HAYABUSA PC IRONは多少のグースネックとなっています。
グースネックにしたのは捕まりが良くなるからと言うことでは無く、単に見た目で優しそうに感じるから。
グースネックは捕まると言われていますが、(敢えて怒られるのを覚悟で言いますが)グースが強まるほどヘッドは遅れて入る訳ですから、逆に捕まらなくなるのがグースネックです。
ただ、実際に捕まらなくなるほどのグースにするには5cmとか10cmのグースにしないとヘッドが遅れて入る事はありません。
つまり、PING EYE2などのかなり極端なグースネックでもクラブMOI次第では捕まるし捕まらない事もあると言う認識でOKです。
ですので、HAYABUSA PC IRON程度の多少のグースネックは特に性能としての影響は無く、ほぼ見た目で優しいと言う意味しかありません。
グースになっている分、ストレートネックよりはほんの少し重心深度が深くなるという事はありますが、それも誤差の範囲と思ってくださって結構です。
逆に難しく見えて実は優しいと言う事もあります。
それはトップライン薄さです。
実際にアイアンを研磨したり、CADでデザインしてCAD上でシミュレーションをすると分かるのですが、トップラインを薄く削ると3~4g程度の重量が浮きます。
270gのアイアンとするとたかだか1.5%程度の余剰重量となる訳ですが、軟鉄鍛造のアイアンの場合は4gの余剰重量というのはかなりの削りしろとなります。
この4gを重心位置より高いトップラインで削ることで、その分重量配分を下に持って行ける訳です。
トップラインが薄い=難しいと思われがちですが、実はトップラインを薄くする事で、多少なりとも低重心化出来ると言う、難しいはずのことが優しい方向に持って行けるんです。
一方でフェースの厚さを薄くしたり、ポケットキャビティや中空にする事で余った余剰重量を上下左右に持っていくと言う手法も良く用いられます。
上下左右に重量を集中的に配分すると、昨今の10Kドライバーのようにフェースの上に当たっても当たり負けせずにちゃんと飛ぶ。と言う考え方に基づいた手法なのですが、ドライバーと違いアイアンの場合はティーアップを高くする事は無いのでフェースの上に当たるという事はほぼ有り得ません。
アイアンでフェースの上で当たるのは深いラフでボールが浮いている時以外は考えにくいですし・・・。
あとは思いっきりダフってアイアンのフェース上部で当たると言うことも考えられますが、アイアンでそれほどまでにダフった場合はソールが地面に刺さるので、フェース上部の当たり負けを考えている場合じゃありません・・・(笑)
以上の事から、フェース上部=トップラインが厚いと言うことであまりメリットが無いと考えています。
机上のシミュレーションでしたらフェースの上下左右に重量配分すると言う事のメリットもあるんでしょうが・・・
ですので、BoseIronFactoryのアイアンは基本的にトップラインが厚いものはありません。
HAYABUSA PC IRONはBoseIronFactoryの中でも厚いほうですが、それでも某社のマッスルバックアイアンよりも薄いトップラインとなっていますので。
HAYABUSA Iron&ウェッジでグッドデザイン賞を受賞した時も全て理詰めで行ったデザインが美しく機能的だったという受賞理由なのですが、BoseIronFactoryは見た目だけのデザインは一切行いません。
HAYABUSA IronもHAYABUSA PC IRONも美しいと感じて頂いたのであれば、それは全てご説明出来る理詰めのデザインなんです。
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