆるライを作り、その芝の上からこうした実践的なテストを行うため。

芝の上からボールを打つゴルフというスポーツにBoseIronFactoryが向き合うためにはそこまでの覚悟が必要でした。

そうして創り上げたHAYABUSAウェッジやHAYABUSAIron、そしてこのR-Soleチューニングですので、皆さんに絶対の自信を持ってお勧め致します(^^


R-Soleチューニングのご依頼は下記のBoseIronFactoryWebShopから!!


急ぎの作業が終了したので、RODDIOの中の人(Sさん)から頼まれていたソールチューニングを行いました。

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たった2.2g削っただけですが、凄く変わるので、きっとびっくりされる事でしょう(^-^)

このソールチューニングのみの作業も行いますので、ご興味ある方はseabose@me.comまでお問い合わせください。


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RODDIO PC-FORGED アイアンシリーズのRWとSW。



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機能を極めていくと、必然的に美しさも兼ね備える。

単品でも非常に素晴らしいPC-FORGEDです。


PC-FORGEDアイアンシリーズのRWとSW、Rマークの色とロフトをカスタマイズし、クラブMOIマッチングで組み上げています。

シャフトは隠れた名作でもある、NS-RED。

スピン性能を追求したフェースは、何種類ものパターンを試した上でこのパターンをレーザーで入れています。
単なる模様として行うのではなく、様々なパターンを検証した上でこの美しいパターンとなっているのです。




ご用命はRODDIOを知り尽くした(と思っています)BoseIronFactoryへ!!

ご来店頂けなくてもMOIマッチングは全く問題なく行えますのでご安心くださいね(^^
(99.9%がお会いしたことの無いお客様ですし、三木プロのMOIマッチングもお会いする前に行っています)

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